2017年6月30日(金) 晴一時曇
バースとオックスフォード観光後ロンドンへ
連泊したイングランド中部、コベントリーのメルキュール ブラントン ホール ホテルに
て5時50分に起床した。今朝は青空が見えて、テレビの天気予報でも雨は心配なさそう。

今日は、午前中はコッツウォルズ地方の南東部のバースを観光後、午後は東北に移動し
て大学の町オックスフォードを観光し、ロンドンに向かう予定である。

6時30分からホテルのレストランでバイキング朝食をして、7時50分にバスはホテ
ルを出発した。ところが、ジャガイモ畑の近くから国道に入って間もなく、ドライバーの
ロジャーさんがホテルに忘れ物したとのことで戻った。15分ほど予定より遅れ、添乗員
の佐々木さんは少しやきもきする。

国道A40号から高速道M46号を経てM5号などを進み、9時44分から10分ほど
トイレ休憩でサービスエリアに寄る。


コッツウォルズ地方らしい緩やかな丘陵や牧草地などの間を進んで、ホテルから約144
㎞走り、コッツウォルズ丘陵の南西端、エイヴォン(Avon)川畔のすり鉢の底のような地
形の中に市街地の広がる、世界遺産の町バース(Bath)に入る。

バースは、1世紀頃ローマ帝国の支配下で保養地として繁栄し、ローマ式の大浴場や神
殿が建築されたが、ローマが撤退すると一時的に荒廃した。
だが、エリザベス1世の時代に温泉地として復活し、特に18世紀のジョージ王朝時代
には、ロンドンの貴族や富裕層の保養地として大規模に再開発され、近隣の土地から産出
する石灰岩による多くの美しい建物群が建造された。
当時の建築物は今も多く残り、町全体がユネスコの世界遺産に登録されていて、イギリ
スの観光都市ではロンドンに次ぐ2番目に観光客が多いという。

北側から丘陵地を下ると斜面に建物の広がるバース市街が現れた。

エイヴォン川沿いの低地に広がる市街地に向かって下り、10時40分に市街地北西部
のロイヤル・クレッセント(Royal Crecent)近くでバスを下りた。

3階建ての建物の続く町並みを少し上がり、花咲く公園の横を進んでロイヤル・クレッ
セント前の広場に出る。

ロイヤル・クレッセントは、建築家ジョン・ウッドにより18世紀後半の1774年に
完成した、貴族たちの住まいとして造られたテラスハウスで、世界一美しい集合住宅とい
われているとか。


バース近郊で採れる乳白色の石を使い、114本のイオニア式という円柱が並び、緩や
かな弧を描く独特の建物で、その前には広い芝生地が広がる。

ちなみに私は、バースには12年前の2005年6月7日に来ており、当日ここも訪ね
ており懐かしく眺めた。私たちはその2日後の6月9日にバースをスタートして、全長
162㎞の長距離トレイル「コッツウォルドウェイ」を7日間、前後半に分けて2年がか
りで、昨日訪ねたマナーハウスに近いチッピング・カムデンまで歩いた。

ロイヤル・クレッセントの右手からさらに少し上がると、やはり半円形の集合住宅があ
る。そこで折り返して11時にロイヤルクレッセント下に戻り、バスに乗ってバース中心
街の南側に回り、バース駅↓近くで下りた。

北に進んでエイヴォン川沿いにある公園を見下ろす。


道路の西側近くには、バースで最古という1482年建築の建物がある。

さらに進んで中世の教会建築の代表というバース寺院(Bath Abbey)のそばに行く。創
建は757年で、973年にはイングランドを統一したサクソン王エドガーの戴冠式が行
われたとか。
1539年にはヘンリー8世の修道院解除令により市民のための教会となり、ゴシック
様式の現在の建物は1617年に完成したという。

西に接するローマン・バース(The Roman Baths)は、西暦65~75年頃にローマ人が
築いた温泉地バースの発端ともいえるところ。

今も残る浴場跡は、ヨーロッパでも有数の古代遺跡で、18世紀に発掘して復元された
という。ここは入場せずに周囲を通過するのみに留める。


東に進んで広場を通過する。広場では大道芸人が音楽を演奏していた。


バース寺院の正面に回って館内に入り、天井のファン・ヴォールトと呼ぶイギリス式後
期ゴシック様式の見事な装飾、ステンドグラス、パイプオルガン、祭壇などを12時まで
拝観する。以下は館内の様子を…



天井のファン・ヴォールト装飾








そばの広場周辺には観光客が多く、変わった展示物もある。


12年前のコッツウォルド・ウェイのウオーキングの出発地となった広場前を通過して
駅前に戻り、ロイヤルホテルのレストランに12時5分過ぎに入って昼食をした。
食事を終えた人は13時までフリータイムとなり、まずはバース駅構内に入って駅の設
備などを見る。バース駅も、2005年6月7日にロンドンから列車で来ているので、当
時のことを思い出す。





西側の広場にはカラフルな傘が飾られ、公衆電話ボックスも生花で覆われている。

近くの路地の上部にもカラフルな傘が並んでいた。


バスは13時ちょうどにバース駅前を出発して、市街地の東側から台地に上がると、羊
の牧場や牧草地、広大な麦畑などの展望が広がる。


バスは東北に進んで、大学の町オックスフォードに向かった。 (続く)
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バースとオックスフォード観光後ロンドンへ
連泊したイングランド中部、コベントリーのメルキュール ブラントン ホール ホテルに
て5時50分に起床した。今朝は青空が見えて、テレビの天気予報でも雨は心配なさそう。

今日は、午前中はコッツウォルズ地方の南東部のバースを観光後、午後は東北に移動し
て大学の町オックスフォードを観光し、ロンドンに向かう予定である。

6時30分からホテルのレストランでバイキング朝食をして、7時50分にバスはホテ
ルを出発した。ところが、ジャガイモ畑の近くから国道に入って間もなく、ドライバーの
ロジャーさんがホテルに忘れ物したとのことで戻った。15分ほど予定より遅れ、添乗員
の佐々木さんは少しやきもきする。

国道A40号から高速道M46号を経てM5号などを進み、9時44分から10分ほど
トイレ休憩でサービスエリアに寄る。


コッツウォルズ地方らしい緩やかな丘陵や牧草地などの間を進んで、ホテルから約144
㎞走り、コッツウォルズ丘陵の南西端、エイヴォン(Avon)川畔のすり鉢の底のような地
形の中に市街地の広がる、世界遺産の町バース(Bath)に入る。

バースは、1世紀頃ローマ帝国の支配下で保養地として繁栄し、ローマ式の大浴場や神
殿が建築されたが、ローマが撤退すると一時的に荒廃した。
だが、エリザベス1世の時代に温泉地として復活し、特に18世紀のジョージ王朝時代
には、ロンドンの貴族や富裕層の保養地として大規模に再開発され、近隣の土地から産出
する石灰岩による多くの美しい建物群が建造された。
当時の建築物は今も多く残り、町全体がユネスコの世界遺産に登録されていて、イギリ
スの観光都市ではロンドンに次ぐ2番目に観光客が多いという。

北側から丘陵地を下ると斜面に建物の広がるバース市街が現れた。

エイヴォン川沿いの低地に広がる市街地に向かって下り、10時40分に市街地北西部
のロイヤル・クレッセント(Royal Crecent)近くでバスを下りた。

3階建ての建物の続く町並みを少し上がり、花咲く公園の横を進んでロイヤル・クレッ
セント前の広場に出る。

ロイヤル・クレッセントは、建築家ジョン・ウッドにより18世紀後半の1774年に
完成した、貴族たちの住まいとして造られたテラスハウスで、世界一美しい集合住宅とい
われているとか。


バース近郊で採れる乳白色の石を使い、114本のイオニア式という円柱が並び、緩や
かな弧を描く独特の建物で、その前には広い芝生地が広がる。

ちなみに私は、バースには12年前の2005年6月7日に来ており、当日ここも訪ね
ており懐かしく眺めた。私たちはその2日後の6月9日にバースをスタートして、全長
162㎞の長距離トレイル「コッツウォルドウェイ」を7日間、前後半に分けて2年がか
りで、昨日訪ねたマナーハウスに近いチッピング・カムデンまで歩いた。

ロイヤル・クレッセントの右手からさらに少し上がると、やはり半円形の集合住宅があ
る。そこで折り返して11時にロイヤルクレッセント下に戻り、バスに乗ってバース中心
街の南側に回り、バース駅↓近くで下りた。

北に進んでエイヴォン川沿いにある公園を見下ろす。


道路の西側近くには、バースで最古という1482年建築の建物がある。

さらに進んで中世の教会建築の代表というバース寺院(Bath Abbey)のそばに行く。創
建は757年で、973年にはイングランドを統一したサクソン王エドガーの戴冠式が行
われたとか。
1539年にはヘンリー8世の修道院解除令により市民のための教会となり、ゴシック
様式の現在の建物は1617年に完成したという。

西に接するローマン・バース(The Roman Baths)は、西暦65~75年頃にローマ人が
築いた温泉地バースの発端ともいえるところ。

今も残る浴場跡は、ヨーロッパでも有数の古代遺跡で、18世紀に発掘して復元された
という。ここは入場せずに周囲を通過するのみに留める。


東に進んで広場を通過する。広場では大道芸人が音楽を演奏していた。


バース寺院の正面に回って館内に入り、天井のファン・ヴォールトと呼ぶイギリス式後
期ゴシック様式の見事な装飾、ステンドグラス、パイプオルガン、祭壇などを12時まで
拝観する。以下は館内の様子を…



天井のファン・ヴォールト装飾









そばの広場周辺には観光客が多く、変わった展示物もある。


12年前のコッツウォルド・ウェイのウオーキングの出発地となった広場前を通過して
駅前に戻り、ロイヤルホテルのレストランに12時5分過ぎに入って昼食をした。
食事を終えた人は13時までフリータイムとなり、まずはバース駅構内に入って駅の設
備などを見る。バース駅も、2005年6月7日にロンドンから列車で来ているので、当
時のことを思い出す。





西側の広場にはカラフルな傘が飾られ、公衆電話ボックスも生花で覆われている。

近くの路地の上部にもカラフルな傘が並んでいた。


バスは13時ちょうどにバース駅前を出発して、市街地の東側から台地に上がると、羊
の牧場や牧草地、広大な麦畑などの展望が広がる。


バスは東北に進んで、大学の町オックスフォードに向かった。 (続く)


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