あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

道北 利尻・礼文と稚内周辺の旅③ 礼文島観光後稚内へ(前半)

2017-08-29 23:19:25 | 国内旅行
 2017年8月1日(火) 礼文 曇、稚内 晴
 == 礼文島を観光後フェリーで稚内へ ==

 礼文島の南西端に近い、香深港そばのホテル礼文で5時50分に起床した。今朝は曇天
で、香深港の向こうに見えるはずの利尻山は低い雲に隠されている。


 6時45分からホテル1階の食堂、礼文館で食事をする。


 出発予定の8時より皆さん早く集まり、バスは7時54分にホテルを出発した。ドライ
バーは小林さん、ガイドはキノさんで、午前中は礼文島の残りの観光地、お花畑の桃岩展
望台と、西岸の元地(もとち)海岸を巡る予定である。

 島の南部東岸沿いの海岸線をほんの少しで左折して、島の南端近くの細い部分の中央部
にある高みに上がり、8時04分頃バスを下りた。

 ここから約2時間、距離約2㎞、標高差約100mほどを上がり下りして、礼文島人気
のお花畑である桃岩展望台まで、フラワーガイドの説明を聞きながら往復することになる。

 23名の参加者は2組に分かれ、担当ガイドは男性の木村シンヤさんと女性のあいもと
さんの2人、私たちは男性ガイドの木村さんに従い後発組となる。

 事前に添乗員の辻本さんからもらってあった「花はな本」を手に、イヤホンガイドを耳
にして説明を聞きながら上がって行く。「花はな本」は、礼文島・利尻島に咲く花の写真
が190点近く掲載されていて、季節ごとに分けてある。


 遊歩道に入ると「桃岩登山口」の大きな説明板があり、コース概要の説明と地図、花の
写真などが掲示されていた。


    
 少し進むとエゾカワラナデシコ↑が咲き、この花はこの先でもたくさん見た。最初に注
意されたのは、足下にはクサウルシ↓が多いので、触れてかぶれないようにとのこと。本
州で見るウルシの木とは違うので、見落としてしまいそう。
    

 エゾノシシウドも多く、上の方まであちこちに咲いていた。
 

    
 ほかにオオイタドリ↑、シオガマギク、エゾゴマナ、イブキトラノオ、ミソガワソウ、
オニシモツケなど次々に咲き競う花が目に入る。
 
シオガマギク


    エゾゴマナ
    

        イブキトラノオ
        
 
                ミソガワソウ
                

オニシモツケ




 高度が上がりお花畑の向こうに海が見えてきたが、ガスもかかって近くの山もしっとり
している。でも、晴れるとこの時期では暑いし、花の彩りも曇天の方がよいという。




 さらに進むと、駐車している私たちのバスが見下ろせる。



 アカツメクサ↑があちこちに咲き、オトギリソウやチシマゲンゲ、チシマアザミも花を
見せ、ヤマハハコももうすぐ咲きそう。

    オトギリソウ
    

        チシマゲンゲ
        
      
              チシマアザミ
              

        ヤマハハコ
        


 オオサカモチ↑、コガネギク、アキカラマツ、トウゲブキも花を見せ、1輪ながらレブ
ンウスユキソウも咲き、清楚なエゾウメバチソウもある。

    コガネギク
    

          アキカラマツ
          

    トウゲブキ
    

                 レブンウスユキソウ
                  

    エゾウメバチソウ
    


 エゾノコギリソウ、小さいがたくさんのダイモンジソウなどを見ながら進んで、車道の
終点となる桃岩展望台近くまで上がった。

     ダイモンジソウ
     


 ここにも「桃岩展望台コース(桃岩口)」の大きな説明板があり、周辺に咲く花や周辺
へのトレッキングコースの紹介、桃岩のこと、代表的な花の写真などが掲示され、近くに
トイレも設けられている。




 さらに遊歩道を少しで桃岩展望台、周辺にはエゾノヨロイグサやエゾノシシウド、エゾ
ニュウなどが多く、ガスに霞む緩やかな斜面に咲き競っていた。

エゾニュウ


 間近に桃岩が眺められるが、ガスが濃くて上半分ははっきりしない。

 桃岩は、礼文島の地層では比較的新しい時代のもので、地下のマグマが地表部を押し上
げ冷やされながら球状の巨大な岩塊に成長したものとか。

 展望台には、この場所に来られたときのことを詠(よ)まれた高松宮妃殿下の歌碑があ
った。



 傍らにレブンソウの群落↑が花を競い、周辺にはミソガワソウやエゾノコギリソウ、ト
ウゲブキなども花を見せていた。

     ミソガワソウ
     

              エゾノコギリソウ
              

     トウゲブキ
     

 花を見ながら往路もゆっくりを下って行くと、次第にガスが晴れて下の香深港周辺が望
まれる。


 下りは、ショートカットで上がった遊歩道には入らずに車道をぐるりと戻る。桃岩近く
に回り込むと、香深港とは反対の西岸の展望も得られるようになり、切り立つ断崖も見下
ろせ車道のないのもうなづける。


                  
 こちらの車道沿いにはマツヨイセンノウ↑、ヨツバヒヨドリ、シオガマギク、チシマフ
ウロなどが見られた。

    ヨツバヒヨドリ
    

           シオガマギク
           

    チシマフウロ
    


 バスのところまで戻り、10時33分に出発した。東岸まで下って昨年開通したという
新桃岩トンネルを抜けて、礼文島の南端に近い西岸の元地地区に向かう。

     
 桃岩展望台の西側に出て、反対側からの桃岩↑や切り立つ海岸にある猫岩↓などを車中か
ら眺めて少し戻る。              猫 岩 


 島の西岸南側でただひとの小集落、元地海岸に開けた元地集落には10時55分頃着い
た。


     
 集落の北側には地蔵岩と呼ぶ鋭い岩が立っている。海から見ると手を合わせたお地蔵さ
んのように見え、以前はそばに行けたようだが現在は立ち入り禁止で、少し離れた手前か
ら眺めた。高さは約50mあるという。

     
 近くにはカセンソウ↑とハマベンケイ↓が咲いている。
    


 浜辺には利尻昆布がたくさん干してあり、バスを下りたところの浜辺は「メノウ浜」と
呼ばれ、メノウ石を拾うことができるとのこと。少しの時間探したが誰も見つけられなか
ったようだ。


 近くの砂浜にはたくさんのカモメが休んでいた。11時10分に元地海岸を後にする。

 これで礼文島の観光を終え、バスは10分ほどで香深のフェリーターミナルに着いた。


 今日の昼食はターミナル2階にあるすし処「武ちゃん寿司」で、ほっけのちゃんちゃん
焼をいただく。
    


 昼食後はターミナルの待合室でフェリーを待ち、香深港12時25分発稚内行きフェリ
ーに乗る。(続く)




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