愉しむ漢詩

漢詩をあるテーマ、例えば、”お酒”で切って読んでいく。又は作るのに挑戦する。”愉しむ漢詩”を目指します。

からだの初期化を試みよう 9 アローン操体法 実際 2 [C] 手指・手首のストレッチング

2015-06-04 13:48:52 | 漢詩を読む
[C] 手指・手首のストレッチング

C-1 手首と肘の屈伸運動

 ストレッチングを行う前に、まず手首・肘関節を温めるため、軽く手首・肘の屈伸運動を行います。
胸の前で、左手の甲に右手の手のひらを重ねるようにして、右手で左手をつかみ、両手のひらを前方に向けます(左手の手首・肘が屈曲した状態)。両手のひらを前に向けたまゝ、肩の高さで、両手を前方に伸ばしていきます(左手の手首・肘が伸展された状態)(写真C-1)。次いで両手を胸の前にもどします。この左手の手首・肘の屈伸運動を4点呼、ゆっくりと軽く行います。
右手の手首・肘についても同様行い、左右交互に4点呼ずつ2回繰り返します。

写真 1
 
C-2 手指・手首屈筋群のストレッチング

i) 4指・手首屈筋群のストレッチング
左手の手のひらを前方に向けて肘を伸ばし、人差し指から小指までの4指を右手手のひらで受けます(写真C-2)。息をフッとゆっくり吐き出しながら左手首を前方に突き出していき、一方、右手手のひらで抵抗します。その際、右手手のひらの抵抗が左手の4指先に一様に負荷としてかかるようにしますが、左手の4指は力を抜いてリラックスした状態を保つことが重要です。
4指をいっぱいに伸ばした状態で、深長呼吸を2、3回行い、呼気に合わせて左手首を前方に突き出すようにしてストレッチを強めます。
右手4指・手首屈筋群についても同様ストレッチングを行います。

写真 2

ii) 手母指屈筋のストレッチング
左腕は伸ばして、左手の親指の末節部を右手の小指に引っ掛けます(写真C-3)。i) と同じ要領で、左手手首を前方に突き出していくと同時に右手で抵抗して親指に負荷を掛けます。親指の力は抜いて、充分に伸展させた状態で深長呼吸を2、3回行います。
 右手親指についても同じ要領でストレッチングを行います。

写真 3

C-3 手指・手首伸筋群のストレッチング
 左肘を伸ばし、左手5指をそろえて下に向け、手首を軽く曲げて右手で左手5指を包み込むようにつかみます(写真C-4)。左手の手首の曲がり具合および5指の下方向をしっかりと右手で固定した状態で、左手の肘を外側に捻ります(回外)。この状態を維持したまゝ、深長呼吸を2、3回行います。
 手首は強く曲げるというより軽く曲げたまゝで、肘を十分に外側に回すようにして伸筋群のストレッチングを行います。
 右手伸筋群についても同じ要領でストレッチングを行います。

写真 4

注] 主な手指・手首の伸筋群は、上腕骨外側上顆に起始して手首をまたいで手指の骨や中手骨に停止しています。そこで手指や手首を固定して、肘を外側に回すことにより伸筋群にストレッチを掛けるよう意図しています。

このC項の手指・手首の屈筋群および伸筋群についてのストレッチング法については、通常の運動メニューにはありません。物をつかみ保持することで日常的に酷使される屈筋群、テニスで代表されるような多くのスポーツで酷使される伸筋群であるにも関わらず、それらのケアに目が向けられていないこと自体、不思議な感じさえします。たとえば高齢者で、手を広げたとき、指が伸びきれずに曲がった状態にある手をよく見かけます。それは長年、屈筋群のストレッチング運動を欠いた結果によると考えられます。手指・手首関節の可動域を広げ、かつ手の柔軟性を上げるためには非常に大事な運動であり、日常の運動メニューとして、本C-項のストレッチング法を是非実践することをお勧めしたい。
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