おもしろ探しの部屋

今は昔。こんなものが「有った」こんなものに「会った」の、あったか~い資料室。

寒い日はおでんが一番 (静岡おでん)

2013年12月17日 | 和食


 いや~!寒くなりましたね。本格的な冬到来です。東京でこれだけ寒いのだから、北国ではもっと寒いことでしょう。そんな方々に、温かいネタをおとどけしましょう。

 静岡での仕事を午前に済ませ、後は自由時間。静岡といえば・・・、やはり静岡おでんです!何度も静岡に来ているわりに、真剣に静岡おでんを食べた事がありません。 JR 静岡駅の中にも、静岡おでんが食べられるお店がありますが、それではコンビニでおでんを買って食べるのと同じような感じになってしまいます。出来ればじっくり腰を据えて静岡おでんを食べてみたい。静岡駅から10分くらい歩いた国道362号線沿いに、小さいおでん屋さんが並んでいる青葉横丁があります。狭い路地を挟んで十数件のお店があり、ここなら思う存分静岡おでんを堪能できそうですが、ただ問題は営業時間が夕方かららしく、陽が高い時間では赤提灯が灯りません。あー残念。
 諦めるなかれ、他にもこの時間に静岡おでんを食べられるお店があります。静岡駅の南口から歩くこと、こちらも10分くらいかな?北口ほど賑わっていない静かな南口に、黄金まんじゅうを売っている杉乃屋さんがあります。「和菓子屋さんですか?」と思われるでしょう。事実お店のメインは黄金まんじゅうです。実際にお店に行ってみると、黄金まんじゅうの看板とお店のショーケースでおにぎりが売れていて、ど~こにも「おでん」の文字は見当たりません。お店の前を通りながら店内を見ても、おでんらしき物が店先にありません。僕はまるで、罰が悪そうに帰って来た寅次郎のように、お店の中を伺いながら右往左往。お店の奥では年配の女性が座っているだけ。とりあえずお店に入ってみました。店先にある黄金まんじゅうを横目に、奥でテレビを見ていたおばさんに、「すみません、おでん有りますか」と尋ねると、「ありますよ、食べていく」と気さくに返してくれました。見るとおばさんが座っていたテーブルの真ん中におでんが入った容器を発見!

        

  外が寒かった事もあり、まったく躊躇する事無くおでん容器の前に座りました。おばさんにお茶と取り皿を出してもらい、容器の中からおでんを数本取り出しお皿に置きました。ここでお金を払うのかと思って「これでいくらですか」と聞くと、「後で串の本数でお会計するので・・」と言われ、そういう事かと納得。となると好きなように好きなだけおでんが食べられる。ちなみにおでんのネタによって一本50円・60円・70円に分かれていて、参考までに牛すじが70円でした。昼ごはんを静岡おでんと決めていた僕は、おでんが入った容器を目の前にし、思う存分食べる事にしました。だし汁はそれ程黒くはあませんが、しっかり味が染み込んだおでんは美味しい。だいこん・たまご・こんにょく・がんも・ウインナー・牛すじなど一通り食べました。

         

 しばらくして常連さんらしいおばさんが来て僕の隣に座りました。その方は慣れた感じで一本おでんを取り、テレビを見ながらゆっくり食べていました。なんかゆったりした空間で、がつがつ食べている僕ってヘン?その常連さんが、一本おでんを取っては容器の右上の丸い所に入れてからお皿に置きました。僕はまったく気にもしませんでしたが、この丸い所ってお味噌なんです。僕もそれを真似して入れて食べてみました。薄い味噌ダレを付けると、より美味しい!常連さんのおばさんが来てくれた事で、本当の食べ方がわかってよかった。するともう一人年配の女性の方が来店しました。この方も常連さんらしく、静かに僕の目の前に座り、おでんを食べ始めました。もう僕自身、この空間に違和感なく溶け込んでいました。
 結構な時間居た僕は、味噌ダレなしで一通り食べ、次に味噌ダレを付けて一通り食べ、あと少し好きな物をチョイスし、結構な本数食べましたね。お皿の上に残った串は15本くらい有ったかな?さすがにお腹いっぱい。お会計はというと、おばさんが電卓をたたいて出した金額が1000円超えましたね。イヤー食った・食った。人生でこんなにおでを食べたのは初めてです。帰りに黄金まんじゅうを買って行こうかと考えていましたが、申し訳ありませんが今回はパスします。のどかな杉乃屋さんでの午後のひと時でした。

 

 

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