JR 奈良駅近くに、もう一軒たい焼き屋さんがあります。ただこちらのお店は近鉄奈良駅にも近く、どちらの駅からでも行ける場所にあります。但し1km弱の距離があり、奈良市の町並み散策をしながら訪れるのもいいかも。
さて JR 奈良駅東口のバスロータリーから南に歩き、大きい交差点を左に曲がりそのまま進みます。次にやすらぎの道と交差する交差点を過ぎ、すぐの路地を右に入るわけですが、チョッとわかりにくいかな?詳しくはこちらのこたろうのHPを見て下さい。狭い住宅街の路地を進んで行くと、おもてに植木鉢が幾つも置かれていて、暖簾がかかっているのでお店とわかりますが、ただ何のお店か判断がつきません。でもこのたたずまいが周囲とマッチしていて、なんの違和感がないのが驚きです。奈良市の街中には、このような家並みが普通に見られます。このお店ですが、軒下にたい焼きらしき看板が吊るされてます。これがこたろう 一丁焼きの鯛焼き屋の目印です。こたろうという愛嬌のある名前のたい焼き屋さんですが、ここの住所が奈良市小太郎町なので、この名前が付けられたと思われますが・・・?
白い暖簾をくぐり、こたろうの店内に入りました。店の中は薄暗く、ここが本当にたい焼き屋なのか、どこか不思議な空間入り込んだ感じがします。すると入ったすぐの所で、たい焼きを焼いてました。なるほど、格子造りで店の中の様子わからなく、すぐ側にあったので思わずビックリ。既に焼きあがった物をいただき、店を出ようとしました。すると入る時には大丈夫だったのに、不覚にも店を出る時に鴨居に頭をぶつけてしまいました。これは店の外と中の明るさのギャップで、鴨居の高さを見失ってしまったからです。頭をぶつけた瞬間、人ってどのようにその場を繕えばいいか考えますよね。まあ何事もなかったように店を後にしましたけど。
少し歩きながら、頭の痛みがいえるのが先か、たい焼きが冷めるのが先か?そんな事と考えながら袋からたい焼きを取り出してみました。あ~たい焼きの方が先に食べ頃の温かさになりました。おおっ!こたろうのたい焼きの形は、今まで見たことのない形をしてます。言い忘れましたが、こたろうは一丁焼きのたい焼きです。大部分のたい焼きは、尾っぽが上を向いて反り上がっているのに対し、こたろうのたい焼きは下に巻き込んでます。これは珍しいです。食べずして、これを拝見できただけでも来た甲斐があります。
さて一口食べてみると、皮の表面がパリッと硬いけれど、中は意外ともっちりしてます。薄皮でもなく厚くもなく、丁度いい皮の厚みです。その中に自家製と思われる餡子が入ってます。程よい甘さがこの皮に合っていて、食べ心地のいいたい焼きです。これが1個100円は安いかも。
古き町並みに、珍しい形のたい焼き。ひっそり路地裏に在りながら、しっかりと主張された味わいがGood。
※ こちらのお店は、2022年10月に閉店になりました。
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