たい焼きを探しに、埼玉県行田市に来ました。
埼玉県の北に位置する行田市。街の大きさからみて、さいたま市が埼玉県の中心になっていますが、かなり古い話をすると、埼玉県の成り立ちは、この行田市がはじまりのようで、現在の行田市大字佐間にさきたま古墳があり、ここが埼玉の発祥とされています。このさきたま古墳があるさきたま古墳公園の近くに、今回のたい焼き屋さんがあります。
JR高崎線の吹上駅北口から、佐間経由行田車庫行のバス(朝日バス)に乗ります。そして10分から15分くらい乗車し、「産業道路」というバス停で下車します。降りたバス停から佐間交差点を渡り、15分くらい歩いた所に、さいたま古墳公園があります。でも僕の目的は、逆方向にあります。
バス停から歩いて1分ほどの所に、今回のたい焼き屋さんがあります。
お店の名前は、たい焼き処 分福屋 厚之助さん。僕が訪れたのは日曜日の午後3時頃で、既に4組のお客さんが来店していました。(ちなみにこの写真は、たい焼き購入後の物です) お店の前に椅子が置かれてい事から、時間によって来客が多い事がわかります。
たい焼き処 分福屋 厚之助に到着したら、まずは店の入り口の所に置かれた名簿に、ファミレスと同じように名前を記入します。こちらのたい焼きは連式なので、そんなに時間はかからないと思います。(この時点で、僕はそう思っていました)
名前が呼ばれるまでに、注文するたい焼きを決めておきましょう。
この時(2022年6月)のたい焼きのメニューです。僕はやはり、定番のつぶあんですね。といつもはここで決定ですが、今日はもうひとつ食べてみたくなりました。というのも、名簿に名前を記入して、15分くらい経っていたからです。ただただ暇なので、このメニューを眺めていただけなのに・・・。人間の心理って、不思議な物ですね。
1つはつぶあんなので、もう1つは甘い物以外にしましょう。となると、キャベツかチーズかチーズカレーのどれかです。キャベツはお好み焼きのような物と判断し、チーズかチーズカレーの2択にしぼりました。どちらも共通するのがチーズです。最初チーズカレーにしようと思いましたが、でもダイレクトにチーズ味が食べたかったので、チーズたい焼きに決定しました。
そんな事を考えていると、前者の方々が、順番にたい焼きを購入していきました。連式のたい焼き屋さんは、普通すでに焼いてある物を並べありますが、ここ分福屋 厚之助さんは、お客様から注文を受けてから、たい焼きを焼き始めます。なるほど、だから待ち時間が長いんですね!
待ち時間に楽しませてくれるのが、お店に貼られた様々な文字です。最初は、なんだろうと思いますよね!
あまりにも情報量が多すぎて、詳しい内容はここでははぶきますが、「たい焼き処 分福屋 厚之助」を検索すると、いろんな方々が写真を掲載しています。
40分ほど経った頃、店主が僕の名前を呼びました。やっとここでたい焼きを注文して、ここからたい焼きを焼き始めます。
この時から、店の入り口で待つ事ができます。狭い空間ですが、中にもいろんな文字が書かれた用紙が、たくさん貼られていました。これが結構おもしろいです。
約10分ほど経った頃、たい焼きが入った手提げの紙袋を、店主が渡してくれました。まるで最近はやりの、高級食パンを購入した時のような感じです。
その手提げの紙袋を持ち、吹上駅に戻る事にしました。本当なら1本前のバスに乗り予定でしたが、バスは1時間に4本(時間帯によって違います)走っているので、1本2本スルーても問題ありません。むしろたい焼き処 分福屋 厚之助さんのたい焼きを、購入できた事の方が嬉しいです。
バスに乗っていると、手提げ袋の中から、チーズの香りが上昇して来ました。この時間帯のバスの中には、僕を含めて3人。他の方はすぐ近くに座っていないので、気にしなくても大丈夫そうです。
渋滞もなく、スムーズに吹上駅に到着しました。そして交番の前に置かれた、円形のベンチに座り、早速たい焼き処 分福屋 厚之助さんのたい焼きを食べる事にしました。
とここで、予期せぬ事が・・・! たい焼きを食べようと、紙袋の中をのぞくと、注文した数より多く入っていました。「えっ!間違えた」と一瞬思いましたが、でもお客さんごとに焼いているので、そんな事はありません。でも事実、袋の中には4匹のたい焼きが入っていました。
恐る恐る取り出すと、つぶあんとチーズのたい焼きの他に、なんか変なたい焼きが出て来ました。
形はたい焼き。でもそれは生地が硬く、中が空洞・・・・? もしかして、店主からの「おまけ」ですか!連式の焼き型で焼いているので、注文の2匹焼くと他の所が空きます。その空いた2つの所で、これを焼いてくれたんですね。なんだかうれしいですね~。おまけのたい焼きは、後でご紹介する事にします。
まずはつぶあんたい焼きを食べてみると、柔軟で弾力のあるやわらかい薄皮の生地の中に、たっぷりのつぶあんが入っていました。つぶあんは程よい甘さで、甘ったるくないのがいいですね。
次に悩んだ末に、試しに買ってみたチーズたい焼きです。それを頭からがぶり。こちらも柔軟で弾力のあるやわらかい薄皮の生地。その中から、チーズ(クリーム?)がとろ~りとあふれ出て来ました。「わっ!うまいじゃん」の一言です。今までチーズたい焼きをあまり食べて来なかったし、販売しているお店も少なかったのは事実です。たぶん世の中には、チーズクリームの種類が、たくさんあると思います。分福屋 厚之助さんのチーズクリームのチョイスがいいのか、この生地にマッチしているのか、持っている手に力を入れると、生地の中からチーズクリームが、ぐにゅ~と出てきます。どのチーズの味に似ているかというと、カマンベールチーズを少し爽やかにしたような感じです。(もし違っていたら、ごめんなさい)
最後におまけのたい焼きです。こちらは先ほどの2匹のたい焼きと違い、パリッとした薄皮です。ただそれだけですが、食感がおもしろい。ほんとこれ、3Ⅾのたい焼きせんべいです。
今回つぶあんたい焼きを食べた後に、おまけたい焼きを食べ、チーズたい焼きの後に、もう1つのおまけたい焼きを食べ、軟ー硬ー軟ー硬のたい焼きの食感を楽しみました。
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