たい焼きを探しに、新潟県新潟市に来ました。そういえば、新潟市に来るのは久しぶりです。一番に思ったのが、車の交通量が増えたような?まあ朝の時間帯だったからかもしれませんが。
僕が知る限り、新潟県長岡市周辺から西にたい焼き屋さんは在りますが、新潟市には自家製たい焼き屋が数軒あるだけです。なので僕が新潟市を訪れても、すぐに戻る事が多かったです。
今回久しぶりに新潟市に行く事になり、新しいお店が在るか検索してみると、僕の目に一軒のお店が目に止まりました。そこは新潟市西浦区でした?10年前に政令指定都市になった新潟市。この西浦区の場所がわかりません?調べてみると、新潟市の西の端でした。
その新潟県西浦区に、今回のたい焼き屋さんがあります。前もってここでお断りしておかなくてはなりません。今回はたい焼きではないのです。ただどうしても掲載したくて、このタイトルの枠に入れました。
JR 越後線に巻駅があります。朝夕の時刻以外は、列車が一時間に上下一本づつ止まる駅です。その巻駅を出ると、目の前にまっすぐの道があります。その道を250メートル弱歩くと、右側に白壁の蔵造りのお店が在ります。お店の上に「鯛車焼 一成」と書かれてあり、その「鯛車」の説明文がお店の入り口の右側に書いてありました。簡単に説明すると、江戸時代末期から伝わる玩具で、台車の上に鯛の飾りを置き、その中にろうそくを灯して、お盆に子供たちが町内を引いて歩く物らしいです。越後 巻地区に見る、夏の風物詩のようです。
お店の中に入ると紐の付いた鯛車が置いてあり、その時ちょうど来ていた親子連れのお子さんが、狭い店内をガラガラとその鯛車を引いて遊んでいました。お母さんが「お客さんがいるから・・・」とその子を注意していましたが、僕はいっこう構わないので、その様子を微笑ましく見ていました。
鯛車焼は小倉あん・クリームと、この日はショコラの3種類。僕は小倉あんを注文し、焼き上がるのを待ちました。5分~10分くらいして、焼きたての鯛車焼が出来上がりました。ここの御主人ですが、少しガッチリしていてちょっとワイルド系?でも子供にやさしいし、焼きたてを手渡してくれた時、「焼きたてなので気を付けて下さい」と言ってくれる、心優しお兄さんといった印象です。
焼きたてアツアツの鯛車焼の入った紙包を持ち、お店を後にして駅方面に歩きました。そして駅に着く頃には、ちょうどよい温度になっていました。紙包を広げて出した鯛車焼は、たい焼きと言ってもいいような形をしてます。台車の上に反り上がった鯛。あの名古屋のしゃちほこ焼にも似てますね?連式の焼き型は、他にはない特注でしょう?
僕がたい焼きを食べる時、いつも決まって頭から食べますが、これは台車をガブリ。意外にも薄皮で、あんこが隅々まで入ってました。このあんこ(小倉あん)は、しつこい甘さは無く、程よい甘さです。食べた印象は、もーたい焼きです。
一成さんの鯛車焼は、まとめ買いもできるようです。という事は、地元の方々も結構お買い求めされていると感じました。僕が言うのもなんですが、町の活気が薄れても、こてからも続けて行って欲しい逸品です。
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