数年前、空前のたい焼きブーム?が起こり、白いたい焼きを筆頭にメディア等に取り上げられました。それ以来、ブームが下火になったかと思っていましたが、現在でも陰ながら新店舗が増え続けてます。東京都でも、知らない間に路地裏にたい焼き屋が出来ていたりして、水面下でまだまだ新しいお店が出てきそうです。今日はそんな新しいお店をご紹介します。
東京の路線に JR 中央線があります。東京駅から新宿駅を経由して八王子方向にまっすぐ延びる路線で、おもしろい事に、この路線沿いに多くのたい焼き屋さんが存在します。その中でも、中央線の中野駅と三鷹駅の間が、特に多いように思えます。確かにこの路線の周辺は住宅地が多く、それに伴って駅の利用者も多く、生活に欠かせないアーケード街や商店街もたくさん存在します。そんな人が多く集まる所に、いつしかぽつんとたい焼き屋が出来ていたりします。
今回のお店は、新しいと言っても2011年4月にオープンしたようで、あの東日本大震災が発生した翌月には、すでにたい焼きを販売してました。そんな世の中が不安定が事もあり、僕自身この年はあまりたい焼きに目を向けていませでした。でもこの時期に、こんなおもしろい形のたい焼きが登場していたとは。
そのたい焼き屋は、中央線の JR 高円寺駅の一角にあります。でもこのお店のおもしろいのは、たい焼き屋に見られる個人店ではなく、かといって大手のどこにでもあるたい焼き屋でもないのです。お店の名前は たいやき鯛千社(たいせんじゃ)と言い、JR東日本グループの日本レストランエンタプライズさんのたい焼き屋なのです。つまり大きく言えば、JR東日本が自社でたい焼き屋を始めたと言うことになりますよね。それもこんな丸い形の変わったたい焼き!日本レストランエンタプライズさんのホームページによると、このたい焼きは「丸い跳ね鯛」と言うらしく、そのお腹には「高円寺」の千社札が刻印されてます。普通のたい焼きの形でなく、オリジナルの形とはそれなりのこだわりをもって登場させてます。その味はいかがなものなのか楽しみです。
たいやき鯛千社さんのメニューを見ると、たい焼きは勿論、アイス最中も販売してました。たい焼きの種類は、おぐら餡・クリーム餡などの他に、今の季節はさつまいも餡もありましたが、僕はやはり定番のおぐら餡130円を買いました。袋に入れられたたい焼きを出し?といっても、たい焼きの形ではなくたい焼きの柄の丸いたい焼き?お腹には確かに「高円寺」の刻印がありました。その刻印の所が少し凹んでますが、実は袋の中から取り出す時に、皮の硬さが分からず、つい力を入れたらこのようになってしまいました。つまり表面はパリッとしていて、中は結構やわらかいです。実際に食べてみると、パリッとした薄皮で、この皮の薄さは丁寧に扱わないと形が崩れてしまいます?中の餡子は予想に反して凄く美味しく、このあずきの美味しさは僕は好きですね。しつこい甘さではなく、あずきその物のうまみと皮の食感が味わえる、オリジナルな美味しいあずき餡です。
たいやき鯛千社さんのたい焼きは、その独特な形だけではない、味でも人を引き付ける美味しさです。
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