今回の車は、日産 ラルゴ です。
平成9年式のこの日産ラルゴも、今年で11年が経ち、時代遅れ車になりますが、それでもまだまだ乗れるので、今回ご紹介する事にしました。
この形のラルゴが登場したのは平成5年からで、それまでは日産の中型1BOXの主役としてバネットという車が有りました。そしてバネットラルゴと移り、衝突時の安全性の為にボンネットのついた形になり、日産ラルゴとなりました。この頃のアメリカの基準に合わせて、どのメーカーもそれまでの1BOXの形を辞め、このようなボンネット装備のミニバンタイプになって行きました。構造上は1BOXの名残りで、エンジンは前席の下に置かれ、ボンネットの中にはバッテリーとスペアタイヤが入っています。今回の日産ラルゴのグレードは、サイドのカラーリングとエアロパーツを付けた、ハイウェイスターになります。やはりこの位のデザインをしてくれると、現在でもそれ程旧さを感じさせません?
さて乗ってはどうでしょう?意外と運転席の位置が高く、チョッと乗り込むのに気を使います。シートに座るとセンターコンソールが、ドンと張り出していて、包み込まれるような乗用車感覚の運転はいいのですが、現在の車からこのラルゴに乗ると、少し圧迫感があります。助手席も同じく見た目狭く感じます。同じ頃にトヨタエスティマがありますが、こちらはセンターコンソールが無く、後部座席と行き来できる設計になっていました。そうなるとユーザーとしてはどちらを選ぶでしょう?エスティマはそれが売りでしたからね・・・。
それでは運転してはどうでしょう?エンジンは水冷直列4気筒DOHC16バルブの2.4リッターで、ストレスが無く十分な走りが出来ます。タダ気になるのが、エンジン音です。シートの下に置かれたエンジンの音が、少し気になります。どうしてもエスティマと比べてしまいますが、同じ4気筒DOHCでもエスティマの方が静かなような気がします。エスティマはミッドシップという事もあり、エンジンの置く位置でこれだけ違いが出ます。けれど日産ラルゴの方が、僕は運転しやすいです。エスティマはホイールベースが長く、狭い角を曲がる時に気持ち少し大回りになってしまいます。コラムシフトが嫌いな人は、日産ラルゴをお薦めします。結構このATシフトは、運転しやすいです。それにシートの位置が高い事もあって視界が広く、ドアミラーの視野も広くて大変運転しやすい車です。
時代遅れのこの車とはいえ、ローワイドのフォルムにエアロの組みあわせ、安くて程度が良ければ、人を乗せるのにも便利ですし、レジャーにも最適です。
今回の車輌協力 オートワン
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