たい焼きを探しに、静岡県島田市に来ました。県単位(東京都を除き)で見ると、静岡県はたい焼きの宝庫のような気がします。東海道に沿ってみると、三島から島田まで指折り数えて・・・・今まで10軒近く訪れてますね。その先に浜松がありますが、ここもたい焼き屋さんが数多くあります。
今回は島田市のたい焼き屋さんですが、東海道から山側にだいぶ入った所にあるお店です。東海道五十三次で有名な話に「越すに越されぬ大井川」というのがあります。その大井川の上流に川根町という所があり、山の谷間の大井川沿いにある町です。交通の手段は、金谷駅から大井川鐡道に乗ります。曜日によってSLやアンパンマン列車が走る、鉄道好きの方々には有名な路線です。僕は鉄道よりたい焼きです。
大井川に沿って走る大井川鐡道の駅の中に家山駅があります。その駅の近くに今回のたい焼き屋の桜屋さんがあります。駅の近くを国道473号線が通っていて、駅に繋がる路地を入ったすぐの所にあるお店です。ちょっと分かりにくい場所ですが、抹茶たいやきの提灯が目印です。
人通りが少なく、ちょっと入りにくい雰囲気のお店ですが、一度お店の中に入ると、そんな感じは吹っ飛んでしまいます。こちらのお店のご主人が陽気で、はじめてのお客さんでも気さくに話しかけて来ます。それにこちらのお店が以前映画の一場面に使われたようで、手が空くとその時の話をしてくれます。
桜屋さんでは静岡おでんの他に、らーめんと焼きそばがあり、隣の方が食べているのを見ると結構おいしそうです。勿論たい焼きが目的ですが、折角なので静岡おでんを食べてみました。おでんが沢山入った四角い鍋から、好きな物を数本お皿に取りました。選んでいる最中に、ご主人が「これがいいね。いやこっちが・・・」と言いながら、おでんを薦めてくれました。そこに魚粉を振りかけて食べました。静岡おでんの特徴ともいえる汁の黒さ。でも見た目ほど味は濃くなく、よ~く染み込んでいてとてもおいしい。おでんを食べている最中も、ご主人が「たい焼きは時間がかるので、注文するなら今のうちに」と、絶妙なタイミングで言ってきました。勿論即注文です。
しばらくしておでんを食べ終える頃、お皿に乗った薄緑色の物が、僕の目の前に置かれました!一瞬何かなと思いましたが、これが大井川鐡道・家山駅を下車して食べたくなる抹茶たいやきです。ただいつものような方向でたい焼きを写すと、たい焼きの柄がありませんが、反対側にちゃんとありました。おもいっきり生地を流し込んで焼いたたい焼きは、羽根というよりたい焼きの一部になってます。抹茶の風味がする厚い皮の中に、甘いあんこが詰まってます。この厚い皮がもっちりした感じで、結構食べ応えがあります。静岡おでんを食べた後なので、たい焼きの甘さがよく分かりました。昔懐かしいたい焼きというのもいいけれど、古き良き進化したたい焼きと表現したいですね。
以前から訪れてみたかったお店で、本当なら大井川鐡道で来るのが理想なのでしょうが、今回は車での訪問。小さい町なので、近くにコインパーキングが無くて困りました。でも安心して下さい。すぐ近くに桜屋さんの駐車場が有るので大丈夫です。はじめての方は分からないと思うので、その時はお店の方にきいて下さい。
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