たい焼き屋の多くは、商店街や駅、そしてデパートやホームセンターなどの、人が沢山集まる所にお店があります。ところが「こんな所にたい焼き屋が」という場所に、お店を見かけます。それにはそれなりの事情があると思います。そして今回ご紹介するたい焼き屋さんも、「こんな所に」のたい焼き屋さんです。
場所は千葉県八千代市にある、たい焼きとおやきのタイセンです。ここは駅から随分と離れていて、人がほとんど歩いていません。でも車は頻繁にとおり、すぐそばを国道296号線(通称 成田街道)があるため、店の前は時間帯によって渋滞しています。タイセンは、自宅兼お店という事もあり、ここにたい焼き屋がある訳です。そう考えると、趣味でたい焼き屋を営んでいるのでしょうか。
目の前の駐車場に車を停め、タイセンのたい焼きを買いにいきました。種類はあんこと、もう一つカチャ?という変わった名前の物が有ります。近頃変わったたい焼きを食べているので、ちょっとやそっとでは驚きません。とにかくその2つのたい焼きを注文しました。自宅の一箇所をたい焼きスペースにし、そこで年輩の女性の方が焼いていました。そしてその手元を見てビックリ!なんと一本焼きの天然物ではありませんか。前文で「趣味でたい焼き屋を営んでいる」と言いましたが、これは本格的なこだわりですね。先ほどの言葉を、ここで訂正いたします。それどころか、その型に流し込まれた生地が、グリーン色をしていたので、またもやビックリ!それ以上に驚いたのが、ソーセージが一本、グリーンの生地の上に置かれました?これカチャの正体ですが、何故こんな名前?一本焼きの為、焼きあがるまで少々時間がかかります。車は沢山通りますが、人が歩いていませんね。
数分後、たい焼き2匹出来上がりました。そして一匹づつ小袋に入れてもらい、渡してくれました。その袋にも、熱を逃がす小穴が開けられ、最後までこだわっているところが素晴らしい。
まず最初にあんこから食べてみると、たい焼きの皮がパリッとしていて、薄皮に近い食感です。そしてパリッとした皮の下には、ふんわりとしたグリーン色の・・・?実はこれ、抹茶入りの生地だったようです。それ程抹茶の苦味は感じませんが、ほんのりと確認出来るくらいです。それとあんこの控えめな甘さが丁度良く、タイセイのたい焼きへのこだわりが、すみからすみまで味わえる美味しさです。さて次にソーセージの入ったカチャですが、頭の先から尻尾の先まで、ソーセージが入っているのが外見でわかります。それを頭から食べると、抹茶の衣に包まれたソーセージ?抹茶の味が強くないので、それ程違和感はありません。食べていると、ソーセージの肉汁が染み出て、これはこれでなかなか美味しいです。でも たい焼きを食べている雰囲気ではありません?
今回のタイセンは、抹茶の生地が基本なので、奇抜なトッピングは難しいですね。でもあんことの組み合わせは最高です。中身が違う物が食べたいときは、おやきを食べて見ては。タイセンのおやきも、種類が豊富で美味しそうです。詳しくはしたのタイセンのページを見て下さい。
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