せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

木づかい会議

2010年11月08日 | ものづくり

先日、「木づかい会議」なるものに参加。

木育(もくいく)を勉強した際にいろいろな活動があることを知り、いざ情報収集と、本当の意味で、日本の環境問題を考える視点を得に、東大の会議室まで出向く。

うんうん、問題も課題も山積み。さてそれをどこから紐解くのか・・・。

様々な活動や取り組みの紹介を聞きながら、自分自身で出来ることを思案する。

実際に、木造の住まいを設計出来る『担い手がいない!』とおっしゃる先生。

そうなんです。建築学科では、ほとんど木のこと、そして木造を勉強しない現実。

だから今こうして勉強している次第。
↓会議室はもちろん木造
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最近、学生さんに見せてもらった図面は、大開口の窓。聞くと木造で建てるつもりで描いたという。これではRC造の壁式だ。在来木造では建たない構造。

もしやと思い、木造を大学で勉強した?と尋ねると、ほとんどしていないという。
やっぱりねぇ。

実際に独立して住まいを手がけることになると、まずは木造。なのにその担い手を育てていない建築の教育。これは、大学教育の中で、木造を切捨てて来た経緯があると、耐震講習会でも聞き、この会議の場でも聞く。

そう、先生も建築学科ではなく、農学部の先生でした!

これは俄然、やる気が出ますねぇ。

しばらくこの農学部に通いたいなぁ。(木造のバーもあるし!?)