せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

悔しいっす

2012年05月28日 | ものづくり

ちょっと、おふざけな表現にでもしないと、やっていられない心境。

旅行をしたいのに、目的地に行ったことがないと、切符を売ってくれない、というような出来事です。

木造の小学校と幼稚園のセットの設計者の公募型プロポーザルに応募すべく、コツコツとアイデァを練っていました。

応募資格は、学校基本法に基づく実績があるかどうか。

保育所は学校基本法に該当する施設ではないけど、幼稚園の類似施設として認めてもらえないか、また勤めているとき(学校は設計していたので)の実績では?と
自治体に質疑応答のかたちで打診。

一週間待って、結果は「不可」の回答でした。

応募要項の目的「木造を生かして、子どもたちに木の良さを広める」情熱だけは誰にも負けないんだけどなぁ。

募集の前だったのですが、たまたま
「次は木造の小学校をやる!」と高知で、林業家の方にも息巻いて来ました。

その後、読んだ「葉隠」(←武士道の本です)に『上を向いて歩け。大ぼらをふけ』とあり、お~、まさにチャンスが来た~!と張り切っていたんですけどね。

応募条件は、林業家や教育者なども入れたチーム作りが必要で、皆に声も掛けていました。今は、皆さんが協力してくれると、ご返事頂いていたことに感謝するばかり。

支えて下さる方が、周りに存在して下さること、本当に嬉しかったです。

○実績がないと設計のチャンスもないという厳しい世界。

所属する(社)日本建築家協会では会報で、このプロポーザル方式の課題を連載しています。それだけ、悔しい想いをしている建築家が大勢いるということです。

特集には、国土交通省の回答では、類似施設の実績でも認める。しかし実績は保険である、とあります。また、応募のマニュアル設定から20年経ち、実績条件を減らすなど内容を前向きに変えて来ているが、地方自治体とはタイムラグがあるとも。

まさにこの回答結果にその実感を持ちました。回答は昔のお上の指導のままということです。回答者がおかしい訳ではありません。

それにしても、案の応募の前での門前払いは悔しい。
勝負もさせてもらえない訳ですから。

○悔しさの解消方法

1)今回は縁がなかったと潔くあきらめる?
2)様々な案を審査するチャンスのない募集側を哀れに思う?
3)同じ想いの者で慰めあう?
4)まったく違うことをする?
5)酒飲んで、寝る?(笑)

どれも前向きではないなぁ・・・。

今の私、真剣勝負に出るべく大好きなワインも手元におかず、禁酒していたので、家にあった最後の缶ビールを探し出し、音楽療法モーツアルトの「明日への活力が湧く」セレクト曲を聞いています。歌劇は「フィガロの結婚」だ。活力って結婚なの?ま、それはおいて置いて、悔しさをバネにするのは得意なはず。(以前は怒りでしたが・・・)

今は、まだ自分に受け入れるだけの器が揃っていなかったと思うことにしよう。
大きな器づくり。そして、もっとビッグなチャンスを掴もう!!

・・・小学校、設計しないなぁ、zzzzz,,,,。