せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

第20回 国際女性ビジネス会議に参加して

2015年08月05日 | ワーク・ライフ・バランス

今年のテーマは「Make History」~時代を動かそう〜

私自身のワーキングマザーのお手本である

佐々木かをりさん企画立案の

『国際女性ビジネス会議』記念すべき第20回に、先月末参加しました!

この会議に参加することが、自分の一つの社会人としての目標でもありました。

なぜ、建築のイベントではないこの会議に参加したかというと

1) 社会で活躍する女性たちのパワーと刺激をもらいに。
2) 頑張る女性たちとの新しい出会いを求めて、ネットワークづくり。
3) 自分の生き方を見つめ直しに、これから活躍するための準備に。

というところでしょうか。
ビジネスの世界で、間伐材名刺を配る!というのは陰の目的、笑。

私が仕事を始めた頃、周りには、母親でありながら
一流の仕事をしている女性はいませんでした。

お手本がいなかった訳です。

ある時、新聞で拝見した佐々木かをりさんのご活躍とコメントに共感し、
さらにその笑顔に、

あぁ、ワークライフバランスの実現者がここに居た!

と、その発見を喜び、
それから彼女の運営サイトewomanの常連となりました。

時間管理術とセットで開発された手帳『アクションプランナー』も活用し、

今、やっと、その両立を私も果たしつつあります。
本当に彼女のその存在と活躍に感謝です。

会議の内容は、ewomanのサイトでも、近々アップされると思います。
ここでは、個人的な印象と得たことなどを、みなさんと少しシェアしたく綴ります。


会議初頭から、サプライズゲストの安部首相が、
女性活用に積極性を披露しにきたかと思えば、

夕活(サマータイム)で朝早く仕事をし、夕方を有意義に過ごすことを
官庁でも取り入れたことを自慢げに話され、

野田聖子衆議院議員は、夕方は働く母は戦場に近いものがあり、
保育園は基本朝9時から預かることになっており、
夕活に合わせた制度の整備不足を指摘するという、反論の展開。

会場の女性は苦笑いしながらも共感の拍手。

実質に伴わないスタイルだけの政治では困る!

という、暗黙知が会場を包みました。

佐々木さんご自身も、政党に関係なく、
女性の活躍を後押しする政策や政権を支持していく、の発言も
会議の最後に捕捉され、

女性の本音トークとしがらみのなさにホッとしつつ、
その潔さも学んだ次第です。

講演や円卓会議では、女性初⚪⚪という肩書きの方も多く、
海外企業で活躍する女性、民間会社役員、国の政策局、
女性のカーレーサーまで多岐に渡り、

物事への取り組みの本気の姿勢を学び、
並々ならぬチャレンジ精神、行動力の大切さ、
また女性独特の感性の活かし方まで、多くの視点をいただきました。

会議自体は、ダイバーシティ、多様な働き方、リーダーシップ、
管理職になろう、など、組織の中の働き方をメインに、

更年期など女性の身体のことから、

仕事をとるの?
子どもの行事をとるの?

という選択を子どもに迫られ、
前者で未だに恨まれているという実話や、

「子どもが小さいうちは、たくさん泣いた」
という仕事と家庭の両立の間で揺れる女性たちの
経験談もチラホラと出て、

海外問わず、産み育てる性と、
生き残りをかけた企業の、現代版狩猟社会ともいえる経済動向の中で
責任ある地位と立場へ上り詰めた女性達の葛藤、
女性でありながら男性的な部分も求められる
苦労話も身につまされる思いでした。

名刺交換では、思いがけずご縁のある方と出会ったり
会議初体験の私を快くサポートしてくださった方や、初めて出会う業種の方、

「森と樹と暮らしを繋ぐプロジェクト」に興味を持ってくださった方には

なかなか展開しなくて焦っていると伝えると、
「急がなくて良い。急ぐとエゴが出るから。」
と言っていただけて、自信を取り戻したりと、

本当に有意義に過ごさせていただきました。

主催及び講演及びくださった方々、
用意周到に準備くださったスタッフの皆さま、
美味しいランチとビュッフェ準備くださったホテルの方々、
参加されたお仲間の皆さま

本当にありがとうございました!

人生の折り返し地点、私もまだまだあきらめません!

余談:

後半のサプライズゲストは、宇宙飛行士の野口聡一さん
身のこなしの良さ、聡明さを間近に拝見。


今夏、子どもがつくばのJAXAの宇宙飛行士訓練体験に行くので、
これもご縁と、ちょっと嬉しくなりました。