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↑最近の朝焼け。まさに「春は曙」を満喫。
春分を挟んだ前後三日間、合計7日間を彼岸と呼ぶそうだ。
(暮らし歳時記より)
暦では、3月17日お彼岸の日に、ご縁のある方が亡くなった。
その日は、ご先祖の地、生まれ故郷からの来客があり、
ご先祖への想いも抱きながら、過ごした1日であったのだが、
次の日、朝早くからの連絡で、そのことを知り、
ますます、縁というものを感慨深く思ったのである。
亡くなった方は、現在の私が特に親しくしていたわけではない。
それでも、建築の道に進むきっかけを作ってくださった方であり、
その行動力、
矍鑠としたお姿、
地域への貢献度など、尊敬している方でもあった。
その方が、この世に生を受けて、
建築に関わる仕事をされていなかったら、
この地域にいらっしゃらなかったら、
私はものづくりの現場には出ていなかったかもしれないのである。
『家は買うものではなく、つくるもの。』
中学生の時、そう、目の前で住まいの現場を見て感じ取ったこと、
将来の道を決める高校生の時に
建築学科への進学を決めたのは、その原風景があったからだ。
その方のお孫さんご家族と、今は親しくさせていただいている。
縁は巡ってくるのだなぁ。
と、しみじみ思う。
仏教では、欲や迷いがある現世を「此岸」
煩悩を脱した悟りの境地を「彼岸」というそうだ。
彼岸に行かれたのだなぁ。
この日が巡る度に、きっとその方を思い出すことになるだろう。
いろいろな縁が巡り、自分というものがつくられていること。
自分の中にある核は、誰かの影響を受けて出来上がっていること。
そういったことを、一つ一つ思い出しながら、
感謝の念とともに、お焼香をあげさせてもらう。
先週、今週と、自分でも驚くほど予期せぬ出来事が続き、
学校や地域の年度末の役員引継ぎや、
総会などの合間をぬぐいながら、対応しつつも、
仕事やプロジェクトも、押せ押せとなり、
この3連休は、最低限の外出で引きこもりで業務である、笑。
それでも、こうして、気持ちの整理ができてほっとする。
古き良きご縁と、新しいご縁とが交差する春を、
じっくりと味わうことができていることに感謝して。