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ご近所の桜は、ソメイヨシノが散り、
しだれ桜が、葉桜になりながらも、
ピンク色と緑の葉の
色彩のバランスがとても良い具合で
目を楽しませてくれています。
先週のフレッシャーズから、
引き続き街中では、
幼稚園や保育園の入学式に向かうらしい親子連れや
小学生の集団登校など、目にする機会が増えました。
微笑ましいですね。
思わず、こちらも笑みがこぼれます。
本日は、こども環境アドバイザー×建築士としての
理想の教育環境とは?のテーマの続きです。
予告した切り口は、「小学校の35人学級」について、でした。
コロナ渦となった昨年。
ちょうど春過ぎでしょうか。
新聞に、国が「小学校の35人学級」を
進めていく記事が載りました。
人数が多いと「密になる」
それを避けるためにという理由でした。
「学習効果が上がるというデータはまだないが。」と。
え===、そこ!?
学習効果のためだけに、
少人数化するという
国の効率優先に、愕然としました。
子どもの育成環境が、狭苦しい空間で
汚染された(=CO2過多)空気環境で
宜しいわけないじゃないですか!
そこで過ごす人間環境の健康や快適性の視点が
明らかに抜け落ちていて、
教育をそのようにしか考えていない行政には、
とてもがっかりし、さらに怒りがこみ上げてきました。
もちろん、そうではない部分もあると
考えて欲しいところですが
記事にする側も、もう少し、
突っ込んで欲しかったですね。
さらりと読める記事なのかもしれませんが
私自身は、とっても腹が立ち、
「だから新聞はあまり読みたくないんだ!」
と、ひとりごちていたほどです。
「小学校の35人学級」の実現は、
もちろん喜ばしいことです。
もっと少なくても良いと考えます。
以前から、「30人学級へ」という活動は、
専門家の中でも議論があっていました。
私も子どもの育成環境として、賛成してきました。
そしてまた、親としても、少人数学級と
原稿どおりの44〜5人の大人数学級での子育てを経験し
少人数のクラスの良さを目の当たりにして
ますます、推進派となりました。
学術的にではなく、実体験として、
私が考える、その育成環境のメリットは
1)先生の目が行き届く。
→ 学習遅れの取りこぼしがない。
2)必然的に、誰とでも仲良くなれるチャンスがある。
→ クラスのお友達で、話したことがない
というクラスメートがいない。
仲良しだけでのグループも作れないので、
苦手な人とも組むチャンスが生まれる。
3)出番が増える。個性輝く。
→ 係など責任のある立場を、やることで自立する。
役が人を作る。本人の輝ける場が増える。
結果的に個性が引き出されます。
私自身の子ども時代を振り返ってもそうですが、
体育祭、図工、家庭科など何をとっても、
先生に目をかけられたり、
積極的に活動する生徒というのは、
重なってくるものです。
ゆっくりの子も、おっちょこちょいの子も、
全ての子が得意不得意を持つ中で、
自分らしく輝くには、見守る時間も必要。
それが、ないままに児童を終えると、
日本の子どもの一番の課題
「自己肯定感が低い」
につながってしまうと考えます。
一方でハード面(空間・環境)はというと、
適正人数であれば
1)空気環境改善
→ 二酸化炭素の排出量が減る。空気環境の快適性が保たれる。
2)自己スペースの改善(個人領域の確保)
→ 個々人の席を離すことができ、授業に集中しやすくなる。
3)空間の圧迫感の改善
→ 潜在的な身体の内部に入る不快感を取り除ける。
教室に入る時、あの密度、圧迫感は、
身体が小さい子ども時代から感じていました。
親になって授業参観に伺う時も、
窮屈すぎて息ができない程と思いました。
特に中高生になると、思春期の汗臭さも加わり、
モワッとした匂いが立ち込めていますよね。(笑)
その中で、先生も大変だなぁと、同情すら覚えます。
以前、「おさかなくん」が、
いじめの新聞記事で書いてくれていましたね。
水槽に入れると、魚は、いじめを始めると。
いじめられている魚を除いても、
また新たなターゲットができると。
だから、狭い空間や、世界が狭いとストレスから、
はけ口を求めてしまうのではないかと。
子どもたちよ。大海にでよ==
という結論でした。
実際に子どもが通っていた少人数の学校では、
いじめがないと、有名なところでした。
もちろん、子ども同士、相性合う、合わないは出てきます。
小競り合いや、ちょっとした無視や、悪口などは、
子どもなりに、やはりあります。
それでも、それが続かないのは、空間からの影響と
環境(緑豊かでした)。そして、大人の目も行き届く
育成環境の賜物ではないかと感じてきました。
では、適正な人数は、何人くらいでしょうか?
今の教室の大きさで、そうですね。
私自身は、15人前後が一番良いと思います。
なぜかって?
長くなりました。
その理由は、次回に続けます。