せっけい日和

MKデザインスタジオ一級建築士事務所柿本美樹枝のブログです。設計者として、生活者として、多用な視点で綴っています。

新年度特集_こども環境03 〜理想の教育環境とは?〜

2021年04月19日 | 子ども・環境


桜の次は、ツツジが満開。
春は、本当に色とりどりで美しいですね。

心が洗われるようです。

週末は、子どもの高校の保護者会でした。
昨年度は、卒業式も、入学式も、保護者は参加できず。

行事も中止か、生徒だけという事態で
学校に行くチャンスもほとんどなく、
他の保護者の方とお会いするのは、初めて。

教室の席は半分ほどしか埋まらず、密になることもなく
窓も、開けっ放しなので、コートは着たまま(笑)
担任が一方的に話すというもの。

何となく、未消化な感じの気持ちを抱えながらいたところ
終了後に、「お友達の保護者さん同士、挨拶されても結構です。」
という、先生の配慮で、

名簿を元に、子どもから聞いているお子さんの名前の
親御さんのところへ声かけに。

数人が集まったところで
「LINE交換しましょう!」というあるお母さんの声かけで
グループができました。便利な世の中です。

これまで、LINE繋がりに積極的ではなかった私も、
コロナ禍で、直接会えることが
今度いつあるか分からない状況の中で

こうして、親同士も繋がると、
情報交換や、親としての不安や悩みも共有が出来て
安心感が増すものですね。

状況によって、気持ちって変わるのねぇと
自分の変化にも驚きました。

プライベートでは、
子どもの学びの環境も整えながら、、、

* * * * *

今月は、こども環境アドバイザー×建築士としての
理想の教育環境とは?のテーマで綴っています。

切り口は、国も進めるこれからの
「小学校の35人学級」について、でした。

前ブログで、もっと良いのは、「15人」という数字
の考えを提案しました。今回は、その理由を綴ります。

ひとクラスというか
ひとまとまりと言うべきでしょうか。

私の実体験に結びつく、理想の人数です。

小学校の先生の大量退職で、
先生が不足するという現況の中、どう実現していくか
課題もありますが、

本日は、その15人を押す理由を綴ります。

いろいろな組織で活動していますが
その中で「部会」というものがあります。

これが、実に15人前後。

一人新しく入ると、一人抜けていく。。。
というような感じです。

不思議に思っていると、社会学者の記述に、
「社会におけるグループの適正人数は、15人」
とあり、納得しました。

それ以上だと、意見がまとまらない。

この人数は、実は、子どもの高校のクラスでの
女子の人数なのですね。

40人以上のクラスで、女子は14人と、約1/3。

そのためなのか、全員仲が良いのだとか。

また、実際に自分の活動では、どの会も
コアメンバーになってくるのは、おおよそ7~8人です。

会議をしていても、意思疎通がしやすいのが
この人数です。私の実体験です。

ですので、男女比を半々にすると、7~8人なので
クラスも、まとまりやすいのではないかと思っています。

あくまでこれは、人間の社会的グループ人数についての考察です。

「学びの場でも、それでいいの?」
という声が聞こえてきそうですね。

そう、学びの場でも、私自身が今、体験中です。

書道を、合気道の代わりに始めたのは以前綴りました。

その教室の人数が、実に15人前後
私と、その後に新しく入った方がいて

面白いことに、その人数と同じだけ、
辞めていく方がおられます。

教室の空間は、学校の教室と同じくらいの広さですが、
隣の席は開けられるので、密になりません。

また、全員が揃うわけではなく、概ね毎回来るメンバーは
8人前後です。(残り7~8人は、どこかで休まれます)

ね、面白いでしょう。

毎回、2時間半の間に、
先生が一人一人の書の宿題や
その日の課題を添削されます。

教室にいると、ちょうど、先生が学ぶ側一人一人と
向き合える人数であることが分かってきます。

そして、お互いが誰でもと話せます。

非常に心地よいのですね。この距離感が。

全員と語り合わなくても、
一言二言全員と交わせる人数なのですね。

だから、教室の雰囲気も良いですね。

何となく、口をきかない人がいるというい事がないので。

恐るべし、15人という数字
と私は思います。

また、できれば7~8人は、
ほんと、もっとコアに学べますけどね!

次回は、人数の構成について、続きを綴ります。