この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

バットマン・ビギンズ。

2005-06-18 22:41:49 | 新作映画
きようはばつとまんびぎんずというえいがおみてきました。あんまりおもしろくなかつたです。おわり。

で、終わっていいですか?笑。
たぶんつまんないだろーなーと思って観に行ったんですけど、まさかまーったく予想通りにつまんないとはさすがにビックリしました。
じゃ、なんで観に行ったんだよ!といわれそうですが、そりゃ話題作だから。
そーゆー理由で映画を観ることもあるのです。

いったい何がダメだったのか、挙げていくと切りがないのですが、まず何といってもカット割がこの上なく観づらかったです。
全体的に色調が暗いのに、加えてカット割まで最悪。
格闘シーンなんて暗闇の中で何かドタバタやってるようだけど、実際何をやってるか観てるこちらにはさっぱり。笑。
『スパイダーマン』って特別好きなわけでもなかったんですけど、『バットマン・ビギンズ』に比べると格段にいい出来だったんだなっていうことがよくわかります。
ここらへんがサム・ライミとクリストファー・ノーランの才能の差でしょうね。
ノーランの出世作『メメント』は、実験的作品でありながら娯楽要素もある佳作でしたが、続く『インソムニア』がありゃりゃ?って感じで、『バットマン・ビギンズ』でこそ真価を問われるはずでしたが、ノーランの演出下手を披露した感があります。

シナリオも何が何だかさっぱりわかりませんでした。
たぶんファンタジー色の強いティム・バートン版の『バットマン』を意識して、あえてリアル重視路線にしたのでしょうが、その路線変更が限りなく中途半端。
ヒマラヤに秘密組織のアジト?それが忍者集団???でも実体は経済テロリスト?ほえ?ギャグですか?え、マジなの?
もうツッコミどころ満載の展開には度肝を抜かれましたね。笑。
これもシナリオを担当したノーランの責任といってよいでしょう。
後半敵の首領が主人公に向かって我々がゴッサムシティに不況をもたらした、といった内容の発言をするシーンがあります。
けれど主人公の両親のせいでそれが上手くいかなかったと付け加えます。
しかし、生前主人公の父親が彼に、私は資産家であるが資産運営自体は専門家に任せている、みたいなことをいってるんですよ。
これって矛盾してないですか?
たぶんその場その場で適当に都合のよい展開にしたので、脚本が首尾一貫してないのだと思います。
他にも敵の秘密兵器がマイクロ波放射器なんですけど、ようは電子レンジのデカイ奴だと自分は理解しましたが、それが発動すると街の水道管から水がシュウシュウと気化していきます。
でも何で空気中の水分やそれに何より人間の体内の水分が気化しないのか、自分には不思議でなりませんでした。
これがファンタジー路線の映画ならそれもアリかなと思えるのですが、リアル重視路線なら何らかのフォローが必要だろうって気がしました。

デザインももうダメダメでしたね。笑。
ティム・バートン版『バットマン』にあった人の目を惹いて離さないカッコよさなど皆無。
実用性を重視するあまりにデザインにシンプルさが欠けています。
結果ティム・バートンのセンスのよさばかりが際立つことに。
何より、バットマンのもう一人(というか一つ)の主役であるゴッサムシティがこれといった個性のない、どこにでもあるよーな街になってました。
これは致命的といっていいんじゃないでしょうか。
ノーランには一つの街を独創的に構築するだけの力がなかったのだと思われます。

さらに、、、ヒロイン役のケイティ・ホームズの魅力のなさといったら!
『スパイダーマン』のキルスティン・ダンストといい、アクションヒーロー物ではヒロインを魅力的に撮影してはいけないという決まりがハリウッドではあるのでしょうか。
こんな華のない女優にプロポーズする奴の気が知れない、といったら言いすぎですかね。笑。

というわけで、夏のハリウッド超大作三連発の第一弾は見事に玉砕と相成りました。
来週は『SWエピソード3』の予定ですが、果たしてどーでしょうか。。。

ps.どーやら『バットマン・ビギンズ』を低く評価しているのはごく少数派みたいですね。汗。
だから映画って面白い!!笑。
コメント (19)
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