この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

幽霊について。

2005-06-28 23:17:55 | 雑事
まず断っておきますが自分は超常的な現象、および存在をすべて信じていません。
ですから幽霊に限らず、宇宙人、神様、輪廻転生、ムー大陸、つちのこ、ネッシー、サンタクロース、etc一切合切信じてはいません。
しかしながら信じていないというのと信じたいというのは両立するものなので、幽霊に限らず、宇宙人、神様、輪廻転生、ムー大陸、つちのこ、ネッシー、サンタクロース、といった現象、および存在があったら(いたら)いいのになぁと考えることがあって、(それらが存在するという前提で)いろいろと想像することがあります。
むぅ、我ながら何てひねくれてるんだろう。笑。
というわけで幽霊に関する自分なりの考えを述べてみたいと思います。
(同時に先日連載が終わった『断崖にて』の解説も兼ねています。)

1.幽霊が高所恐怖症だったらおかしいか。
『断崖にて』に出てくる幽霊は高所恐怖症という設定です。
(ついでにいえばこの幽霊は作中一つも嘘をついていません。)
幽霊が高所恐怖症だったらおかしいんじゃないかって思われる方もいるかもしれませんが、自分はそうは思いません。
例えばなめくじが嫌いな人が幽霊になれば、なめくじが嫌いな幽霊になるだろうし、
キューリが苦手って人が幽霊になれば当然キューリが苦手な幽霊になるでしょう。
ですから高いところが苦手な人が幽霊になったら、死んでしまったからといって突然それが克服できるってわけでもなくて、やっぱり高所恐怖症の幽霊になるんじゃないでしょうか。
と思います。

2.幽霊は痛みを感じるのか。
結論から言えば幽霊は肉体的な痛みは一切感じないと思います。
何言ってんだよ、『断崖にて』の幽霊は「痛みを感じる」っていってるじゃん!?矛盾してない?とつっこまれる方もいるかもしれません。
いえいえ、矛盾ではないのです。
例えばもしあなたが普段温厚な旦那さんから(もしくは奥さんから)突然何の理由もなく頬をぶたれたとしたらどうでしょう?
その場合、肉体的な痛みより、むしろ精神的なショックの方が大きいのではないでしょうか?
肉体を持たない幽霊であれば精神的なショックに対してはより敏感なはずであり、不意に受ける暴力には“精神的な”痛みを覚えるのです。
と思います。

3.幽霊は暴力をふるうことが出来るか。
幽霊は現実的な意味での暴力はふるえないと思います。
というか、肉体のない幽霊は髪の毛一本すら動かすことが出来ない、というのが自論です。
『断崖にて、その五』で、幽霊は主人公を半殺しの目に合わせてますが、これはいうまでもなく幻覚であり、言い換えれば強力な催眠術です。
幽霊は人間の精神に対して直接干渉が出来る、というのが自分の考えです。
よく怪談で、上半身だけの老婆が猛スピードで逃げる自動車を追いかけてきた、などといった話を聞きますが、無論現実にはありえず、幽霊がもたらした幻覚に過ぎません。
と思います。

『断崖にて』、補足的説明。
幽霊が主人公にいきなり角材で殴りかかったのは、というかそういうふうな幻覚を見せたのは、主人公が断崖から立ち去ろうとしたからです。
(設定上)幽霊はその場所を離れることが出来ない、ということにしています。
だとしてもいきなり暴力に訴えるのは乱暴ですよね。
と思います。笑。
コメント (7)
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