ジャスティン・リン監督、ヴィン・ディーゼル主演、『ワイルド・スピード MEGA MAX』、9/23、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2011年30本目。
自分が好きなカーアクション映画に『ミニミニ大作戦』という作品があります。
アマゾンのレビューなどを見ると、邦題のダサさが散々叩かれています。
原題の『Itarlan Job』の方がセンスがいい、それをそのまま流用すればよかった、と。
しかし、言わせてもらうとイタリアが舞台なのは序盤だけで、主要な舞台はアメリカのロサンゼルスなんですよね。
だから『Itarlan Job』というタイトルは作品にそぐわない。
ミニクーパーが活躍する映画なのだから、『ミニミニ大作戦』というタイトルの方が自分としてはしっくりきます。
この作品の一番の問題はタイトルにはなく、別にあります。
それはエドワード・ノートンが演じる裏切り者が、なぜ仲間を裏切って、五十億円の金塊を独り占めしようとするのか、理由がない、ということです。
彼にはどうしても五十億円が必要だった、だから仲間を裏切った、というのであれば、筋が通りますが、そうではなくて、彼には独り占めした五十億円の使い道がないんです。
まるで主婦がスーパーマーケットで万引きをするのと同じぐらいのノリで、というか理由のなさで仲間を裏切るのです。
これは明らかにおかしい。
しかしながら、脚本に大きな矛盾点、問題点を抱えていても、自分は『ミニミニ大作戦』という作品が好きです。
それは、アクション映画においては(アクション映画に限らず他のジャンルにおいても)必ずしも脚本が完璧でなければいけないとは思っていないからです。
アクション映画において一番重要なのはアクションであり、ホラー映画であれば恐怖描写であり、スリラー映画であればスリルであり、社会派映画であればメッセージ性であり、etc、脚本が完璧であればもちろんその方がいいに決まってますが、そうでなくても目くじらを立てる必要はない、とも思ってます。
なんですが、、、生まれながらの性分といいますか、やっぱり作品の粗はどうしても気になりますし、重箱の隅はどうしてもつつきたくなるんですよね。笑。
初めに断わっておきますが、『ワイルド・スピード MEGA MAX』、アクション映画としてはよく出来てると思いますよ。
その手の作品が好きという方であれば、ます観ても損はないでしょう。
ただ、脚本上、気になる点がいくつかあったのでそれを書きます。
まぁ重箱の隅をつつく行為だということは充分承知しているので、野暮なことを書くなぁと思う方はどうぞ流してください。
まず、、、本作の(恐ろしく影の薄い)主人公であるブライアンの恋人ミアが、兄のドミニクを脱獄させたあと、ブラジルのリオに潜伏しているとき、自身の妊娠に気づくんですよね。
あのさ、言っても仕方ないことだけど、何で逃亡中の身でありながら避妊もしないでセ○クスしちゃうんかなぁ。
それとも追われる身だと激しく燃えちゃうんですかねぇ、、、よくわかりません。
まぁ今のは本当にどうでもいいんですが(気になるのは自分ぐらいのものだろうから)、それよりドミニクがリオを牛耳る大立者であるレイエスから、一億ドルの現金を奪取しようとする、その計画がめちゃめちゃテキトーなんですよね。
レイエスは現金を十ヶ所に分けて保管しているらしい、十ヶ所を襲撃するのは無理だから、一ヶ所に集めさせよう、何?レイアスは警察署に現金を集めたって?じゃあ、どうやって盗み出してやろうか…。
これがおおよそのドミニクの思考の流れなんですけど、これは明らかにおかしい(『ミニミニ大作戦』の裏切り者の思考と同じぐらいに)。
レイアスは現金の保管所を襲撃されたら、警察署に集めるに違いない、警察署の金庫を破る方法を知っている、レイアスに現金を警察署に集めさせよう、というのであれば自然なんですけどね。
普通の犯罪であれば、計画を立てた時点で必要なメンバーを集める(そして実行に移す)、というのが当たり前の流れだと思いますが、本作の場合、それが真逆で、メンバーを集めた後に計画を立てているので、集められたメンバーの中には本当に必要だったのかどうか、疑問視せざるを得ない奴がいたりします(東洋人の奴、本当に必要?まぁ過去作から召集されただけかもしれないけど)。
そして、紆余曲折の末、最終的に実行に移される作戦が、本当に力ずくで、それまでいろいろ細かく作戦を練ってきたのは何だったの?と思えるものなんですよね。
それで盗めるなら最初からさっさとそーしろ、と観ていて突っ込んじゃいました。
いろいろ重箱の隅をつつきましたが、最初にも断った通り本来ならアクション映画であれば無視してもいいようなことだと思います。
ただ、本作の場合、あまりに前評判が高く、また、各映画レビューで絶賛されているようなので、どうしてもつつかずにはいられなかったのです。
それにしても本作のラストのサプライズは、、、ないよな、と思いました。
自分の場合、あれで本作への評価をさらに下げることになりました。
あれじゃまるで『リングにかけろ』だよ…。
お気に入り度は★★★、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
自分が好きなカーアクション映画に『ミニミニ大作戦』という作品があります。
アマゾンのレビューなどを見ると、邦題のダサさが散々叩かれています。
原題の『Itarlan Job』の方がセンスがいい、それをそのまま流用すればよかった、と。
しかし、言わせてもらうとイタリアが舞台なのは序盤だけで、主要な舞台はアメリカのロサンゼルスなんですよね。
だから『Itarlan Job』というタイトルは作品にそぐわない。
ミニクーパーが活躍する映画なのだから、『ミニミニ大作戦』というタイトルの方が自分としてはしっくりきます。
この作品の一番の問題はタイトルにはなく、別にあります。
それはエドワード・ノートンが演じる裏切り者が、なぜ仲間を裏切って、五十億円の金塊を独り占めしようとするのか、理由がない、ということです。
彼にはどうしても五十億円が必要だった、だから仲間を裏切った、というのであれば、筋が通りますが、そうではなくて、彼には独り占めした五十億円の使い道がないんです。
まるで主婦がスーパーマーケットで万引きをするのと同じぐらいのノリで、というか理由のなさで仲間を裏切るのです。
これは明らかにおかしい。
しかしながら、脚本に大きな矛盾点、問題点を抱えていても、自分は『ミニミニ大作戦』という作品が好きです。
それは、アクション映画においては(アクション映画に限らず他のジャンルにおいても)必ずしも脚本が完璧でなければいけないとは思っていないからです。
アクション映画において一番重要なのはアクションであり、ホラー映画であれば恐怖描写であり、スリラー映画であればスリルであり、社会派映画であればメッセージ性であり、etc、脚本が完璧であればもちろんその方がいいに決まってますが、そうでなくても目くじらを立てる必要はない、とも思ってます。
なんですが、、、生まれながらの性分といいますか、やっぱり作品の粗はどうしても気になりますし、重箱の隅はどうしてもつつきたくなるんですよね。笑。
初めに断わっておきますが、『ワイルド・スピード MEGA MAX』、アクション映画としてはよく出来てると思いますよ。
その手の作品が好きという方であれば、ます観ても損はないでしょう。
ただ、脚本上、気になる点がいくつかあったのでそれを書きます。
まぁ重箱の隅をつつく行為だということは充分承知しているので、野暮なことを書くなぁと思う方はどうぞ流してください。
まず、、、本作の(恐ろしく影の薄い)主人公であるブライアンの恋人ミアが、兄のドミニクを脱獄させたあと、ブラジルのリオに潜伏しているとき、自身の妊娠に気づくんですよね。
あのさ、言っても仕方ないことだけど、何で逃亡中の身でありながら避妊もしないでセ○クスしちゃうんかなぁ。
それとも追われる身だと激しく燃えちゃうんですかねぇ、、、よくわかりません。
まぁ今のは本当にどうでもいいんですが(気になるのは自分ぐらいのものだろうから)、それよりドミニクがリオを牛耳る大立者であるレイエスから、一億ドルの現金を奪取しようとする、その計画がめちゃめちゃテキトーなんですよね。
レイエスは現金を十ヶ所に分けて保管しているらしい、十ヶ所を襲撃するのは無理だから、一ヶ所に集めさせよう、何?レイアスは警察署に現金を集めたって?じゃあ、どうやって盗み出してやろうか…。
これがおおよそのドミニクの思考の流れなんですけど、これは明らかにおかしい(『ミニミニ大作戦』の裏切り者の思考と同じぐらいに)。
レイアスは現金の保管所を襲撃されたら、警察署に集めるに違いない、警察署の金庫を破る方法を知っている、レイアスに現金を警察署に集めさせよう、というのであれば自然なんですけどね。
普通の犯罪であれば、計画を立てた時点で必要なメンバーを集める(そして実行に移す)、というのが当たり前の流れだと思いますが、本作の場合、それが真逆で、メンバーを集めた後に計画を立てているので、集められたメンバーの中には本当に必要だったのかどうか、疑問視せざるを得ない奴がいたりします(東洋人の奴、本当に必要?まぁ過去作から召集されただけかもしれないけど)。
そして、紆余曲折の末、最終的に実行に移される作戦が、本当に力ずくで、それまでいろいろ細かく作戦を練ってきたのは何だったの?と思えるものなんですよね。
それで盗めるなら最初からさっさとそーしろ、と観ていて突っ込んじゃいました。
いろいろ重箱の隅をつつきましたが、最初にも断った通り本来ならアクション映画であれば無視してもいいようなことだと思います。
ただ、本作の場合、あまりに前評判が高く、また、各映画レビューで絶賛されているようなので、どうしてもつつかずにはいられなかったのです。
それにしても本作のラストのサプライズは、、、ないよな、と思いました。
自分の場合、あれで本作への評価をさらに下げることになりました。
あれじゃまるで『リングにかけろ』だよ…。
お気に入り度は★★★、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。