この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』、感動で涙が、、、

2011-10-19 23:57:55 | 新作映画
 ジョー・ジョンストン監督、クリス・エヴァンズ主演、『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』10/16、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2011年34本目。


 
 感動で涙が止まらない!!涙でスクリーンが見えない!!

 という書き出しは『猿の惑星:創世記』と同じですが、あの時は内容にそぐわない宣伝に対する皮肉の意味で書いたのに対し、今回はマジで感動しました。
 今年あといったい何本劇場で観るのかわかりませんが、2011年のマイ・ベスト・ムービーはこの『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』に決まりだと思います。
 それぐらい個人的に非常によかったです。
 ラストの、キャプテン・アメリカことスティーブが想い人であるペギーに「(自分は不慣れだから)ダンスはスローな曲にしてくれないか」と語りかけるシーンは本当に涙が止まりませんでした。
 めちゃめちゃベタなんですけど、自分にはツボでした。

 なのですが、、、世間一般的にはあまり受けがよくないみたいです。
 ミクシィのレビューを読むと、内容が薄いとか、可もなく不可もなくとか、物足りないとか、クソ映画だったとか、『アベンジャーズ』へのただの繋ぎとか、いや、もう散々でした。

 まぁそれもわからないではないんですよね。
 何といってもキャプテン・アメリカはヒーローといっても特殊能力は何一つ有せず、ただ、常人よりも五割増し、運動神経が良くて、体力がある、ってだけで、空を飛べるわけでも、掌からビームを発射するわけでも、ましてや神の肉体を持っているわけでもないので、必然的にアクションシーンは地味にならざるを得ないんです。
 脚本も、言われてみれば確かに、、、と思える矛盾がありますしね。

 ともかく、自分が気に入った映画だから、酷評をする奴は許せん!!とかそういうことはまったくありません。
 逆に誰かが気に入った映画を自分がボロクソに叩くときもあるでしょうからね。

 ただ、それでも受け入れられないレビューもあって、例えば、
>アメリカ人の愛国心を全開に煽る米右翼的作品。とかね。
 この映画のどこに愛国心をくすぐられるのか、まったくわかりません。
 タイトルは『キャプテン・アメリカ』なんだけど、別にアメリカ万歳!!っていう映画ではないんですよね。勧善懲悪ものではあっても。
 ましてや、無用な殺生を嫌い、武器一つ帯同しないヒーローを描いた作品が、右翼的だと言われる筋合いはまったくないはずです。
 自分は、この映画を徹頭徹尾“自己犠牲”がテーマの作品だと思いました。
 それをテーマにした作品が好きなので、だからこそこれほど感動したんですよ。
 この映画を観て、アメリカって素晴らしい国だと思うとか、逆に戦争を賛美しているから嫌いとか言ってる人は映画の見方がおかしい、と言わざるを得ません。

 このように、本作を絶賛している自分ですが、本作の3D上映の必然性は、、、ほとんど感じられませんでしたね。2D上映でも充分楽しめた、と思います。
 そこが残念といえば残念でした。


 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

 
コメント (4)
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