ジョン・シングルトン監督、テイラー・ロートナー主演、『ミッシングID』、6/3、中洲大洋劇場にて鑑賞。2012年21本目。
『ボーン・アイデンティティー』のDNAを受け継ぐ緊迫のサスペンスアクションが始動!!
これ、公式サイトに書いてある本作のキャッチコピーです。
自分は『ボーン・アイデンティティー』から始まる『ジェイソン・ボーン』シリーズの大ファンです(正確にはポール・グリーングラスが引き継ぐ第二作から、ですが)。
『ジェイソン・ボーン』シリーズはアクション映画の一つの到達点だと思っていますし、ストーリーとアクションがこれほど密接に絡み合った作品を自分は寡聞にして知りません。
なので、「DNAを受け継ぐ」なんて煽られちゃ観に行かないわけにはいきません。
そして本作鑑賞直後の素直な感想。
一体何のDNAを引き継いでいるっちゅーねん!!
確かにジャンル的には『ミッシングID』と『ジェイソン・ボーン』シリーズ、どちらもスパイアクションものではありますが、それ以外に共通点は見い出せませんでしたね。
いろいろツッコミどころが多い作品です。
例えば、主人公のネイサンは、高校の授業のレポートのためにたまたま開いた失踪児童のホームページで他でもない自分がその失踪児童であるという衝撃的な事実を知り、そのホームページの管理者に連絡を取ろうとするんですが、それが敵組織の仕掛けた罠なんですよ。
どんだけ迂遠で気の長い罠なんだよ!!
もしネイサンがこのままそのホームページの存在に気が付かなかったらどうするつもりだったんでしょうか。
まぁそれはその組織が仕掛けたいくつもの罠の一つだったとしましょう。
しかしツッコミどころはそれ一つじゃないんですよ。
ネイサンが連絡をしたばかりに彼の自宅が工作員に急襲されます。
何とか撃退するネイサン。
そんなネイサンに生き残った工作員がほくそ笑みます。
「キッチンのオーブンの中に爆弾を仕掛けてある…」
そして、ドッカアアアアアアアン!!!!と凄まじい大爆発が起こるんです。
いやいや待て待て。観ている限りそんな爆弾を仕掛けるような時間はなかったぞ?というか、ネイサンに用事があったはずなのに、そんな威力の大きな爆弾を仕掛けてどーすんだよ、、、それ以前に爆弾を仕掛けた工作員たちの命が危ないじゃないだろうか?
まだあります。
執拗にネイサンを付け狙う謎の組織。
もうこうなると、何かしらネイサン自身に秘密があると思いますよね。それこそネイサンは特殊な遺伝子を持つスーパーソルジャーだったとか。
でもそんな大それた秘密などなくて、組織の目的はネイサンの有する情報だったことがやがてわかります。
しかもその情報は十五年以上前のもので、さらに携帯電話のメールでやり取りできる類いのものなんです。
何やねん、それは!!
予想外にチャチな真相に意表を突かれ、イヒョー!!と叫びたくなりましたよ。
しかし、本作の一番の問題はツッコミどころが多い、ってことじゃないんです。
本作の一番の問題、それはアクション映画でありながら、アクションシーンが少ない、ってことなんです。
主人公のネイサンを演じたテイラー・ロートナーは空手のジュニア王者だったという過去があり、それなりにアクションがこなせる俳優らしいのですが、ほんと、アクションの見せ場がないんですよ。
唯一列車の中で追っ手と格闘するシーンがありますが、あれも記憶に残らなかったなぁ。
あとは主人公のネイサンはひたすら逃げ続けるだけでしたね。
本作を観たら『ジェイソン・ボーン』シリーズが如何に傑作であるのか、改めて知らされました。
その『ジェイソン・ボーン』シリーズの外伝的作品『ボーン・レガシー』がこの秋、公開されるのですが、果たしてどんなもんなんでしょうね?
自分は『ジェイソン・ボーン』シリーズが傑作になり得たのは二作目以降をポール・グリーングラスが監督になったから、というのが持論なので、彼以外の監督がメガホンを取ってもあんまり期待は出来ないっていうのが正直なところなのですが、まぁそれでも『ミッシングID』よりは『ジェイソン・ボーン』シリーズのDNAを強く引き継いでいることは間違いないでしょうけれど。笑。
お気に入り度は★☆、お薦め度は★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
『ボーン・アイデンティティー』のDNAを受け継ぐ緊迫のサスペンスアクションが始動!!
これ、公式サイトに書いてある本作のキャッチコピーです。
自分は『ボーン・アイデンティティー』から始まる『ジェイソン・ボーン』シリーズの大ファンです(正確にはポール・グリーングラスが引き継ぐ第二作から、ですが)。
『ジェイソン・ボーン』シリーズはアクション映画の一つの到達点だと思っていますし、ストーリーとアクションがこれほど密接に絡み合った作品を自分は寡聞にして知りません。
なので、「DNAを受け継ぐ」なんて煽られちゃ観に行かないわけにはいきません。
そして本作鑑賞直後の素直な感想。
一体何のDNAを引き継いでいるっちゅーねん!!
確かにジャンル的には『ミッシングID』と『ジェイソン・ボーン』シリーズ、どちらもスパイアクションものではありますが、それ以外に共通点は見い出せませんでしたね。
いろいろツッコミどころが多い作品です。
例えば、主人公のネイサンは、高校の授業のレポートのためにたまたま開いた失踪児童のホームページで他でもない自分がその失踪児童であるという衝撃的な事実を知り、そのホームページの管理者に連絡を取ろうとするんですが、それが敵組織の仕掛けた罠なんですよ。
どんだけ迂遠で気の長い罠なんだよ!!
もしネイサンがこのままそのホームページの存在に気が付かなかったらどうするつもりだったんでしょうか。
まぁそれはその組織が仕掛けたいくつもの罠の一つだったとしましょう。
しかしツッコミどころはそれ一つじゃないんですよ。
ネイサンが連絡をしたばかりに彼の自宅が工作員に急襲されます。
何とか撃退するネイサン。
そんなネイサンに生き残った工作員がほくそ笑みます。
「キッチンのオーブンの中に爆弾を仕掛けてある…」
そして、ドッカアアアアアアアン!!!!と凄まじい大爆発が起こるんです。
いやいや待て待て。観ている限りそんな爆弾を仕掛けるような時間はなかったぞ?というか、ネイサンに用事があったはずなのに、そんな威力の大きな爆弾を仕掛けてどーすんだよ、、、それ以前に爆弾を仕掛けた工作員たちの命が危ないじゃないだろうか?
まだあります。
執拗にネイサンを付け狙う謎の組織。
もうこうなると、何かしらネイサン自身に秘密があると思いますよね。それこそネイサンは特殊な遺伝子を持つスーパーソルジャーだったとか。
でもそんな大それた秘密などなくて、組織の目的はネイサンの有する情報だったことがやがてわかります。
しかもその情報は十五年以上前のもので、さらに携帯電話のメールでやり取りできる類いのものなんです。
何やねん、それは!!
予想外にチャチな真相に意表を突かれ、イヒョー!!と叫びたくなりましたよ。
しかし、本作の一番の問題はツッコミどころが多い、ってことじゃないんです。
本作の一番の問題、それはアクション映画でありながら、アクションシーンが少ない、ってことなんです。
主人公のネイサンを演じたテイラー・ロートナーは空手のジュニア王者だったという過去があり、それなりにアクションがこなせる俳優らしいのですが、ほんと、アクションの見せ場がないんですよ。
唯一列車の中で追っ手と格闘するシーンがありますが、あれも記憶に残らなかったなぁ。
あとは主人公のネイサンはひたすら逃げ続けるだけでしたね。
本作を観たら『ジェイソン・ボーン』シリーズが如何に傑作であるのか、改めて知らされました。
その『ジェイソン・ボーン』シリーズの外伝的作品『ボーン・レガシー』がこの秋、公開されるのですが、果たしてどんなもんなんでしょうね?
自分は『ジェイソン・ボーン』シリーズが傑作になり得たのは二作目以降をポール・グリーングラスが監督になったから、というのが持論なので、彼以外の監督がメガホンを取ってもあんまり期待は出来ないっていうのが正直なところなのですが、まぁそれでも『ミッシングID』よりは『ジェイソン・ボーン』シリーズのDNAを強く引き継いでいることは間違いないでしょうけれど。笑。
お気に入り度は★☆、お薦め度は★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。