この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

一年を締めくくるに相応しい作品だった『ホビット 決戦のゆくえ』。

2014-12-29 18:28:52 | 新作映画
 ピーター・ジャクソン監督、マーティン・フリーマン主演、『ホビット 決戦のゆくえ』、12/27、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて3DIMAX鑑賞。2014年47本目。


 公開から二週間が過ぎ、少しばかり遅くなってしまいましたが、ようやく『ホビット』三部作最終作『ホビット 決戦のゆくえ』を観てきました。
 その気になれば『ゴーン・ガール』や『ベイマックス』よりも先に観ることも出来たのですが、結果としてこの順番でよかったと思います。
 本作は一年を締めくくるに相応しい作品でした。

 まぁぶっちゃけて言うと『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの第一作『旅の仲間たち』を観たときのような衝撃はありません。
 一番手に汗握るのは後半延々と続く戦闘シーンではなく、幕開けの竜退治でしたしね。
 バルドが折れた弓の代わりに即席で弓を作り、息子の肩を借りて黒い矢を放った時、我知らず当たれ!と心の中で叫んでましたから。笑。
 それに比べると五軍の戦いは、正直何だかモヤモヤするものがあるんですよ。
 トーリンがいつまでも城の奥に引きこもっているのが長すぎて観ていてイライラしましたし、オーク軍が襲ってくるタイミングは早すぎますよね。エルフ軍とドワーフ軍が激突し、両軍が疲弊したところを襲えばいいんじゃないの?と思いましたよ。
 それにアゾクが湖の氷の下から飛び出してくるのは、いくらファンタジー映画であってもありえないだろう、と言いたくなりました。
 つまり、本作は重箱の隅を突こうと思ったら突けるんですよね。
 しかし、そういった作品の疵すら何て言うか愛しいんですよ。
 それだけ愛着があると言えるのかもしれません。

 前シリーズの最終作『王の帰還』のレビューで、自分は、この作品でフロドの旅は終わり、シリーズは完結したが、同時にファンタジー映画というジャンルそのものも終焉を迎えたのではないだろうか、今後これ以上のファンタジー映画を目にすることはありえないだろうから、というようなことを書きました。
 実際、前シリーズが完結してからは映画史に残るようなファンタジー映画は作られていないんですよね。
 ピーター・ジャクソンが再びメガホンを取ることになり、『ホビット』三部作を始動させるまでは。

 同じようなことを本作を鑑賞して思いました。
 これから先、鑑賞するに値するようなファンタジー映画は作られるのだろうか…。
 まぁ杞憂なんでしょうけどね。笑。
 それだけ偉大な作品、偉大なシリーズであったことは間違いないと思います。


 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★★は五つで満点、☆は★の半分)。
コメント (2)
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