この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

後半はイマイチだと思った『ゴーン・ガール』。

2014-12-16 21:57:05 | 新作映画
 デヴィッド・フィンチャー監督、ギリアン・フリン原作、ベン・アフレック主演、『ゴーン・ガール』、12/13、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2014年45本目。


 ジャンル分けしづらい映画があります。
 ホラーなのか、サスペンスなのか、ミステリーなのか、はっきりとしない、どの要素も含まれているというような場合もありますし、この映画はホラーである!とジャンル分けした時点でネタバレになってしまう、そんな映画もあります。
 デヴィッド・フィンチャーの新作『ゴーン・ガール』は前者ですね。
 「果たしてエイミーはどこに消えたのか?」というミステリーで幕を開け、やがて「この先ニックはどうなるのか?」というサスペンスに転調し、終盤目を背けたくなるようなスプラッター描写があり、最終的にホラー映画として幕を閉じ、全体を通すと【結婚】をテーマにした悪趣味なブラックコメディーなんですよ。
 一粒で四度、いや五度美味しい映画だと言えるかもしれませんが、正直自分が面白いなと思えたのはサスペンス的な展開をしていたところまでで、後半になるにつれ、何だかなぁっていう気になりました。

 どこら辺が気に入らなかったのか、ネタバレ厳禁な映画なので詳しくは書きませんけど、一例を挙げると警察(FBI)が莫迦すぎるってところですかねぇ。
 まぁ映画において警察が無能だったり、役立たずだったりするのはお約束なのかもしれませんが、殺人犯の供述を鵜呑みにするのはさすがにありえないだろうと思いましたよ。供述が矛盾に満ちてますしね。

 とはいってもそこはフィンチャーの新作ですから、まったく観る価値のない駄作ということはなく、それどころか現在結婚を考えているカップルには是非観て欲しい一本ではあります。あと、作中のニックとエイミー同様、倦怠期を迎えている夫婦にも観て欲しいですね。
 実際鑑賞してどうなるのかの責任は取れませんが。笑。

 そうそう、一つだけよくわからないことがあって、結局ニックって双子のマーゴと近親相姦関係にあったんですよね?
 自分はそうだと思ったんだけど、そうじゃないのかな…。


 お気に入り度は★★★、お薦め度は★★★☆は五つで満点、☆は★の半分)。
コメント
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