この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ちょっと期待しすぎたかなって感じだった『ベイマックス』。

2014-12-25 22:22:30 | 新作映画
 ドン・ホール&クリス・ウィリアムズ監督、『ベイマックス』、12/23、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞。2014年46本目。


 前評判がやたらと高かったので、それなりに期待して観に行ったのですが、『ベイマックス』、正直そこまで面白くはなかったです。

 まずストーリーやメカデザインが既視感がバリバリでどっかで見たなぁという感じなんですよ。  ストーリー的に「え!?」と驚かされるようなシーンや展開はなく、デザイン的に斬新さや冒険心はうかがえなかったです。

 まぁストーリーにしてもメカデザインにしても既視感があるというのは良く言えば王道であるともいえるので、それは仕方ないと思うんですよ。
 何しろ本作はディズニー映画ですからね。
 そんな突拍子もないものは最初からこちらも求めてはいません。

 何だかなぁと思ったのは本作は細部がかなりテキトーなんですよね。
 例えば、主人公のロボット工学の天才児ヒロは兄のタダシが通う大学への試験を兼ねたデモンストレーション用に細かなパーツが集合、様々なものの形に変形するマイクロボットを製作し、無限の用途を秘めた未来のロボットということで、会場にいる人々から称賛されます。
 しかし、火事のドサクサに紛れてそのマイクロボットが怪人に盗まれてしまうんですよね。
 でもこれっておかしくないですか。
 無限の用途があるということは武器にも転用できるってことであり、そんな物騒なものを第三者が使えるような状態で会場に置きっぱなしにしますかね?
 今どき携帯電話だって他人が無断で使用できないように認証を求められるというのに。
 最低限コントローラーを持ち帰らないのは不自然だと思いました。

 他にも怪人の行方を探すためにヒロは特殊なセンサーを開発するのですが、そのセンサーがスゴすぎるんですよ。
 何しろ怪人についてわかっていることといったら外見と体格だけなのに、そのデータだけで怪人が現在どこにいるのかを割り出すのです。
 スゴい、、、でもそれだけ高性能であればいっそのことその怪人が誰なのか正体もわかりそうなものですが、そこはわからないのです。
 その絶妙さがスゴい。笑。

 一事が万事そんな感じで、我々が住んでいる現代よりもはるかに進んだ科学レベルでありながら、同時にどこか間が抜けているんですよね。不自然なほどに。
 なので、自分は本作の世界観にはあまり惹かれませんでした。
 人間であらざる者との交流によって少年が成長するお話であれば自分はやっぱり『ヒックとドラゴン』の方が好きですね。
 あっちの方は素直に感動できたんですけどね。笑。
 ディズニーの新作を観て、公開が延び延びになっているドリームワークスの『ヒックとドラゴン2』をますます見たくなりました。


 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★☆は五つで満点、☆は★の半分)。
コメント
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