この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

素直に感動出来なかった『ハドソン川の奇跡』。

2016-10-08 22:54:08 | 新作映画
 クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演、『ハドソン川の奇跡』、10/7、Tジョイ久留米にて鑑賞。2016年35本目。


 映画の日にTOHOシネマズ天神で観れなかった『ハドソン川の奇跡』をTジョイ久留米のレイトショーで観てきました。
 そういえば、TOHOシネマズ天神は本館がビルの建て替えにより閉館するそうですね。
 今後はソラリア館のみでの営業になるそうですが、ソラリア館だけでやっていけるとは到底思えないから、TOHOシネマズ天神そのものが無くなるのでしょう。
 TOHOシネマズ天神はときどきマニアックな作品も上映してくれて(『イット・フォローズ』や『ルームROOM』なんかね)ありがたかったんだけれど、無くなると寂しいなぁ。

 閑話休題。

 さて本作は2009年に起きたUSエアウェイズ1549便不時着水事故を題材にした作品です。
 なぜこのような事故が起きたのかというとそもそもの原因はUSエアウェイズ1549便がカナダガンの群れに遭遇、両エンジンがバードストライクにより停止したためです。
 ただ、バードストライク自体は全然珍しいことではないんですよね。
 昨年、国内だけでも2000件近いバードストライクが報告されているので。
 ここで疑問が生じます。
 バードストライクがそんなにしょっちゅう起きているのであれば、両エンジンが同時にバードストライクを起こして停止することも珍しいことではないのではないか?
 開巻一番その疑問が頭によぎって、作品を素直に楽しむことが出来ませんでした。
 だって、バードストライクによって両エンジンが停止することが珍しくないのであれば、今後怖くて飛行機に乗れないですからね(そんなにしょっちゅう飛行機に乗っているわけではないですが)。
 答えを先に書くと、バードストライク自体は珍しくないのだけれど、バードストライクによって両エンジンが停止すること自体はまずありえないことだそうです。
 そうなると今度は新たな疑問が湧きます。
 バードストライク自体は珍しくないのに、なぜバードストライクによって両エンジンが停止する事故はまずあり得ないのか?
 渡り鳥なんてだいたい群れで飛んでいるものですよねぇ?左のエンジンに一羽飛び込んだら、同時に別の一羽が右のエンジンにも飛び込みそうなものだけど。

 そんな疑問がいつまでもぐるぐると頭に渦巻いて、今でも作品に素直に感動することが出来ずにいます。
 まぁそんな細かいことが気になるのは自分ぐらいなものでしょうから、フツーの人は名匠イーストウッドの手堅く巧みな演出手腕に感動すること必至だと思います。


 お気に入り度は★★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (1)
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