この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

それほど絶望はしなかった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。

2018-05-05 23:27:13 | 新作映画
 アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ監督、ロバート・ダウニー・Jr主演、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、4/30、中洲大洋劇場にて鑑賞。2018年16本目。

 公開から一週間も経っちゃいましたがレビューです。

 と、その前に。
 少し前の記事でも取り上げましたが、ネタバレについて。
 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を観に行くという知り合いに、「今度の『アベンジャーズ』って二部作らしいね」って言ったら、「そういうネタバレは言っちゃダメでしょ」みたいなことを言われました。
 え?って感じです。
 本作が二部作の前編ってことは公式に発表されていることなのに、それすら話題にしちゃダメなんですかね~。
 ネタバレって何?って思いましたよ。

 さて、観た者を絶望のどん底に突き落としていると言われる『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ですが、自分はそれほど絶望しませんでした。
 なぜ絶望しなかったかというと、まず本作のヴィランであるサノスにそこまで脅威を覚えなかった、というのがありますね。
 サノスは宇宙の均衡を保つため、あらゆる生命を半分にすることを目的にしているわけですが、彼の故郷であるタイタンにおいてはそうすることが正しかったとしても、他の惑星でもそれが正しいとは限らないですよね。
 ようやく文明が誕生したばかりの新しい世界に、宇宙の均衡を保つためにお前たちの生命を半分にする!と言われてもひたすら迷惑なだけですよ。
 サノスの強さは自らの正しさを信じているところにあるといっても過言ではないので、それが揺らいでしまったら、結構あっさり倒されるんじゃないですかね。

 それと決戦に突入する前の、ドクター・ストレンジのシミュレーションですね。
 彼は限りなく存在する未来の中にただ一つだけサノスを倒せる未来があると言いました。
 その彼が自ら時間のインフィニティ・ストーンをサノスに差し出したのですから、一見どれほど絶望的な状況に見えてもそれが正しい、言い換えればサノスを倒すことが出来る選択なのでしょう。
 
 あと興行的なことを考えれば、スパイダーマンがこのまま死んでしまうってことはありえないですよね?
 世界観こそ共通であっても、スパイダーマンの権利を有しているのはディズニーではなく、ソニー・ピクチャーズなのですから、スパイダーマンがこのまま物語の舞台から消えてしまうということは考えられない。
 であれば、続編であっさり復活するんだろうな、って思っちゃいましたよ。笑。

 まぁ何だか冷めた見方をしていますが、ルッソ監督の演出手腕にはいつも感心させられます。
 ストーリーの整合性を保ちながら、なおかつ20名を越えるキャラクターたちの見せ場を作りつつ、畏怖すべきヴィランを創作する、並みの監督で出来ることではないですよね。
 2019年5月3日に公開される『アベンジャーズ4(仮題)』が今から楽しみです。


 お気に入り度★★★★☆、お薦め度★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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