この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ジェームズ・ワンは偉大だと思った『死霊館のシスター』。

2018-09-26 22:06:14 | 新作映画
 タイッサ・ファーミガ主演、コリン・ハーディ監督、『死霊館のシスター』、9/23、Tジョイ久留米にて鑑賞。2018年35本目。


 日曜日は映画講座を受講した後、久留米に戻ってレイトショーで『死霊館のシスター』を観るという、なかなか忙しい一日でした。
 まぁ映画を観る前にのんびり温泉に入ったりもしているのですが。

 自分はジェームズ・ワン監督の『死霊館』とその続編である『死霊館 エンフィールド事件』の二作を非常に高く評価しています。
 この二作には自分がホラー映画に求めるものがすべて入っているといっても過言ではありません。

 ただ、『死霊館』のスピンオフ第一弾である『アナベル 死霊館の人形』は絶望的につまらない、と思いました。怖いと思えるシーンがミシンでガガガ!ってやっちゃうところだけなんだもんな。まぁあれは怖いというより痛いシーンですが。笑。

 そんなわけでその前日譚である『アナベル 死霊人形の誕生』は劇場には観に行かず、DVDで見ました。本家には遠く及ばないにしても前作よりかはだいぶマシって感じだったので、スピンオフ第三弾である『死霊館のシスター』は劇場に観に行くことにしました。

 で、『死霊館のシスター』を実際鑑賞しての感想はというと、、、ジェームズ・ワン監督は偉大だなってことですかね。
 何て言うか、いろいろ違うな、って感じでした。

 筋立て自体は悪くないと思います。
 荘厳な修道院で起きた不可解なシスターの自殺。真相を探るためにバチカンから派遣されたベテランの神父と見習いシスター。二人は果たして修道院に巣食う悪魔を打ち倒せるのか…。

 序盤、中盤はそこまで悪く悪くないんですよ。
 しかし物語が進むにつれ、何だかおかしなことになっていき、終盤には悪霊をライフルで吹っ飛ばす、みたいなシーンが出てきます。
 最終的に見習い(だった)シスターがキリストの血を口に含み、悪魔の顔に吹きかけ封印するのですが、あのシーンを見てほとんどの人は思ったでしょう、いつの間にシスターはキリストの血を口に含んだの?って。

 結局最後までベテランの神父は恐ろしく役立たずだったし、バチカンが何をしたいのかもさっぱりわからなかったし、一言で言えば脚本がダメダメだったってことになるのかな。

 本作は一部の劇場において4DXで公開されているそうです。
 そのことを知っていろいろ合点がいくことが多かったです。
 4DXで上映されるのであればアクションの比重が大きくなるのは必須と言ってよいですからね。
 その分物語に歪みが出たのでしょう。
 
 すでに次回作の製作も決定しているとのことですが、監督が本作の脚本を担当した人と聞き、何だか観に行く気がしなくなりました。
 ジェームズ・ワン、カンバック!と思わずにはいられません。

 
 お気に入り度★★★、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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