この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ようやく公開された『ブラック・ウィドウ』。

2021-07-10 23:28:23 | 新作映画
 スカーレット・ヨハンソン主演、ケイト・ショートランド監督、『ブラック・ウィドウ』、7/11、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞。2021年31本目。

 『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズ最新作『ブラック・ウィドウ』がようやく公開されました。
 こういうハリウッド大作が公開されると、『ゴジラvsコング』の時にも言いましたが、日常が戻ってきたなと思います(東京では四度目の緊急事態宣言が発令されますが)。
 しかし、、、通常のハリウッド大作に比べ、本作の公開規模は諸々の事情によりずいぶんと縮小されているようです。
 そういった公開規模の縮小が観客にとって好ましいことでないのは明らかなので、どうにか折り合いがつけられないものかとは思いますね(非があるのは明らかにディズニー側ですが)。

 まぁそういった大人の事情はさておき、本作を観賞しての感想は一言で言えば「長い」ですね。
 単純に尺の長さの問題ではありません。
 例えば『アベンジャーズ/エンドゲーム』は三時間を超える文字通りの超大作ですが、この作品を作品の長さを理由に批判する人はいないと思います。
 登場人物も多いし、物語は複雑に展開するし、それだけの長さが必要な理由があると考えられるからです。
 一方本作はというと、登場人物もそれほど多くないし、物語もさほど複雑ではない、この作品でなぜ上映時間が130分を超えるのか、正直よくわからない。
 「長い」と感じられたということは個人的には「リズムが悪い」ということと同意なんですよね。
 これは感覚的な問題なので他の人には理解しにくいかもしれませんが、自分は映画にもリズムがあると思っていて(音楽映画とかではなくてもです)、リズムが良い映画は観ていて心地いいんですよ。
 退屈さもあまり感じられません。
 本作は正直ノレなかったですね。
 
 アクションも殊更悪くはないのですが、これまでのMCUの作品に比べたら正直見劣りします。
 これは主人公が敏腕エージェントとはいえ、人間であることと無関係ではないかな。
 いや、やっぱり単に見せ方の問題だと思います。

 あと、ヴィラン(悪役)についてですが、本作を観て改めて気づいたのは、部下を使い捨てにするヴィランは魅力を感じられないってことです(例外ももちろんありますが)。
 ヴィランが魅力的でないと物語もあまり盛り上がらない、、、本作は特にヴィランであるドレイコフの最期がまったくカタルシスがなくて、おぃおぃって思いました。

 MCUの次回作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』に期待です。

 お気に入り度★★★、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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