この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ノルウェー怖っ!と思った『イノセンツ』。

2023-09-04 21:32:34 | 新作映画
 エスキル・フォクト監督、ラーケル・レノーラ・フレットゥム主演、『イノセンツ』、9/1、イオンシネマ佐賀大和にて鑑賞(映画サービスデーにつき鑑賞料金1,100円)。2023年33本目。

 お盆休みは佐世保や嬉野へ旅行をして、とても充実した休みだったのですが、一つだけ残念なことがあって、それは映画『イノセンツ』を観逃したことです。
 まぁ仕方ないなー、DVDになってから見るか、なんて思っていたのですが、何と9/1からイオンシネマ佐賀大和で上映されるじゃないですか!
 9/1に有休を取っ(て人間ドックを受け)たのは別に『イノセンツ』を観に行くためではないのですが、こんな偶然はないなと思って遠くイオンシネマ佐賀大和までホイホイと観に行きました。

 超能力に目覚めた少年少女のサイキックバトルです。
 大友克洋の『AKIRA』を挙げるまでもなく、ストーリー的にはそこまで目新しいものはありません。
 ただ、この映画、北欧のノルウェー映画だからでしょうか、ハリウッド映画にはないティストの映画になっています。
 例えばハリウッド映画ではむやみやたらに子どもが殺されることが無かったり、動物も虐待されることはないという不文律があります。
 しかし『イノセンツ』では、何その不文律、そんなの守って映画が面白くなるの?とばかりに子どもが死に、動物が虐待されるのです。
 まぁ少年少女のサイキックバトルですから、子どもが死ぬというのはストーリー的に必然と言えば必然です。
 でも映画の序盤に、主人公たちが遊び半分で猫を殺すシーンがあるんですよ(猫好きな人が知らずに観に行ってショックを受けたらいけないので伏字にはせず書きます)。
 あのシーンはきつかったなー。
 あのシーンで子どもたちが無垢で残酷であることが表現されているのだとしても、胃にズシンと来るものがありました。

 ノルウェーやフィンランド、それにデンマークといった北欧の国は幸福度の高い国として知られています(こちら)。
 でもこの映画を観る限りは、ノルウェーが無条件に国民が幸福な国とは思えませんでした。
 何しろ、子どもへの虐待はあるし、イジメもある、障害者への無理解もある、難民問題はある、何だ、ノルウェーも日本と大差ないじゃないかと思えました。
 そのことがわかっただけでもこの映画を観に行った甲斐がありました。

 繰り返しますが、それほど猫好きではない自分でもかなりきつかったので、猫好きな方は観に行かない方がいいかと思います。

 お気に入り度★★★★、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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