この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

中国ドラマにハマっています。

2022-03-21 21:16:36 | テレビ
 中国ドラマの『如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~』にハマっています。
 といってもハマっているのは自分ではなく、お袋なんですけどね。
 
 お袋が中国ドラマにハマるのは今回で二回目で、前回は『女医明妃伝~雪の日の誓い~』でした。
 Blu-rayを欲しい、とお袋が言い出した時は驚きましたね。
 お袋がDVDやBlu-rayを欲しがったことなどこれまで一度もなかったことですし、第一、地上波(テレQ)で放映されているドラマなんですよ。
 それでも繰り返し見たいということで、お袋は大枚一万六千円をはたいてBlu-rayを購入しました。

 送られてきたBlu-rayを見て、「えっ?」と思いました。
 なぜかというとBlu-rayが二枚組だったからです。
 『女医明妃伝~雪の日の誓い~』、全何話だと思います?
 13話?26話?
 いえいえ、中国ドラマって日本みたいに1クールとか2クールの区切りじゃないんですよ。
 全50話なんですよ。
 その全50話がBlu-ray二枚に収められているんです。
 いくらBlu-rayとはいえ、詰め込み過ぎなんじゃないかと思いましたね。
 っていうか、そこまで詰め込めるものなのかと感心もしました。

 さて、『如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~』ですよ。
 このドラマも『女医明妃伝~雪の日の誓い~』同様、現在テレQで放映されています。
 ただお袋は先が気になって気になって仕方がないということで、レンタルショップでDVDを借りてきました(重ねて言いますが現在地上波で放映中のドラマです)。
 お袋が借りてきたDVDを見て、「えっ?」と思いました。
 先ほど『女医明妃伝~雪の日の誓い~』のBlu-rayは全50話で二枚組だった、と言いました。
 つまりBlu-ray一枚で25話収録されているってことです。
 では全87話の『如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~』はDVD一枚につき何話収録されているのでしょうか。
 答えはwebで!
 いや、さっさと答えを書いちゃいますが、DVD一枚につき、二話しか収録されていないんですよ。
 そうなると全87話の『如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~』はDVDで全44巻(!)になっちゃうってことですね。
 DVDとBlu-ray、販売とレンタルの違いがあるとはいえ、二話しか収録しないのは詰め込まなさ過ぎだと思いました。

 そんなわけでお袋はひたすらDVDを見ています。
 しばらくの間は家事も手につかないっぽいです。
 中国ドラマ、恐るべし、ですね。笑。
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映画三昧の日々。

2022-03-20 21:34:53 | 新作映画
 3月20日現在、2022年に劇場で観賞した映画の本数はわずかに10本です。
 2021年は3月末までに14本観に行っているので、これはもう完全にスタートダッシュに失敗したと言っていいでしょうね(といってもスタートダッシュに失敗したからと言って何か問題があるわけではないのですが)。
 遅れを取り戻すべく、3月末から、4月の頭にかけて、映画三昧をする予定です。

 ここで唐突ですが、仕事の愚痴を言ってもいいですか。
 普段自分はこのブログでは仕事のことを書くことはほとんどありません。
 なぜかっていうと、単純に仕事のことを少しでも忘れたいからブログを書いているのに、そのブログに仕事のことを書いたら、嫌でも仕事のことを思い出してしまうからです。

 4月から新年度が始まりますよね。
 多くの会社で何かしら新しいことを始めるのではないでしょうか。
 うちの会社も、というか、グループ全体で新形態に移行します。
 それ自体は別に悪いことだとは思いません。

 去年の8月だったか、定年退職する社員さんの補充でAさんという人がうちの会社にやってきました。
 Aさんは性格もいいし、仕事も出来る人だったんですよ。
 その仕事が出来るAさんが今度の4月で別の会社に異動することになり(うちの会社に来て半年ちょっとしか経ってないのに!)、その代わりに新しい人がやってくることになりました。
 そこまではまぁいいんですよ。
 でも何か知らないんですがゴタゴタがあって、新しい人が来る話が白紙になりました。
 じゃあAさんの異動が無くなったのかというと、そういうわけではないんです。
 Aさんはいなくなり、補充も無し、それでいて売り上げ目標はそのまんま。
 無理言うなよ、って思いますね。
 効率よく仕事をやっていきましょうっていうけど、今だって別に非効率的に仕事をやっているわけじゃないのに!

 そんな波乱含みな新形態に移行する初日の4月1日、有休を取って映画を観に行こうかと考えています。
 本当だったら新形態移行初日ぐらいは会社にいた方がいいのかもしれませんが、知ったこっちゃないって感じですね。
 だって4月1日は映画サービスデーで映画が安く観れるんだもーん♪
 何が「もーん♪」だよ、って我ながら思いますが、4月1日、頑張って映画を観てきます!
 以上です。
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病院三昧の日々。

2022-03-19 20:10:01 | 日常
 土曜日はワクチンを接種するために近所の病院に行きました。
 9時ちょうどに病院に着き、果たしてどれぐらい待たされることになるやら、と思ったのですが、実際は5分と待つことなく診察室に通され、接種はさっと終わりました。
 15分様子を見て、無事3回目のワクチン接種は終了。
 4回目がないことを祈るばかりです。

 ワクチン接種を終えた後、今度は久留米にある歯医者に向かいました。
 去年の12月にメンテナンス(定期健診)を受けていたのですが、また三ヶ月後に、という話だったのです。
 ワクチン接種した当日に健診を受けてもよいかと尋ねたのですが、問題はないとのことでした。
 メンテナンスだけ受けるつもりだったんですよ。
 歯の表面に着いた歯垢を落としてもらって、フッ化物を塗布してもらって、それで終わり、というふうに考えていました。
 が、奥の歯に痛みがあるような気がする、と伝えたら、左上の親知らずに虫歯があることが判明、抜歯しましょうと言われました。
 抜歯!?
 マジっすか!?
 とは思ったものの、嫌です、絶対に抜きません!などと駄々をこねることも出来ず、二週間後の4月9日に親知らずの抜歯をすることになりました。
 親知らずの抜歯かぁ、嫌だなぁ、と思うものの、まぁ弱音を吐いてもいられませんね。
 4月9日は覚悟を決めて歯医者に行ってきます!
 って4月9日?
 4月9日には用事はないけど、4月10日は耶馬渓で登山する予定なんですけれど?
 検索したら抜歯の翌日が一番痛みのピークらしいんですけど、大丈夫なのかなぁ。
 二週間後に先延ばしできるのであれば、さらに先延ばしをして三週間後にしてもらった方がいいかもしれない、、、いや、4月17日にも用事があったっけ。 
 だったら四週間後にしてもらうべきか、、、何だか自分が用事を見つけてはどんどん抜歯を先延ばししようとしているような気がしないでもないです。
 いや、している!!

 とりあえず、週明け、抜歯の翌日に山に登っても大丈夫なのかどうか、聞いてみようと思います。。。
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折り紙について言われて嬉しかったこと、腹が立ったこと。

2022-03-18 23:59:31 | 折り紙・ペーパークラフト
 前日の記事でメイドカフェについてネガティブな発言をしてしまったかもしれませんね。
 記事ではあくまで上客になれない現実を憂えただけで、メイドカフェを否定するつもりは毛頭ないのです。
 天神のメイドカフェでもすごく嬉しいことがありましたしね。
 何があったかというと、あるメイドさんに自分の折り紙を見せたら、「すごーい、こんなの見たことありません!」と言ってもらえたのです(自分が見せた作品はこちら)。
 あげるよ、と言ったら、本当ですか、と喜んでもらえました。
 
 何だ、そんなことか、と思われるかもしれませんが、自分にはとても嬉しいことでした。
 これまで自分の折り紙を見せて、結構ひどいことも言われてきましたからね。
 どんなひどいことを言われたか、ベスト3のランキング形式で紹介すると、、、

 まず第三位は、別のメイドカフェでそこのメイドさんにまったく同じ作品を見せたら、「これ、いつも持ち歩いているんですか?」と冷たく言われました。
 持ち歩いているけど、何か?
 自分は本を読むのが好きな人が文庫本を持ち歩くのと同じ感覚で折り紙を持ち歩いていて、ちょっとした待ち時間の間でも折り紙を折っているけど、それが何か悪いことなの?(とは言い返さなかったですけどね)
 そのメイドさんも自分の趣味に他人から否定的なことを言われたら、どう思うのかなぁと思いますけどね。

 続いて第二位は、湯布院のユースホステルで、宿泊客の中年女性に言われた一言。
 折り紙って折って、それでどうするの?
 どーもしないよ!
 どーもしないけど、大概の趣味ってそういうものじゃないんですかね。
 その女性は翌日、木工細工店で一万円するバナナスタンドを買っていたんですけど、よっぽど、そのバナナスタンド、買ってどうするんですか?と言おうかと思いましたよ(言わなかったけど)。

 では栄えある(いや、ない)第一位は那珂川のコンセプトカフェで隣りの女性にマジックハートを披露したときの一言ですね。
 その女性はマジックハートを見て、こう言いました。
 場末のバーのナンパみたいですね、と。
 ブチ切れるかと思いましたよ。
 ただのナンパではなく、場末のバーのナンパですからね。
 よっぽど、あなたみたいな車に轢かれた豚みたいな顔の女性はナンパされた時の心配はしなくてもいいんじゃないですか、と言ってやろうかと思いましたが、ギリギリで堪えました(普段自分は女性の容姿を揶揄したり、からかったりすることはありません)。
 デリカシーのない発言をする人って自分が同じようにデリカシーのないことを言われるとブチ切れるものですよね。
 とても不思議です。

 というようなことを言われたことがある自分は「すごーい、こんなの見たことありません!」と言われてすごく嬉しかったのです。
 天使なのかと思いましたよ。
 と思ったのは事実ですけど、だからといってそのメイドカフェに通うかというとそんなこともないのです。
 だって遠いんだもん、天神って…。

 そんなふうに折り紙について嬉しかったり、腹が立ったりしたことを言われたことのある自分か最近折ったのがこれ。

   

 色付きの銀紙で折ったバラです。
 オリジナルの作品なので同じものを折れる人はいません。
 このバラを贈ったら、あの子は喜んでくれるかなぁ。
 まぁプレゼントするにしても一ヶ月か、二ヶ月先のことになると思うんですけどね。笑。
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上客にはなれない。

2022-03-17 21:51:20 | 戯言
 少し前のことになりますが、天神で7時間ほど空き時間が出来た時、暇だったので久しぶりにメイドカフェに行ってみました。
 あ、この場合の「久しぶり」というのは天神では、ですけどね。
 久留米のメイドカフェにはたまに行きます。
 といっても久留米のメイドカフェも二ヶ月、三ヶ月行かないのもざらなんですけどね。

 なぜ自分がメイドカフェに行くのかというと、誰かと話をしたいときにメイドカフェは話をする相手がいてちょうどいいからです。
 ではなぜ自分が頻繁にメイドカフェに行かないのかというと、自分が上客になれないということがよくわかっているからです。

 バレンタインデーの時期に久留米のメイドカフェに行ったら、常連さんがメイドさんからバレンタインのスペシャルプレゼントをもらっていました。
 メイドさんからバレンタインのプレゼントをもらえるなんて羨ましい!自分も欲しい!とは思いませんでした。
 なぜかというと、そのプレゼントをもらうのもただではないからです。

 結局お店にとってありがたいのは多少のお金を払ってでもメイドさんからバレンタインのプレゼントが欲しいと思える上客なんですよね。
 自分みたいにチャージ料を払ったら、あとは飲み物を頼むだけ、というようなケチな客は来ても来なくてもどっちでもいいんですよ。
 それがわかっているから、自分はメイドカフェには通わないのです。

 先ほど、メイドさんからバレンタインのプレゼントをもらえるのを羨ましいとは思わない、と述べました。
 それは嘘ではないんですよ。
 ただ、不思議だな、と思うことはあって。
 ぶっちゃけ自分も上場企業に勤めているので、高給取りというわけではないにせよ、そこそこ給料はもらっています。
 しかも親と同居している上に、いい年をして独身ですから、毎月好き勝手にお金を使っています(その自覚はある)。
 そんな好き勝手にお金を使っている自覚がある自分でも、メイドカフェでメイドさんからプレゼントをもらうためのお金は出せません。
 出したくても出せないんです。
 メイドカフェで一万円近いお金は出せない…。
 メイドカフェでメイドさんからバレンタインプレゼントをもらっている常連さんはどういうふうに月の小遣いをやりくりすればメイドカフェで一万円近いお金を出せるのだろう、それが不思議といえば不思議です。
 出来れば月々の収支表を見せてもらいたい、、、まぁ無理な話ですが。笑。

 まぁ結局、人は人、自分は自分って話ですね。
 お金の使い方が違うってだけで。
 これからも、宝くじで一等が当たることでもない限り、自分がメイドカフェでメイドさんからプレゼントをもらうことはないと思います。
 チャージ料に飲み物だけのケチな自分ですが、これからもメイドカフェでメイドさんにお客として扱ってもらえたら、と思っています。
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現在お客様がご利用のテンプレートは、3/22を持ちまして終了になります。

2022-03-16 21:31:13 | インターネット
 自慢じゃないですが、自分は変化を好まない人間です。
 正確には「理由のない」変化を好まないというか。
 一度買った車は動かなくなるまで乗り続けるつもりですし、他の家電品も同じスタンスです。
 壊れたから買い直すことはあっても、飽きたから買い替えるということはありません。

 同じようなことはネット関連でも言え、「せぷ」というHNは今は無き「チャチャラ」という3Dチャットでデビューして以来一度も変えていません。
 ブログについても同じで、『この世界の憂鬱と気紛れ』というタイトル名でgooブログで開設してやはり一度も(ブログタイトルもブログサービスも)変更していません。
 なぜ変更しないかというと変更する理由がないからです。
 ブログタイトルで言えば、変更する必要がないように自分が気に入るようなタイトルにしました。

 『この世界の憂鬱と気紛れ』の「憂鬱」は「生きること」です。
 生きることってぶっちゃけ憂鬱ですよね。
 そして「気紛れ」は、神様の気紛れで起きる「いいこと」を指します。
 いいことってそんなにしょっちゅう起こることはないですよね、それこそ神様の気紛れって感じじゃないですか。
 だから『この世界の憂鬱と気紛れ』は「この世界は生きるのが憂鬱ではあるけれど、生きていればたまに神様の気紛れでいいことがあるよ」という意味になります。
 このタイトルを気に入っているので多分変えることはないでしょう。

 ちなみに「せぷ」というHNにも理由はあります。
 まず、チャチャラでチャットデビューをしたとき、自分が長いHNの人に呼びかけるのが面倒だったんですよね。
 だから自分のHNは出来るだけ短いものにしようと思いました。
 またいくら短くても「とし」とか「ひろ」だと同じHNの人が他にいるんですよ。
 「とし二号」とか「ひろ三号」とか呼ばれるのはまっぴらごめんだったので、他の人と重ならないように単語として意味のない平仮名二文字のHNにしたのです。
 「せぷ」というHNには意味がないのですが、意味のないことに意味があるのです。
 う~む、哲学的♪

 さて、HNもブログタイトルもブログサービスも一度も変えたことのない自分ですが、ブログのテンプレートは一度だけ変えたことがあります。
 理由は白抜き文字を使う必要があったからです。
 白抜き文字というのは「見たなぁ?お前のことを祝ってやる!ひーっひっひっ…」って奴です(見方、わかりますかね?)。
 それまで使っていた、というか最初に選んだテンプレートだと文字の背景が白ではなかったので白抜き文字が使えなかったのです。

 このテンプレートもシンプルで気に入っていたので変えるつもりはまったくありませんでした。
 このまま一生使い続けるつもりでした。
 編集トップに「現在お客様がご利用のテンプレートは、3/22を持ちまして終了になります。」という文言が表示されるまでは…。

 「何で?」って思いましたよ。
 何で使えなくなるの?
 その理由は?
 理由を説明してくれないと納得出来ないですよね。
 だって、別のテンプレートを選択したとしても、また「現在お客様がご利用のテンプレートは、X/XXを持ちまして終了になります。」ってことになるのかもしれないのですから。
 しかしどこを探してもテンプレート使用終了についての具体的な理由説明はありませんでした。
 無料ユーザーなんだから、大人しく使えるテンプレートを使っておけ、ってことか…。
 仕方ない、新しいテンプレートを選ばなくっちゃ。
 はぁ、面倒臭い!!
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『ガタカ』で検索してこのブログにやってきた人に最初に考えて欲しいこと。その2。

2022-03-15 22:17:21 | 旧作映画
 昨日の記事の続きです。
 いや、本当は昨日の記事だけで終わらせるつもりだったんだけど、『ガタカ』って語り出すと止まらなくなっちゃうんだよね。
 なので当然昨日の記事に納得していない方は読む必要はありません。

 アントンは心臓に障害のあるヴィンセントとの遠泳勝負を望んでなどいなかった、と述べました(この解釈は自然だと思うんだけどなぁ)。
 勝負を受けることにしたアントンが次に考えることは何でしょう?
 それは遠泳勝負を一分一秒でも早く終わらせることです。
 勝負が長引けば長引くほどヴィンセントの心臓への負担が大きくなるのは明らかですから。

 ではどうすれば勝負を早く終わらせることが出来るのか。
 負けを認めることで勝負が決着し、ヴィンセントが岸に引返すのであればそれがアントンにとって一番都合がよかったのですが、問題は彼が負けを認めても兄はさらに泳ぎ続ける可能性があったということです。
 それでは何のために負けを認めたか、わからないですからね。
 ヴィンセントが岸に引き返さなければ意味がない。

 ではどうすればヴィンセントを岸に引き返させることが出来るのか。
 難問ですが、アントンは答えを知っていました。
 それは「彼が溺れる(振りをする)こと」でした。
 溺れた弟を放っておいて先に行く兄ではないということをアントンはよく知っていました。
 これが遠泳勝負でのヴィンセントの一度目の勝利の真相です。
 アントンは故意に負けたのです。

 それはあなたの勝手な想像だろう、と仰る方も多いでしょうね。
 重ねて言いますが、自分の仮説の出発点は「アントンはヴィンセントとの遠泳勝負を望んでなどいなかった」ということなので、出来ればそこから否定してもらいたいのですが、それ以外にも根拠はあります。
 アントンは泳ぎが得意だったんですよ。
 作中、アントンがプールで泳いでいるシーンがあります(正確にはプールから上がるシーン)。
 これが10年ぶりのプールだった可能性もゼロではないですが、殺人事件の捜査中にもかかわらず泳ぎに来ていたのであれば、時間があれば泳ぎに来ていたと考える方が自然です。
 時間があれば泳ぎに来ていた人間が遠泳の最中に足がつって溺れる、というのはひどく不自然なように自分の目には映ります。

 アントンのことをヴィンセントの前に立ち塞がる最大の障害と捉える方も多いようですが、自分の考えは違います。
 実際彼は捜査の手がヴィンセントに及ばないように部下に指示していましたしね。
 アントンはヴィンセントの宇宙飛行士になるという夢を誰よりも応援していたのです。

 う~ん、やっぱり『ガタカ』について語り出すと止まらないな!
 切りがないのでこれぐらいで止めておきます。
 
 反論は受け付けます。
 むしろ大歓迎です。
 ただ、何度も言いますが、自分の仮説の出発点は「アントンはヴィンセントとの遠泳勝負を望んでなどいなかった」ということなので、そこから反証してもらえたら、と思います。
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『ガタカ』で検索してこのブログにやってきた人に最初に考えて欲しいこと。

2022-03-14 21:07:01 | 旧作映画
 先日の記事で、『ガタカ』の考察記事に荒らしがコメントをつけたが、自分はそのコメントで腹が立ったり、落ち込んだり、傷ついたりすることはなかった、と書きました。
 それは決して嘘ではありません。
 強がっているわけでもないです。

 ただ、それとは別に、自分の『ガタカ』の考察記事が相変わらず誰からも支持されることがないという現実には憂鬱な気分にさせられます。
 地動説を認められなかったガリレオ・ガリレイもこんな気分だったのかなぁと思いますね(←レベルが違い過ぎる)。

 というわけで、もういい加減『ガタカ』の考察記事を書くのは止めようと一度ならずは思っているのですが(今も収拾がつかない状態なので)、誰からもそれが支持されないという現実には耐えがたいものがあるので、今日は『ガタカ』で検索してこのブログにやってきた人に最初に考えて欲しいことを書きます。

 それは、もしあなたに生まれつき心臓に重い障害を持つ兄がいたとして、その兄から夜の海での遠泳勝負を挑まれたら、あなたはその勝負を受けますか、ということです。
 受けないですよね。
 少なくとも受けたくはないはずです。
 家族であるとか、兄弟であるとか、そういったことは関係なく、いつ心臓が止まるかわからない相手と夜の海での遠泳勝負なんて誰もしたくはないはずだからです。
 アントンは例外だった、とは考えられません。
 アントンはヴィンセントとの遠泳勝負をしたくはなかったのです。

 しかし実際にはアントンは勝負を受けてますよね。
 なぜ彼は勝負を受けたのでしょう。
 勝負を受けたからといって、また勝負に勝ったからといって大金がもらえるわけでなし、勝負をするのが嫌だったのであれば受けなければいいのに。
 アントンが勝負を受けたことには今度はヴィンセントが家族であり、兄弟であることが関係してきます。
 いつ心臓が止まるかわからない相手から夜の海での遠泳勝負を挑まれたとしても、それが赤の他人であれば、アントンも「いつ心臓が止まるかわからない相手と遠泳勝負なんて出来ない」とストレートに断っていたでしょう。
 しかし実の兄であるヴィンセントにも同じように断ることが出来たのか。
 出来なかったんですよ、彼は。
 もしそのように断っていたら、ヴィンセントを深く傷つけることがわかっていたから。
 
 ヴィンセントを傷つけることを良しとしなかったのであれば、アントンはヴィンセントのことを愛していたことになります。
 家族といえど愛していないのであれば、傷つけることを躊躇うはずはないからです。

 この仮説を否定することはさほど難しいことではありません。
 この仮説の出発点は「アントンはヴィンセントとの遠泳勝負を望んでなどいなかった」ということです。
 そこを否定すればいい。
 果たしてアントンはヴィンセントとの遠泳勝負をどのように考えていたのでしょう。
 出来損ないの兄貴のくせにこの僕に勝負を挑むとは生意気だ、全力で叩き潰してやる、とでも考えていたのか。
 アントンがそのような人でなしであるとは自分には到底考えられないのです。

 ここまで懇切丁寧に説明しても自分の仮説を受け入れられない人は受け入れられないのでしょうね。
 助けて、ガリレオ・ガリレイ…。
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ないない尽くしだった『THE BATMAN-ザ・バットマン-』。

2022-03-13 14:39:17 | 新作映画
 ロバート・パティンソン主演、マット・リーヴス監督、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(月イチクーポンにて、鑑賞料金1200円)。2022年10本目。

 変身ヒーローものってどうしたって荒唐無稽なものにならざるを得ないと思っています。
 そもそもどうして変身しないといけないんだよって話ですし、変身前の冴えない主人公と変身後のヒーローになった主人公が同一人物だということに周りの人間が気づかないというのはよくよく考えれば不自然です。
 『スーパーマン』シリーズにおいてスーパーマンの正体がクラーク・ケントであることに周りの人間が気づかないのはスーパーマン自身が正体を気づかせないような電波を発信しているからなのだそうです(そういう設定が本当にある、らしい)。
 なるほど、と思うと同時に、スーパーマンって大変だなと思わずにはいられません。

 『バットマン』シリーズではどうなのかというと、バットマンの正体はブルース・ウェインなのですが、ブルース自身が正体を隠すために何かをしているというわけではありません。
 ただこれまでの作品は、登場するキャラクターが現世のものでない雰囲気を醸し出していたり、アクションがとにかくド派手だったり、ギミックがオタク心をくすぐるものだったりと細かいところは突っ込まなくてもいっか、と思うような「何か」がありました。

 しかし、この『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は良くも悪くもリアル路線なんですよ。
 登場するキャラクターは全員人間で、アクションは控えめ、オタク心をくすぐるようなギミックもなし、この作品の世界観でバットマンの正体がブルース・ウェインだと誰も気づかないというのはちょっと、、、というかかなり無理があります。
 ゴッサムシティにおいてバットマンは当然有名人なのですが、同じぐらいブルース・ウェインも顔を知られてますからね。
 同じような背格好の二人で、声だって似ていて、さらに言えば二人が同時に公共けの場に姿を現すことはない。
 これで誰もバットマンの正体がブルース・ウェインだと疑わないというのはありえない、、、特に今作でバットマンと恋に落ちるキャットウーマンことセリーナはバットマンの正体が気にならなかったのかと思わずにはいられません(気づいていて芝居をしていただけかもしれないけれど)。

 今述べたことは突っ込んでも仕方のないことなのかもしれませんが、それを抜きにしてもお世辞にも良い出来とは思えませんでした。
 本作はバットマンと相棒のゴードン刑事がリドラーから仕掛けられた謎解きをしつつ、再開発事業の裏に隠された真実を探る、探偵ものなのですが、具体的に二人が何をするのかというと関係者への聞き込み「だけ」なんですよね。
 その証言が正しいのかどうか、裏を取るということもしません。
 その関係者が「XXだったのだ」というと二人は「そうだったのか」と納得しちゃうんですよ。
 それは如何なものかと思いました。

 一例を挙げると(聞き込みとは違いますが)、セリーナから彼女の父親が実はギャングの顔役であるファルコーネであることが明かされます。
 でもそれはセリーナの母親がそう言っていたというだけで、何かしら証拠があるわけではないんですよ。
 ファルコーネ自身そのことを知らないのです。
 そんなことってありますかね?
 関係があった女性が妊娠し、子どもを産むが、男はその子どもが自分の血を引いているかもしれないとは全く思わなかった?
 セリーナの母親にしてもなぜファルコーネに認知を求めなかったのか。
 そういった事実関係をはっきりさせなければ、セリーナの母親の言っていることが真実であるとは言えないはずなのですが、本作ではセリーナの母親がそう言っていたからという理由だけでセリーナの父親はファルコーネだということになってしまうのです。
 本作においては万事がその調子で、これをミステリーというのはちゃんちゃらおかしいです。

 自分は酷評になってしまいましたが、世間的な評価はそこまで悪くないようですね。
 続編も作られるのかな?
 まぁ続編でもひたすら重く、暗く、長く、リアル路線で、でもバットマンの正体は誰も気づかない、という作品になるのでしょう。

 お気に入り度★★、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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MRI検査を受けてきました。

2022-03-12 20:45:52 | 日常
 今日は予告通りMRI検査を受けてきました。
 最初に説明を受けたときは「久留米の病院で(MRI検査を)受けてください」と言われたような気がしたのですが、紹介状に書かれていたのは同じ市内の病院でした。
 だったら最初からその病院で検査を受ければよかったかなぁ、と思わないでもないこともないわけではないです(どっちだ)。

 ところでMRI検査のMRI、何の略か知ってますか?
 もしかしたら常識かもしれませんね、そう、Mountain、Ocean、Sunの頭文字です。
 ってそれ、モスバーガーやん!
 というようなボケはさておいて(正しい略はこちら)、MRI検査、受けるのは今回が初めてでした。
 まぁ聞くところによると寝てればいいだけみたいだし、同じ検査でも胃カメラよりかははるかに楽に違いない、なんて思ってましたがそんなことは全然なく、めっちゃきつかったです。
 確かに寝てればいいだけではあるのですが、拘束はされるんですよ。
 身動き出来ない状態だとただ横になっているだけでも相当つらい、、、横になっているのが楽というのは身動きが出来てこそ、なんですね。
 その上にあの大音量!
 何なんですかね、あれ。
 今もまだ耳鳴りがしているんですですけれど。
 あの状態が二時間ぐらい続いたら、マジで発狂して相撲を取りたくなっちゃうんじゃないかなぁ。
 これが本当の、はっきょーい、のこった!なーんちゃって(「はっけよいのこった」の正しい由来が知りたいという方はこちら)。

 というようなボケはさておき(x2)、MRI検査といって思い出すのが筒井哲也の『マンホール』です(傑作!)。
 この作品の中で事件の被疑者がMRI検査を受けるシーンがあるんですよ。
 その被疑者が口の中に金属のボルトを含んでいたものだから、装置の中でパーンと頭が爆ぜちゃうのですが、本当にそんなことってあり得るのか、ずっと疑問でした。
 そのことを検査前に技師の方に訊ねたら、充分あり得るとのことでした(まぁMRI検査の前に金属探知検査をするけどね)。
 皆さんもMRI検査を受ける際は、口の中に金属製品を含まないようにしましょう( 含まねーよ)。

 さて、肝心の検査の結果ですが、その日のうちにさっさとわかって、心配していた骨腫瘍も問題はないだろう、股関節に水がたまって痛みがあったのではないか、とのことでした。
 念のために経過観察で来月の9日にも病院に行くことになりました。
 病院に行った次の日が登山という、我ながら生き急いでいると思わないでも(略)ないです。
 とにかく今日は疲れました。。。
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