この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

マイケル・ベイなら仕方ないと思った『アンビュランス』。

2022-03-28 23:16:24 | 新作映画
 マイケル・ベイ監督、ジェイク・ギレンホール主演、『アンビュランス』、ユナイテッド・シネマトリアス久山にて鑑賞(クラブスパイス会員限定、鑑賞料金1100円)。2022年12本目。

 これまで銀行強盗ものの映画を何本観たか定かではありませんが、間違いなく言えるのは本作に出てくる銀行強盗たちのやり方が一番テキトーだってことですね。
 警察に包囲された銀行から逃走するためにダニーとウィルの兄弟は救急車を乗っ取るのですが、そもそも最初の計画でダニーはどう銀行を襲撃し、逃走するつもりだったのか、見ていてもさっぱりわかりません。
 計画が上手く行かなかったというよりも、最初から上手く行く可能性のない計画だったのでは、と思わずにはいられませんね。
 しかもこんなにテキトー極まりない襲撃計画を立てておきながら、ダニーは30回以上銀行強盗を成功させた銀行強盗のプロという設定なんですよ。
 むしろダニーが銀行強盗を成功させたときの顛末を知りたいです。

 作品に出てくる銀行強盗がテキトー極まりないと言いましたが、作品そのものもテキトーさでは負けていません。
 ダニーたちは警察の目をくらますために自分たちの乗っているものと同型の救急車を三台用意させるんです。
 え?って思いましたよ。
 ダニーたちは計画的に救急車を強奪したわけではないのです。
 ダニーたちが救急車で逃走する羽目になったのはあくまでたまたまだったはずなのです。
 にもかかわらず逃走中に仲間に救急車を用意させる?それも三台も?
 トヨタのプリウスならいざ知らず、救急車ってそんなに簡単に調達出来るものなんですかね。
 無理だろ、としか思えないですね。

 いろいろ欠点の多い作品ですが、一番問題なのは上映時間が130分を超えてるってことでしょうか。
 この作品の内容で120分超えはない、と思います。
 フツーに編集すればあと20分は短く出来るんじゃないかな。

 何だか欠点ばかり論ってしまいました。
 それは決して嘘ではないんですけど、監督がマイケル・ベイという時点ですべて水に流してもいいかな、と思いました。
 登場する銀行強盗たちがテキトーなのも、作品自体がテキトーなのも、上映時間が130分を超えるのも、マイケル・ベイなら仕方ない、という気にさせられます。
 だってマイケル・ベイなんだもの。

 逆にマイケル・ベイの監督作で、緻密で、タイトで、上映時間が100分ちょっとだったりしたら、その方が驚きですね。
 
 そんなわけで本作は『アルマゲドン』が面白かったという人は間違いなく楽しめるでしょう。
 そうでないという人はまぁそれなりに、って感じかな。
 責任は取れないですけどね。笑。

 お気に入り度★★★、お薦め度★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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