団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

黒人大統領より政権交代

2008-11-05 14:54:12 | Weblog
 かつてのブログで、まだアメリカ大統領は黒人では勝てないのではないか、と書いたことがあったが、そのオバマ氏が勝利した。
 直前の金融危機の影響が大きかったようだ。つまりブッシュ政権の失政がマケイン氏の大きな減点になってしまった。
 最低の支持率のブッシュ政権につながるマケイン氏では、勝てようがなかったが、それでも善戦したといえよう。それだけ黒人大統領への抵抗は根深いものがあったのではないか。ただブッシュの延長はいや、というのがアメリカ国民の本音だったのだろう。
 結局、オバマ氏とマケイン氏の争いというより、オバマ氏とブッシュ政権の選挙戦といった方が実態に近かった。どうしてもマケイン氏にはブッシュ政権の失政がつきまとい、イラク戦争、金融危機とマイナス面が大きかった。
 むろんアメリカ社会の人種差別がなくなってきていることも勝利の要因だろう。マイノリティの比率が大きくなり、社会の中に当たり前の存在として溶け込んでいる。そうでなければ、アメリカ社会のダイナミズムは生まれないだろう。
 ともあれ、これでアメリカは変わるのだろうか、というのが我々の最大の関心事だ。イラク戦争はブッシュ政権よりは早めに終わるだろうし、金融危機を招いたシステムの見直しも進められよう。そして、マイノリティの優遇社会が進むかもしれない。
 ただやはりアメリカ社会の主導権を握っているのは、ワスプに違いなく、そうしたエリート層とオバマ氏がどこまでやりあうことができるのか見ものである。
 マイノリティ重視によって、白人層の反発を招き、社会の格差ならぬ断絶を生ずる可能性も否定できないが、結局は民主党政権であり、それほどの過激な政策はとりようがないだろう。
 オバマ新大統領の出現によって、確かにアメリカは変われるチャンスが到来した。国内はもとより、海外に対しても、アメリカが変わった、と印象付けることができる。
 今後は初の黒人大統領というより、政権交代の意味が問われる。どう変わるのかは、これからのオバマ氏の手腕にかかっている。
 これが日本にも波及して、自民党から民主党への風になるのか。その民主党の顔が、政治屋の小沢氏では、なんとも清新さはない。
 それでも、政権交代を望むのは、やはり自民党政権のさまざまな綻びに起因している。そっくり替えることで、世の中も変えることができる。まずオバマ氏にそれを実証してほしいものだ。
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