団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

裁判員制度PRに税金が使われ

2008-11-10 17:33:15 | Weblog
 裁判員制度のテレビコマーシャルがはじまった。なんでも制作費に4億円以上をかけている。もちろん放映代も必要だから、膨大な金額になるだろう。
 いうまでもなく税金である。これまで必要のなかったお金が飛ぶように使われているのである。誰も頼んではいないし、判事の方々の給料がこれによって減らされた、という話は聞いたことがない。
 だってそうだろう、裁判員の導入で、自分たちの仕事も精神的なストレスも楽になるのだから、給料を減らしてもいいはずだ。それがテレビCMまでやろう、という有様だ。
 どうせ決めたことで、時期が来ればやってくるだから、別にあえてアピールする必要などはないのではないか。
 実際に秋口ぐらいから、あなたは1万人の中に選ばれました、次に1000人の中に、と個別に裁判員の候補の人に案内が行っている。もらっ人は迷惑顔をしていたが、そうしたことで心の準備はできるもので、あえてマスメディアを使ってPRすることはないだろう。
 まず、この税金の無駄遣いを止めさせてほしいものだが、現在でも国民の大半は裁判員制度なんかノーという気分だ。
 どうして、誰が、いつ決めたのか、そうした事情はよく調べてみなければ分からないながら、判事がド素人でも務まるなら、どうして判事という専門職が必要なのだろうか。
 しかも、裁判員は複数だから、みんなで渡れば怖くない的なムードになりやすいし、弁護士に籠絡されて有罪の人間を無罪に持っていかれるケースや反対もあるだろう。もし取り返しのつかない判決をしてしまったら、どう償えるのか。
 そうした職業的な重みを背負っているから、判事という仕事が成り立っているのではないか。自分が裁判員になって、物的証拠がなく有罪か無罪かを争うなら、無罪にしてしまうだろう。その方が楽だ。
 そして、釈放された被疑者が、また犯罪を起こしたら、その被害者に顔向けができるのだろうか。
 あれやこれやで、国民に負担を強いる制度の何ものでもない。メリットといえば、その負担によって裁判というものが嫌でも身近になる程度だろう。
 いまからでも遅くないから、ぜひ止めてほしい。法曹界にもそうして根強い反対論があるし、せめて税金だけは無駄遣いするな、といいたい。http://www.blogmura.com/ にほんブログ村

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