夫婦で楽しむナチュラル スロー ライフ

日々の生活、男の料理、庭仕事、気になった事など気ままに綴っています。

篆刻(てんこく)勉強会に行く

2021年05月16日 | 篆刻
今日な篆刻サークル「石門印会」の勉強会でした。

4月の課題(自由課題)の講評を先生から受けます。
印の大きさ八分印(約2、5cm)
以下先生の講評です。

  
鳥語花香(私の作)
辺縁に力感あり印を引きしめて好感あり。
文字構成バランス共によし。
「香」の空間のとりかたがユニーク。


  
白文印として文字バランスよし
一点一画正確でよし。欠けの趣あらば尚よい。

「鳥」字が大きく見えて「花」が窮屈そうに
見える。と皆さんの意見。
「筆画が多いところは細く、少ない所は太く
 刻すこともありですが、一般には同じ
 太さにする」と先生。

  
龍吟虎嘯
筆画多き字をよく刻す。「吟」字の空間
みごと。


  
辺縁力強く変化あり。
一字(龍)二字(吟 )一字(虎)の配字はいかが?
刻法確実たり、見事。

「龍と虎を金文にして遊びの感じで刻した」とYさん。
文字の並びは少し違っているが、面白い印です。

  
佐保姫
鉄線小篆でよく伸展「姫」字、右側やや狭い。
余白広くゆったりと。

「鉄線を目指したわけではないが、何事も
『細い』(自分の体も細く)を思って刻した」
とSさん。Sさんの身体は十分に細い。

  
喫茶去
粗密のいバランス好妙たり。
辺縁変化十分、やや過ぎた。欠け過ぎが
気になるが、文字細太変化みごと。
年季の入った刻に見える。きれい過ぎない
粗雑なところがいい。

Oさんは篆刻を始めて間がありません。
それなのにこれだけ刻せる。
私なんかは10数年習っているのに、
なかなかこの様には刻せない。
やっぱり才能があると言うことです。

  
自燈明
余白と辺縁の関係がみごと。文字配置
バランス秀流。辺縁変化他の範たり。

こちらもOさんの作品。
「左空間があるので左辺縁を太くした
 ほうがいいよ」とNさん。
「気に入った作品を作るのに、幾つも
 刻す。以前は10個くらい刻したけど
 今は5個くらいになった」とOさん。
「え〜、そんなに刻すの?」とみんな驚く。

   
不正選挙
作品としての言葉としては・・・
屈曲が一字だけでいかが。
借辺にした状態で欠けは作らない・

「縁起の悪い語(不正)は使わない
 ほうがいいのでは」と先生。
「アメリカの大統領選挙、あれはディープステート
 と思って文字にした」と、Nzさん。
改めてアメリカ大統領選挙を思い出した。
日本はどうか?
それにしても上手く四角の中に収めた文字は
見事です。

  
養神保寿(ようしんほじゅ=心を静養すれば
 寿命を長く保つことができる)
筆画多き字うまく刻して可。辺縁やや丸み
強いか。分間布白さすがの技。

  
青陽
変形印に二字安定。辺縁太く力強し。
印篆の字形正確なり。


  
我恩古人(われこじん(旧友)をおもう)
小篆点画よく伸展。下辺縁、右辺縁を。
刻法ベテランの味あり。


  
五風十雨
シンプルな刻で好感。「五」字がやや不安定。
五と十が並ぶのはあまり良くないので
画数から回文がよい。


  
 雨香雲淡 (雨かんばしく、雲淡し)
「雨はよい香りを含んで降り、雲がうっすらとたなびく」
文字細線と辺縁強調よい。上部「雨」より回文も一考
丁寧な刻、好感たり。

「雨」の字がこのようなもので良いのか?辞典で
調べるも出ていない。
「私の辞典には出ていました」とYさん。
「こんな簡単な雨字があるんだ」と納得。

  
山濃谷艶(やまこく たにつややかなり
水はまだ冷たいけれども山の緑は濃くなり、
谷には花々が艶やかに咲きはじめる)
回文にして対角の照応でよい。対角に
文字大小を一考も可。基本的技法、個性
出したい。


勉強会終わって時間があったのでおしゃべり
「コロナのワクチン申し込んだ?」
「申し込みしたよ」が半数いました。
「私の所は未だ申し込み用紙がきていない」
というところもあって、後期後継者のワクチン接種の
申し込みは各地で違いがあり、てんやわんやの感有り。
「オリンピックだって、できるか出来ないか?」
「菅さん(日本)がはっきりしないからダメなんだよ」と
外野は侃侃諤諤の様相で言いたいことを言い合って
本日の勉強会終了、先生呆れてた?
まあ、言いたいこと言い合えるのもこのサークルの
良いところです。
コメント
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