きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

2014愛媛マラソン当日に関する覚え書き

2014-02-17 22:08:30 | 大会回顧録
とりあえず、3時間半切りましたから御の字で。でも課題も出てきた今年の愛媛マラソン。とりあえず一週間経って、大分記憶も曖昧になってきた(早すぎるか?そうでもない)ので、ここでとりあえずの総括。

コンディションの整えと始まってからの補給、今年は割合うまくいった。
スタートが10時で起床はいつもと同じ4時半。家を出たのは6時前。朝食は、焼きそばと御飯。カーボローディングは3日前の夕方からほぼ炭水化物ばかりの食事が摂れた。ここまでできるとは思わんかったぐらい炭水化物中心(これは稿を改めて)。
アップというか用足しのために、荷物背負ってしばらく走る。4キロ手前と5.5キロ手前にあるの駅のトイレで無事に済ませる。これで気分が楽になる。

で、その次の駅で丁度2番目の電車に乗る。恐らくこれで受付の時間開始ぐらいに着くはず。

受付場所は去年と違った。会館の改修工事のためらしい。よって堀之内に行くいつもの駅ではなく一つ向こうまで乗る。

当日受付を目指して歩いている人が結構いた。
受付は、ボランティアさんだから仕方がないにしても、かなり時間がかかって大変そうだった。残り3人ぐらいになって急に儂の列は動きが止まってしまったし。全員でトラブルの対処をしようとするから列が動かなくなるわけで、手分けすればいいのになあと、ぼんやりと思っていた。

とりあえず会場へ。時刻は8時前だが、この辺りから歩きながら買っておいた黒棒を食い始める。一気に食うと食えないため。

まだ、人は少ない。あたりまえ。

トイレを済ませ、会場にあるテントを見て回る。

出店していたスポーツ店で、タイツの上にはく短パンのSサイズのがあったので買う。会場の店で買ってすぐ使うというのもあまり経験がない。
黒棒食べながら着替え。市民会館の大ホール。寒い暗いエンドレスでなにやら曲が流れている(数日ぐらい洗脳されたかのように頭の中で鳴っていた)。スプレータイプの「湿布」つこうたらいかんでしょみんな。
新しい2XUのタイツに脚を通す。CW-Xより薄手でタイトである。足首を入れるのに苦労する。走った後、脱ぐときに脚つるだろうな。
ゆっくりゆっくり着替える。水分はアクエリ400ミリリットルぐらい。ちなみに朝はいつものように砂糖なしカフェオレ1リットル摂取(これは用足しのため)。
9時過ぎて表に出る。人がごっちゃごっちゃいる。トイレにかなりの数の人が並んでいる。市民マラソンになって一回目の時は、この倍以上仮設トイレがあったはずだが。参加者はおそらく3倍ぐらいになっているのに、トイレは増えていない。大会関係者が適正量っていうのを把握できてきたということだろう。参加者数だって、初めは5000人(定員割れしてましたが)以上無理だとしていたらしいが、少しずつ増えて今年は9000人超である(前日の雪の影響で残念ながら1割ぐらいキャンセルが出たらしいが)。これぐらいならまだ混乱なく大会が遂行できる、ということか。
トイレに並ぶために、先に荷物を預ける。トイレは思ったよりも早く終わり、スタート30分前に指定のブロックに入る。昨年に引き続きBである。1回Aからスタートした時もあったが、成績上位層の参加が増えているのだろう。今年はちなみに去年よりタイムは約3分半ぐらい短縮したが、順位は4つ上がっただけ。去年同じぐらいのタイムなら、120番ぐらい上がっている。
スタートまでの30分、ビニール袋をかぶりカイロを握り防寒対策。これは当たりだった。ただ今回の脚の回復具合を考えると、すぐにブロックに入ったので、スペースとってストレッチとか曲げ伸ばしとかやってなかったのが影響したのかもしれんと思う。10キロぐらいで、太股の裏が変になったのもそのことと関係がありそうである。
補聴器ははずしているので、所々しかアナウンスが聞こえず暇であった。間寛平さんのあーめーまーで拳があちこちであがり、BSの取材できたらしいモデルの道端なんとかさんが紹介された時にあちこちでランナーが飛び跳ねていた(姿を見ようとしていたのだろう)。
でスタート地点である県庁前に移動。移動途中、出勤ランの時に時々儂と同じように走ったり背広着たりしてすれ違う方が、本部テントでネクタイ締めて立っていて、びっくりしたと思ったら目があって軽く会釈された(儂に会釈したような気がした)。教育委員会か陸連かの偉い方だったんだ。

そんなこんなでスタートするが、去年より流れが悪い。1分20秒後スタート地点通過。アスリート枠の3時間30分以内というのは当然ネットタイムでの記録だから、この1分20秒はきつい。気持ちが少し焦っていたのか、去年と違い、初めからランナーの間をすり抜け、どんどん進む。
ところどころで知り合いの方に声を掛けていただく。見落としたらしい方も多数。どうもすみません。
5キロ手前の給水(?覚えてない)ポイントの脇で、ビニールとカイロを捨てる(すみません)。5キロで、スタートの「借金」がなくなっていることに気付く。去年は、折り返し過ぎても残っていた気がするが。少し早すぎる。
バイパスに出てトンネルを越える。12キロ辺りで、ボランティアに入っていた職場の部の面々の声援を受ける。思わず声が出る。
この日の給水はポイントポイントでスポドリを一口だけとっただけだが、腹が変になることもなく充分だった。また、給食はタルトと山田屋まんじゅうと三浦工業のエイドでもらったあんパン(今年も団子は食えず・・・団子の場所がよく分からんかった)で、去年に比べて少ない。黒棒しっかり食べとったのでガス欠はないだろうと読んでいたのと、30キロ手前かどこかのエイドで、飴とれたのでそれを手袋に一つずつ入れ、いざというときに備えた。

折り返し手前ぐらいから、やたら姿勢のいい走り方をしているランナーを見つけ、何とか食らいついていこうと頑張る。半分過ぎて25キロ、ということは折り返し2つ終わって国道に出る手前ぐらいか、そこまでは、だいたい5キロを24分と少し。そんなに早過ぎる感じではないが、出だしの5キロが貯金になっている。同時に出だしの5キロ飛ばしすぎて脚に余裕がない。それでも、去年に比べてペース走そこそこ積み重ねてきたから、極端に落ちることはないだろうと思いながら走っていた。姿勢のいいランナーは30キロぐらいで分からなくなった。
帰りは風が追い風で、もっと出せそうなのにもう脚が持たんという感じで、去年のようにペースを意識して上げるとか地面を蹴るとかそういう余裕は全くなかった。靴は、去年とその前に履いた反発力の高いミズノのスペーサーではなく、クッション性重視のナイキのルナスパイダーである。ルナを履いているから後半の脚の疲れはそうないはずだと踏んでいたが、それ以上に脚にきていたらしい。それでもかぶり物で走っているきたろうさんとかはくちょうさんとか、やはりそういうコスプレで走っている人より後というのは、どうかなと思うので意地になって抜いていった。こっちは、走るための装備をしているのだから。
それにしても、腕のサポーターにしても、新しくしたタイツにしても、このルナにしても(よくよく考えれば全部試し履きせず今日いきなり本番)、装備というか準備はよく考えて対応できていた。実力が・・・ねえ。
トンネル2つ越えて、37キロ手前の上り。ここがやはりきつい。ここで初めてキロ5分を越える。ただそれでも、その後の2キロはキロ5分切るペースに戻せた。39キロまではスピードは極端には落ちなかった。審判している知り合いのSさんや師匠のTさんからも激励のことばをいただき、思わず声が出る。気分が極端に悪いわけでもなく疲れている訳でもないが、脚が出ない。力が出なくなった感じはなかったのに、39キロ過ぎて、キロ5分20秒ぐらいまで落ちてしまう。約1分ロス。
本当に身を削るようにここまで貯金してきても、吐き出すときは一気である(実感)。本当にわずか3キロ。

この3キロが多分課題だろう。ここを我慢できるぐらいになったら、タイム的にはグロスで25分以内になるし、5年前に出した自己ベストに近くなる。
でも、この数分を縮めるのが難しいということも実感した。今年の練習内容からすれば、もう少し記録が出せると思っていた部分もあったし。甘かった、と正直思った。今年はトイレにも行っていないし。逆に言えばコンディションを整えるという点ではうまくいっている。それでいて、このタイムだからここが限界なんかなと思う。

26分台ぎりぎりでゴール。
ゴールでは、知り合いに会い、ご苦労様でしたと声を掛けていただく。ありがとう。
愛媛マラソンを走って何度も思うのは、中高生をはじめとした一般の方のボランティアの数と切れない声援の多さである。今回のタイムが出せたのは、この人たちのお陰でもある。今回は、小学生や中学生とハイタッチしただけでなく、よっしゃあがんばれと、おっちゃんぐらいの年齢の人ともハイタッチした。

荷物をとりに行き、一旦会館に入って着替える。
お守りの飴が出てくる。

これもタイム短縮に貢献したかも。
ゆっくりゆっくり着替える。人はまだ少ない。でも800位手前。どうしても上位10%の壁がなかなか破れない。自己ベスト出したときは、陸連登録者の部を合わせても400位台だったはずだが、あのときはあのときで、参加者は3500人ぐらいだったはずだ。

体が冷える。30分ぐらいかかる。案の定脚がつりそうになる。

着替えて終わって、ようやく落ち着く。外に出る。

腹はそんなに減っていないが、おにぎりもらったり芋炊きいただいたり、JALのコンソメ(これが実は好き)2杯に敷島パン2切れといろいろいただいて、もういいかと会場を後にする。

夜にヨメさんの迎えに行かないかんだろうなと思い、ノンアルコールを買って帰る。
帰ってから、ムスコとムスメとしゃべり、マラソンのテレビ中継を見ながらノンアルをいただく。
最終関門で、ストップをかけられるシーンが出る。
分かっていても、脚が出ない。止められたランナーの無念さを思う。以前儂も一度関門閉鎖37秒前に通過したことがあった。そんなにぎりぎりになるとは思ってなかったのに。
分かっていても、脚は出ない。それがマラソンなんだろう。

一週間経っても、なかなか調子が元に戻らない。気持ちというより予想以上の体の消耗を今になって感じています。
トシ、かねえ本当に。