きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

11階のカーテン越しに(3 回復途上)

2015-08-26 20:00:00 | 事故で眼窩骨折に遭う
3週間近く前の話。先週木曜日の続き。

5 5日目
5時過ぎに起床。デイルームに移動しスマホを弄る。
例年より暑い夏、という記事を見る。勿体無いなと思う。
取り戻せるわけではないが三木、行けんかなと思う。〆切は明日まで。家人に郵便局まで走らせればエントリーは可能だが、それは考えていないので難しいかもと思う。
朝食途中で腹が痛くなるが、ガスのみ
少し出るがまだ残っている感じ。この後、浣腸による強制排泄を依頼。汚い話かもしれないが、大事なことである。本当に環境の変化に弱い。

レントゲンを撮りに行く。
久しぶりに一階に降りる。

帰りに病院内のコンビニに寄る。コーヒーを買う。
塀の外、じゃないが世間を感じる。それだけで心和む。回復している手応えを感じる。

部屋に戻り、依頼した処置を受ける。朝、残っているけどもう無理と思っていたのが、出せたので気分的に楽になる。
予約していたシャワーを浴びる。午前中だけでそこそこにすることがあった。
昼前回診。ガーゼがなくなる。
今晩の抗生剤がなくなれば、処置が全てなくなる。
一週間ということなので、(退院は)水曜日にしますかと医師がいう。
順調といえば順調だが、明日の退院はなくなった。

ガーゼが無くなった顔を見ると、日程とか、準備とか、そういう諸々を考えずに走ってみようかと思った。
「背負って走る」タイプだから、結果にはこだわる。気にせず走る、などということはできないが、それでも目指してみようかと。

気が変わらないうちに着替え、近くの郵便局に行く。

外は暑い。求めている暑さであった。
ATMで入金しながら思う。2回続けてDNSだから、今回は本当に本当の勝負。というより不参加で参加料捨てたのが結構な額になるな。

声を掛けずに出てきたこともあり、20分足らずで早々に非日常に戻る。
帰ってから、続きを読む。「歩兵の本領(浅田次郎)」読了。
読みやすかった。活字がすうっと入って来た。
デイルームへ移動し、サライの続きを読む。
続けて、旅系の軽いエッセイ。ざぁっと読むのに楽である。
夕食を挟んで「阪急電車(有川浩)」
日に日に眠れなくなっているのは疲れてないからかもしれない。

6 6日目。
5時半起床。

まだ暗い。
昨日寝る間際に調べた三木までどうやって行くかをスマホと相談(これはいろいろあったので稿を改めて)。
前日は泊まりありの出張で帰社がやや遅め(といっても18時半ぐらいか)。残務処理して帰ると20時半になるのは確実だから、その上で、その日に神戸に向けて立つか、翌朝立つかを考える必要がある。今回は費用は二の次でいかに睡眠休養がとれ、余裕を持って会場入りできるか。暫く悩みそうである。

主治医の回診8時半、看護師さんの検診9時、シャワー10時。
今日は処置もなく、完全に明日の抜糸のための時間潰し的な入院。
後、頭と顔が上手く洗えるかである。
食事は時間を掛けて食べるコツが定着し、25分ぐらい掛けられるようになった。唯一の楽しみなので、がつがつと食うのは勿体ない。

昼食後、朝から読み始めていた「友がみな我よりえらく見える日は(再読・上原隆)」を読む。デイルームが混雑していたので自室にて。
隣のベッドに新しい人が入る。
活字を追いながら1時間ぐらい意識を失う。夜の睡眠不足の現れ。
担当の看護師さんが退院に際しての説明に来る。
質問はと聞かれ、うーんと絶句。診断書とか証明書の類いを請求するのを忘れた。
まあ、明日か。
「ショートサーキット(佐伯一麦)」を読み始める。

7 最終日
5時起床。ショートサーキットの続きを読む。
朝食後、大江健三郎に取り掛かる。いつもながら読み始めに手こずる。しかし、読み進めていくと割合面白い。
10時前、主治医とは別の担当医の先生が、抜糸に来てくださる。ベッドサイトで抜糸するんや。
簡単に終わる。
事務の方がやってきて、書類を渡される。

入院の時につけたリストバンドを外してもらう。
ナースステーションで挨拶をし、1階へ。
予定通りの一週間、終わってみればあっという間だが、やはり動けないのはつらかった。

「娑婆」に出る。
汗をかく。
歩き始める。

明日は、受診。
早いものである。