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日本バレエ協会 「ドン・キホーテ」 初日 (まだ途中)

はてさて。
チケット・プレゼントでいただいた日本バレエ協会の「ドン・キホーテ」の初日。
行ってまいりました。

楽しかったですよ~。

ややや、もー、ほんっとに、酒井はなさんのキトリが素晴らしくて、うっとり

超はじけているキャピキャピのキトリタイプではなく、
(そういや最近わたしが観るキトリは、どちらかというと大人っぽい感じのキトリが多いなぁ。そろそろ弾丸娘っぽいのも観たいかも。)
明るく華やかでゴージャスでありつつも、エレガントで素敵でした。

牧時代のデビュー間もない頃や、新国に移ってからの最初の数年はわりと観ていたのですが、
最近はとんとご無沙汰だったはなさん。
「キトリは出ずっぱりだし、脚を傷めているとかどうとか言ってたし、
なにしろ『はじけるばかりの若さ爆発』っていうイメージとはかけ離れているし、
事実そんなに若いわけではないし。。。
どうなんだろう???」とドキドキしていたのですが、
いやはや。。。。。

反省。


酒井はなファンにとってはたまらなく素敵な舞台でしたし、
知らないで観に来たお客さまもうっとりなさっていたのではないでしょうか。

なにしろ、観客を惹きつける求心力といいますか、主役オーラがキラキラでしたし、
舞台に華が咲いたよう、というのがぴったりな雰囲気でした。
の主役オーラも「君の瞳は1万ボルト」クラスの派手派手しい、「文句あっか、これがアタシだ!!!」みたいな強いものではなくて(それはそれで、舞台を観る上では望ましいオーラですし、好きですが)、とても奥ゆかしいオフホワイトの大輪の薔薇だったり、カメリアだったり、ダリアのような美しさでした。
後ろにいらっしゃるダンサーのみなさんがはなさんを観て「うっとり」しているのを観るのも、
これまた楽しかったし、こちらも幸せな気分になれました。
いいよね、こういうのって。

後ろのダンサーの方々も人間ですし、長く舞台をやっていれば「やってらんないぜ」みたいな日もあるかもしれません。
これはわたしの好きなバレエ団(ロシアのあそことかあそことかあそことか・笑)には良くあることですが、ちょーっとダンサーが素に戻っちゃっていたりして、
舞台の真ん中で踊っている人を「しらけた」感じだったり「なんじゃこりゃ」みたいな感じで観ているときがあるのですね。
まあだいたい、そういう時は、こちら側の観客もですね「あちゃー」という気分のときも無きにしも非ずですが、でも本来はみなさんプロなんですから、例えあちゃー、な真ん中であろうとも、そこは「盛り上げる」姿勢でいてくださらないといけないんじゃないかな、と思います。

あえてはなさんのキトリに注文をつけるならば、まあちょっと綺麗すぎる、、、、かもしれません。彼女はとても色が白いですが、それに全幕通して白タイツで踊っていましたし、それが似合っていたので、正直「生脚」キトリだとどうなんだろう?ってか想像が難しいな、、、なんて思いました。
3幕のグラン・パ・ド・ドゥの衣装は赤というか赤紫系?
ほんとは白が好きなワタクシですが、まーそれは仕方がないですし、はなさんは「真っ白」すぎるから(そして血色が良いほうのピンク系の白ではなく、どちらかというと、蒼白いくらいですし)逆に赤系の衣装でよかったのかなー、と思ったり。

エレガントで素敵でしたので、そりゃーもう、夢の場のドルシネア姫のところは独壇場といいますか。
あ、夢の場はですね、もひとり素敵なキューピッド役の方がいて、この方もすっばらしくて、
ゴメンなさい、はっきりいって、この2人ばかり観ておりました。

あまりにはなさんが綺麗過ぎちゃって、森の女王がちとかすんでしまったのが残念です。


昨夜の公演でわたしが心奪われたのは、はなさんのキトリ、福田有美子さんのキューピッド、
本多実男さんのロレンツォ、アレクサンドル・ミシューチンのガマーシュです。
あ、それからバジルの藤野暢央さんも素敵でした~。

キューピッド役は、ここ数年は国内外含めて東京バレエ団の高村順子さんのキューピッドがピカイチだと思っているし、高村さんを観てしまったあとでは、ほかのバレリーナのキューピッドに魅力を感じることが難しくなってしまっていました。
ですが、福田有美子さんの踊りはとってもチャーミングで、腕の使い方もよかったし、お客さまに愛される雰囲気で、、、、
こういうのって、バレエやスケートでもそうですが、「観客を味方にしてしまう力」を持っている人っていますよね。
その場の瞬間全てを愛しているのが伝わってくるし、観ている側も幸せな気分になって愛情を演じている人に伝え返す(って、言い方も変だけども)といいますか。
福田さんは何年か前のローザンヌの入賞者ですが、いい感じで成長なさっているようで嬉しいですね。


ホンダ・フシギスト・ロレンツォ、初日だけなのが勿体無い~!!!
ホンダワールド、昨夜も堪能いたしました。
都合が悪くなると「持病のシャクが、、」なのか「む、、、胸が痛い、、、、」そんな振りをするお茶目なパパ。
本多実男さんの舞台、また観たいです。
存在感が凄すぎる。
なんなんでしょう、あの不思議な、、、軽さと重みとが同時に内在していて、絶妙な間で空気になっちゃったり、その場を支配しちゃったり。間合いが素晴らしいです。

ガマーシュのアレクサンドル・ミシューチンも良かったですよ~。
ここでのガマーシュは徹底的に「超悪趣味成金野郎」的な描き方で、お世辞にもお育ちが良いのかどうかはわからない、、、、そんな役柄。
なんなんだよ、そのいでたちは!!!!!どういう趣味なんだよ!!!!ってツッコミどころ満載の、でもキュートで可愛い衣装でね~♪気に入っちゃいました。
いやもう、あの山高帽だとか、指輪ゴテゴテとか、わりと淡い色合い(でも素材はサテンだから光る光る・笑)で思いっきり「変人」さん。
それで、可愛い女の子にはめっぽう弱い。
全く節操なしでキトリにもキトリのお友達にも街のかわい子ちゃんにもアタックしまくりです。
全然めげないところがこれまた可愛い。

この版ではわりとガマーシュがあちこちうろちょろする演出みたいで舞台に彩りを加えてくれていました。1人、幕の前に取り残されちゃったり、カーテンコールで大威張りだったり。

愛すべき、没落したのにすら気がつかないくらいお育ちが良すぎる、エレガントなガマーシュも好きですが(マールイの最近のガマーシュの人たちみたいな)、
とことん、お笑い担当、アホ丸出しの演出のガマーシュも楽しくていいですよね~。
あー、またダウエルのガマーシュが観たくなっっちゃいました!

ミシューチンもフリーになってからは、ちょっとご無沙汰だったんですけども、
こういうのを観てしまうと、またたくさん彼の舞台も観たいなあと欲が出てきてしまいます。


バジルを踊った藤野暢央さんは、初めて観ました。
香港バレエ、オーストラリアバレエ団を経て、現在はフリーとのこと。
リフトもサポートも力強く上手でしたし、テクニックも超ド派手ではないですが堅実で素晴らしかったです。
はなさんと組むのは初めてだったそうですが、とてもそうは見えない、素敵なパートナーシップでした。
今度は王子役で観てみたいかも。

エスパーダの方は、エスパーダ的オレサマっぷりはいまひとつ、、、、でしたが、
(線が細いといいますか。。。。)
踊りは綺麗でしたよ~。
この人脚長いわね、、、って観ておりました。


ジプシーの場面は
「キトリとバジルのデュエット」(ギターとキトリのショールの使い方もgoo!!)→「ドン・キホーテとサンチョ・パンサが現れる」(ここでキトリにナイトらしくお辞儀をしている最中にキトリとバジルが入れ替わってドン・キホーテをからかう、という演出)→「キトリとバジルが退場」→「女ジプシーのソロ」(マールイにこれがないのがほんとに勿体無い)→ジプシーたちの踊り→「ドン・キホーテが風車に戦いを挑む」
という流れで、人形芝居はなし。
人形芝居が無い代わりにキトリとバジルのロマンチック&いちゃいちゃな踊りが追加されていて、キトリとバジルの恋物語、というのに重きを置くならば、1幕にも2幕にも3幕にもこういうふうに2人で踊る場面がたくさん取り入れられているのはいいもんだな、と思いました。



森の女王の方は、はなさんがエレガントすぎちゃって、ちょっとわりを食ってしまったかな、、、という感じで気の毒だったかも。
踊りそのものは上手いんですけどもねぇ。
難しいですねえ。







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はなさん

日本バレエ協会のドン・キホーテを観てきました!
はなさんはとても素敵でエレガントでした~♪うっとり!
ホンダ・フシギ・トランプ氏のロレンツォも、アレクサンドル・ミシュウチンのガマーシュも良かったですよ~。ホンダ氏はくせになりそうです、アタクシ(*^_^*)


取り敢えず今日はこのくらいで…
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