1日の終わりに ~森真理マンドリン教室~

マンドリンと共に暮らす日常のあれこれを、ほぼ毎日綴っています。

小澤さんはお休みだったけど~小澤国際室内楽アカデミー奥志賀 2015演奏会~

2015年08月01日 | Weblog
「小澤征爾さん、休演かも」との噂でしたが、やはり昨日も「ご出演とりやめ」でした。

・室内楽
・小澤さん指導&指揮
・そのわりにチケットが安い

という理由で行くことを決めたこの演奏会。
中でも「小澤さんが出る」が動機の9割を占めていました。
そういう方はきっと少なくないと思います。
小澤さんの出演がないとわかっているのに、高温注意情報も出ている中、交通費をかけて行くかどうか。
悩んだ方、あるいは行くのをやめた方もいるのでは。

私はとても残念ではありましたが、とにかく行きました。
結論、行って本当によかったです。

オペラシティの入口では、小澤さん休演を知らせる貼り紙に人だかりができていました。
予定されていた「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調op.135より(弦楽合奏)」は割愛。
その隣には、受講者も体調不良で2人欠席とのこと。

前半は弦楽四重奏が6組。
体調不良の方の代りに、講師の川本さん・原田さんが入っての四重奏から始まりました。
これはうれしいサプライズ。
音を聴いた途端に、来てよかったと思いました。チェロの音色、素晴らしい~。

6組目のブラームス(弦楽四重奏曲第2番より1楽章が特に印象に残りました。
この組だけクワルテット奥志賀という名前がついていたので、4人でずっと活動をしているのかも。

後半はアカデミー参加者全員の合奏でした。
冒頭にコンマスから一言。

奥志賀で10日間毎日勉強をし、一緒に生活をして、今日山を降りてきたこと
小澤先生にたくさんのことを教えていただき、この舞台に一緒に立てないのはとても残念だということ
小澤先生が「ホルベアの時代より」の第4楽章は「祈り」の音楽、と言われたので、全員で小澤先生の快復を祈りながら演奏するということ

そして指揮なしで始まった演奏。
すっかり惹きこまれました。
音の厚み、躍動感、弾ける若さ。
プレソで前に弾いて好きな曲でしたが、なんというかそれとはまったく別物でした。いいなぁ。

5楽章まで終わって、鳴り止まない拍手。
2度のカーテンコールのあと、ホルベアの時代より第1楽章をアンコールとして演奏してくれました。
二度聴いてもやっぱりいいな。

小澤国際室内アカデミー奥志賀については、よく知らないまま客席に座りました。
サイトを見ると、オーディションに合格した人は無料で10日間のレッスンと滞在ができるんですね。
夢のようです。
いいな、そんな生活。
若く才能ある奏者にとって、どれほど貴重な機会でしょう。

プログラムを見て、右の一番上の方のお名前にすごいインパクトを受けました。

その方こそ、クワルテット奥志賀のファーストであり、合奏のコンマスだったのです。
あの実力だからこそあの衣装なんだろうなー。お話しも真摯で良かったですし、演奏も素晴らしかったです。
これからどんどんご活躍していくことでしょう。

演奏会のあとは、同じ2階席にいたプレソ指揮者とダンケでビール。

私はレーベンブロイのあと、ヱビス黒生を飲みました。夏にビール、いいですねー。

コメント
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