ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

「歩く美術館」菊地信子さんの更紗きもの

2014-04-03 21:54:22 | 憧れのきもの女性

 

菊地信子さんといえば、

ものすごい更紗コレクション、

集めるだけではなく、

それをきものや帯に仕立て、

身にまとっている方として知られています。

この人のきもの姿を始めて見たのは、

「アジア・アフリカの古布」(別冊太陽)

というムック本でした。

まだきものに興味のない頃で

「すごいきものを着ている人がいるなあ」

と思ったものでした。

 

P4032326kikuchi1

大正14年(1926年)生まれ.

「別冊太陽」は2000年刊ですから、

このとき74歳!



鎌倉にお住まい。

きものを着て外出すると

歩く美術館」と言われていたとか。

伝統的なきものとは違い、

インドネシアのトラジャの絞り、

インドのターバンを帯に仕立てたもの

とあっては、

多くの人が驚くのも無理はありません。

きものに興味を持つようになって、

雑誌クロワッサンで再会(?)

大人の飾り襟

 

で、この方のコレクションを集めた

写真集を見つけました。

「着物で遊ぶー菊地信子さんの場合」

(青幻舎・伊藤佐智子企画)という本です。

 

着物で遊ぶ―菊地信子さんの場合

 





着物で遊ぶ―菊地信子さんの場合
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2005-02

 


ここに紹介されたコレクションがまた圧巻。

たとえば下の写真は同じトラジャですが、

上の写真のものとは、裾辺りの模様が違います。


P4032327

上の写真はグレー・黄色・オレンジの三色の絞り。

下のものは五色ともっと凝ったものです。


ターバンで作ったという帯。

これは「太陽」掲載の作品です。

 

P4032325


どんな小さな生地もとっておき、

それを古い生地に切りばめしたり、

半襟・帯揚げに使ったりするそうです。

 

P4022315

 

半襟使いはこちら、

P4022312

お手本にできそうです。

 

 

 

写真集には菊地さんのお写真が一枚だけ。


P4022310

写真集は2005年ですからこのとき79歳。


渋い結城紬のアンサンブルに、

色は羽織紐の珊瑚色とわずかに見せた帯揚げ、

お好きな更紗は半襟だけというストイックさ。

普通の人なら野暮になるところなのに、

オーラと同時に可愛さ!も感じます。

「桜の樹の下には~~」ではないけれど、

このシンプルさの奥には、

何百枚という更紗がひしめいているんですね。

長年一つのことを追及してきた方は、

やはり違います。

前に紹介したクロワッサンのきものもそうですが、

最終的には日本のきものに戻られたのでしょか。

その上で半襟や帯揚げ、飾り襟など、

わずかに見せるおしゃれを

楽しまれるようになったのかしらん。

これもまた行き着いた人が

見せるおしゃれなのかもしれません。

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コメント (4)
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