日本には、五日ごとに変わる
「七十二もの季節」があるそうです。
季節といえば春夏秋冬、
夏にも「立夏「芒種」「小満」「夏至」など
いくつもありますね。
それをさらに細かくわけて72!
「日本には四つの季節がある。日本人が季節に敏感、
着るものに繊細なのはそのためだ」
なんて威張って(?)いたのに、
72もの季節があるとなると、もう大変。
こんなことを教えてくれたのは、
「日本のおしゃれ七十二候」
(上野淳美著・WAVE出版)
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日本のおしゃれ [七十二候]~季節とつながる着物えらび、小物合わせ~ 価格:¥ 1,620(税込) 発売日:2014-03-13 |
でも、その細かい季節に合ったきものコーディを教えてくれるので、とても参考になるのです。
たとえば、もうすぐくる時期(4月15日から19日)辺りを開くと、「晩春・清明・末候」とあり、「虹・始・見(虹はじめてあらわれる)」とキャプションがあります。
「虹は中国では大蛇にたとえられるすで、それで虹という字に虫編がつくという説があります」
こんな説明がつき、帯は龍の帯、という具合です。
「龍の帯」なんて、
お正月くらいしか使えないと思っていた私には、
「そうなんだ、この季節に龍の帯留すると、
こんな話題にもっていけるんだ」と
少しカシコクなれたような得な気分。
知っていることを「ひけらかす」のではなく、
それとなく教えあうのっていいですよね。
まあ、そのくらいなら、
この本を即買するにはあたらなかったのですが、
即買の理由は、帯にボタンをいっぱいつけたこ一本。
うう、このアイデア!
なるほど、帯にこんな風にボタンを
いっぱい留めたら面白いかも、
とは早ガッテン。
実はこれボタンの刺繍なんです!
うーん、もちろんそのほうが、いいかも。
でも、ボタン縫い付けようかな(笑)
手ぬぐいを帯にしたものなど
(まあ、これはよくありますが)、
コーディだけではなくアイデア、工夫があるのが嬉しい。
それにね、この本、
こんな風に、着付けの途中の写真まで掲載。
その着つけも結構緩く、
でも写真はきれいというギャップが
面白い雰囲気を出しているんです。
モデルもシロウトさんというか、
この方北海道でショップを開いている方で、
ご本人とその周辺の方みたいです。
きものも洋服も変わらないんだよ、
もっと楽しんで着ましょうよ、
というメッセージなのか、
きものと一緒に洋服の写真も載せていて、
なるほどと思うばかり~~。
これまでは季節コーディに迷ったときは、
秋月洋子さんの「おでかけ着物歳時記」
(小学館)を参考にしていました。
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おでかけ着物歳時記 価格:¥ 1,512(税込) 発売日:2007-12-07 |
これはもうボロボロになったので、
こちらも新しくお召替え?
そんな矢先に出会った
グッドタイミングな一冊でした。
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