シニア登録したものの、ブログの記事、
シニア関係があまりないね、と言われた。
はい、シニア自覚あまりない、というか、
私にとってのシニアは、
年金でも介護保険でもなく、
終末整理と死。いまのところ。
年金、それほどもらえないし。
そこで読んでみた。
「日本人は死んだらどこにいくのか」
(鎌田東二著・PHP新書)
「言霊の力」(角川ソフィア文庫)の表紙は
賽の河原のイメージ。
この方、先にちょっと触れた
日本人の心の在り方はどんなに風に
出来上がったのかを、宮沢賢治など、
いろんな人物を通して研究している方。
ちょっとスピリチュアルが入っているけど、
決して偏っていないです。
むしろその偏りを研究しているというか。
たとえば天国や地獄のイメージ、
そこから起きる、いろんな考えや行動。
私たちはそれを両親、
祖父母から見聞きした話や感じたことから
作り上げている。
その両親や祖父母は、その両親や祖先から~~。
こうして日本人の心性ができていくわけだけど、
それって長じて、科学や理屈で訂正しても、
いざとなったとき、どうしても出てきてしまう。
このなかで紹介したキューブラー・ロスは
死んだら蝶になると教え続けてきたのに、
ご自分が死ぬときには
「死にたくない・死にたくない」
と取り乱したそうです。
本は、宮沢賢治の「銀河鉄道」から始まって、
そう、子どもの頃には、少し怖かった銀河鉄道。
この銀河は、死んだ後の世界を探す鉄道だったのですね。
今頃言うか~~。
そこには、たとえばキリスト教徒が下りる駅とか、
仏教徒が下りる駅とか、
乗客たちの下りる駅が
それぞれ違う。
主人公はジョバンニはたった一人残されて~~。
「銀河鉄道の夜」(くもん出版)より。
キリスト教の人が下りた駅の天国のイメージ。
本が「日本人」と限定してあるのは、
ある宗教に属していても、
日本人にはアニミズム、神様はどこにでもいる、
という考えがどこかにある、と著者。
私も、そう思う。
「千の風になって」との歌が愛されているのは、
そんな人が多いからでは。
著者は、古事記から平家物語
~浪のしたにも都のさぶらうぞ~
と古書からSNSまで引き合いに出しながら、
日本人の死への向き合い方を辿っていきます。
私は、死んだら何もないと思っていますが、
子どもたちには、
「死んでも見守っているからね」
と言い伝えたい。
私自身、亡くなった母が夢に出てきて
救いになったこともあるし、
~~それは無意識に誰かに助けを求めている
せいではあるのですが~~
そんな風に思うことで、
乗り切れることがあると思うからです。
「銀河鉄道」より
で、死んだら「私」はどこに行くのか。
それは、私の母のように、
「先に逝った父のところに、
ようやく行ける。嬉しい~~」
こんな風に、好きな人がいる場所に、
行きたいと思うのであります。
お祭りの季節です。
どこからか祭囃子が聞こえてきます。
これも祖先を祭る、
日本人には欠かせない行事ですね。
夕方、覗いてきましょうか。
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