カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

逞しい一品

2018-08-04 10:23:40 | 日常あれこれ
 地震の後、我が家にも断捨離旋風が吹き荒れかなりな物が処分されたがしぶとく残る一品もある。

 例えば家の彼方こちらにぶら下がっていた絵や写真の類である。

 なかなか処分に踏み切れず、押し入れの棚の奥で再び陽の目を見る日を待っている。

 それらの品とは別に、そこに所在しながらそれほど気にもされない不思議な置物が2つある。

 
 (ニワトリのドアストッパー)

 けっこう乱暴な扱いを受けているが、まったくへこたれずもう何年になるのだろう。

 30年はゆうに超えている。

 こういった物を作るのが好きな人が近所に居て、相方が教わりながら作った最初の作品である。

 ドアのストッパーになるくらいだからかなり重量感がある。

 退かすのに鳥の鶏冠の部分を掴むと、壊れるから尻尾の方を持ってくれと何度も注意を受けたものだ。

 蹴ろうが投げようが頑丈そのものでまったく壊れない。

 引越のたびについてきた一品である。

 もう一品、表に出ない人形がある。

 
 (云われ不明の人形)

 ドアストッパーと共に、指導をうけて作った人形は沢山あったが、子供達の成長と共に殆ど処分した。

 その際、頂き物の人形やガラスケースに入った飾り物なども処分してしまった。

 ところが、この人形は扱いに困ってしまった。

 ケースにも入っておらず、唯一体だけ扇を翳し長い髪をなびかせ、ややうつむき加減に立つ姿はポイと捨てるに忍びなかった。

 どうする?と相方と顔を見合わせてしまったが、結局私のクローゼットの棚の上で判定待ちになって20年以上になる。

 震度7ではいろいろな物が転げ回ったが、この人形はいつもの表情で棚の上から見下ろしていた。

 相方は誰かからの貰い物だというが、それが誰であったかも忘却の彼方らしい。

 ニワトリと、曰わく因縁不明の人形は、私達との不思議な距離を保ちながら、当分現在地で頑張るだろう・・・多分。

 「小型化のタイムマシンか玉手箱」

 
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コメント
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