カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

窓と猫の物語

2018-08-18 15:05:17 | 日常あれこれ
 たまたま窓の外を覗いたら、隣との境界ブロックの上でこちらを伺っている猫がいた。

 用心深いが野良猫ではないようだ。

 おどおどしながらこちらを窺っている。

 

 相方が言うには、隣の窓が少し開いていて、そこから猫が出てきて飛び降りるのを見たという。

 立ち去ったかと思うと暫くするとまた戻って来て、こちらを覗くという動作を繰り返している。

 

 我が家に遊びに来ていた子供達も気づいて、皆が窓辺に寄ってわいわい騒いでいたら猫がやって来た。

 随分馴れ馴れしくなって、手を窓ガラスに伸ばしたりする。

 

 首輪をしているし、隣の窓から出てきたのなら隣の猫だろう。

 隣りは、我が家のシロが亡くなった前後から猫を飼っていて、完全室内飼いである。

 我が家のシロと同じく真っ白な猫で、多分子供達がしろ猫を欲しがったのだろう、などと話していたものだった。

 地震で全壊しまう前の年に、隣家の屋根の上で産まれた野良猫の子供が屋根から地上に降りるのに親も四苦八苦していた。

 隣家は屋根の上での猫の物語は知らないが、降ろすために我が家の庭から隣の屋根の直ぐ下に脚立を立てて降りやすくしたりしたものだが、なかなか上手くいかず諦めていた頃になって、気づかぬうちに親子共々降りてしまっていたのだ。

 そのうち、どうやら子猫を隣の家の玄関に置いたまま、母猫は居なくなってしまったらしい。

 「朝起きたら玄関脇に子猫が2匹いたのでとうとう飼うことになってしまいました」と隣の奥さん。

 昔話はさておき、猫はそのうち居なくなってやや開き目だった窓も隙間が狭くなった。

 

 たぶん家に入れて貰ったのだろう、などと皆が思っていた。

 ところが夕方になって、窓から猫が降りたような気がすると相方などが言い始めた。

 

 見れば窓の隙間がさっきより少し広くなっている。

 よくよく庭を見渡せば、金柑の木の根元にこちらを覗く猫を発見。



 なんと又出てきていて、今度は悠々と我が家を一周するコースを歩き始めた。

 所々に首筋を擦りつけて、どうやら自分の守備範囲を主張したいらしい。

 窓には網戸がある筈で、普通なら風通しを良くするため少し開けておいたにしても、猫が通ることは出来ないはず。

 網戸まで開けてあったのだろうか。

 そう言えば隣家では、二階などは網戸も開けっ放しでカーテンが窓の外にヒラヒラしていることもあるから網戸も開けるのかも知れない。

 もしちょっとの隙間を、猫が自分で広げて外出しているのであれば、今後はその外出頻度は高まるかも知れない。

 お隣の猫と窓の不思議な物語は、ひょっとすると続編が期待出来るかもしれない。

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コメント (2)
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