もう何年も前から、梅~菜の花~桜~ツツジ~藤~花菖蒲~紫陽花と季節の花を順番に見続けてきた。
ほぼ訪れる場所も決まりきっていた。
ところが今年は菜の花くらいまでは良かったが、桜はコロナウイルスにしてやられた。
しかし、花の代表をコロナ如きに乗っ取られて泣き寝入りはないだろう。
ちょっと癪だったので、車で河川公園に出かけてみた。
敷物も弁当も抜きで、ただ桜の花を見上げながら歩いた。

どこかの保育園の子供たちが、引率されて沢山やってきたが、それ以外は私達だけだった。
桜は時折吹いてくる風に、はらりハラリと花弁を散らし始めていた。
正真正銘の見頃だったのである。
句材として「花筏」はしばしばこの時期には顔を出す。
ハラハラと散ると筏になるが、まだハラリ・ハラリ程度なので筏の一歩手前くらい。


もうちょっと後か、あるいは風が強ければどっと花が散って、花筏どころか川面がびっしり花弁だらけになるだろう。
それこそ、謡の題名どおりの「桜川」というわけだ。
ただ遊歩道の上に、薄っすらと雪のように舞い散っている花びらは風情があった。

例年だと沢山の人が歩く遊歩道だが、今年は歩く人とて疎ら。
降り始めの淡雪のように下草の上にふんわりと乗っている。
ほどなくして、私たちは帰ることにしたが、その間に人の増減は若い女性がカメラを抱えて一人やって来ただけだった。
車に乗り込む頃には、わいわいガヤガヤと騒いでいた子供たちも集められて帰り支度をしていた。
さっと来て、さっと見て、さっさと帰る。
じつにあっさりと、歳時記の帳面消しは終わったのだった。
「花筏乗っていきなよアメンボウ」・・・・しろ猫

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ほぼ訪れる場所も決まりきっていた。
ところが今年は菜の花くらいまでは良かったが、桜はコロナウイルスにしてやられた。
しかし、花の代表をコロナ如きに乗っ取られて泣き寝入りはないだろう。
ちょっと癪だったので、車で河川公園に出かけてみた。
敷物も弁当も抜きで、ただ桜の花を見上げながら歩いた。

どこかの保育園の子供たちが、引率されて沢山やってきたが、それ以外は私達だけだった。
桜は時折吹いてくる風に、はらりハラリと花弁を散らし始めていた。
正真正銘の見頃だったのである。
句材として「花筏」はしばしばこの時期には顔を出す。
ハラハラと散ると筏になるが、まだハラリ・ハラリ程度なので筏の一歩手前くらい。


もうちょっと後か、あるいは風が強ければどっと花が散って、花筏どころか川面がびっしり花弁だらけになるだろう。
それこそ、謡の題名どおりの「桜川」というわけだ。
ただ遊歩道の上に、薄っすらと雪のように舞い散っている花びらは風情があった。

例年だと沢山の人が歩く遊歩道だが、今年は歩く人とて疎ら。
降り始めの淡雪のように下草の上にふんわりと乗っている。
ほどなくして、私たちは帰ることにしたが、その間に人の増減は若い女性がカメラを抱えて一人やって来ただけだった。
車に乗り込む頃には、わいわいガヤガヤと騒いでいた子供たちも集められて帰り支度をしていた。
さっと来て、さっと見て、さっさと帰る。
じつにあっさりと、歳時記の帳面消しは終わったのだった。
「花筏乗っていきなよアメンボウ」・・・・しろ猫

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