グローバル化とは英語を国際共通語にしようとか、金融はアメリカ化を推し進めようとか、とかく現代資本主義の魔物をあやつる何かの見えない力が意図的に働いているに違いないと考えていた。
そのグローバル化の旗手と思っていた米国大統領がグローバル化こそがアメリカに外国製品を溢れさせ、多くの国民の雇用を奪った諸悪の根源だとこき下ろし、一国主義ともいえる内向きの政策を口にするのを聞くと耳を疑いたくなる。
まあ選挙用と実際の政策は異なるだろうから、就任までにそれなりのしっかりした方針は示してくれるだろう。
さて、相方の買い物に付き合わされての待ち時間に、立ち寄った本屋で手にしたのが「決定版 日本人論」。
(「決定版 日本人論」渡部昇一(著)2016.9第4刷発行 扶桑社(刊)
~日本人だけが持つ「強み」とは何か?~
さあ、何でしょう?なんて勝手に突っ込みを入れながら帯を見ると「一国で一つの文明圏を成す唯一の国・日本」とあって、渡辺氏の和装で腕組みした写真を挟んで「日本人なら、決して失ってはいけないものがある」という文言も・・・。
こりゃあ気合いを入れられますよと、おっかなビックリページをめくると「まえがき」の辺りですでに立ちすくむ。
まえがきの冒頭には、今、これまでの日本の「強み」の象徴だった日本企業の信頼性が大きく揺らいでいるとし。
東芝の不正会計、三菱自動車のデータ捏造問題などかって日本を牽引した企業の凋落をなげいている。
そして、一連の問題に関して、私は日本企業が世界に歩調を合わせて追求してきたグローバル化の弊害が出たためだと解釈している。グローバル化とは聞こえが良いが、実態はアメリカ化に他かならない。
と続いている。
トランプ次期大統領の選挙演説と共通するが、何処も内向きに国民に語る場合には自国の優位性を説き、それを台無しにしたしたものは何かを述べるところは同じで、決定版とはちと言い過ぎのような気もする。
日本の歴史は確かに特異な部分もあって、外来文化を比較的容易に取り入れそして完全に日本的なものに消化してしまう。
それは宗教さえも日本的なものに替えてしまうほどなのだ。
日本人論を強調せずとも染みついたDNAは外来文化を欲し、そして新たな解釈や付加価値を加えメイドインジャパンとして外に送り出す程の融通性をもっている。
「腕組みすることもないですよ渡部さん」と思って表紙を見たら、睨まれてしまった。
「NIPPONと書かずJAPANのユニフォーム」
こうだもんねェ?
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そのグローバル化の旗手と思っていた米国大統領がグローバル化こそがアメリカに外国製品を溢れさせ、多くの国民の雇用を奪った諸悪の根源だとこき下ろし、一国主義ともいえる内向きの政策を口にするのを聞くと耳を疑いたくなる。
まあ選挙用と実際の政策は異なるだろうから、就任までにそれなりのしっかりした方針は示してくれるだろう。
さて、相方の買い物に付き合わされての待ち時間に、立ち寄った本屋で手にしたのが「決定版 日本人論」。
(「決定版 日本人論」渡部昇一(著)2016.9第4刷発行 扶桑社(刊)
~日本人だけが持つ「強み」とは何か?~
さあ、何でしょう?なんて勝手に突っ込みを入れながら帯を見ると「一国で一つの文明圏を成す唯一の国・日本」とあって、渡辺氏の和装で腕組みした写真を挟んで「日本人なら、決して失ってはいけないものがある」という文言も・・・。
こりゃあ気合いを入れられますよと、おっかなビックリページをめくると「まえがき」の辺りですでに立ちすくむ。
まえがきの冒頭には、今、これまでの日本の「強み」の象徴だった日本企業の信頼性が大きく揺らいでいるとし。
東芝の不正会計、三菱自動車のデータ捏造問題などかって日本を牽引した企業の凋落をなげいている。
そして、一連の問題に関して、私は日本企業が世界に歩調を合わせて追求してきたグローバル化の弊害が出たためだと解釈している。グローバル化とは聞こえが良いが、実態はアメリカ化に他かならない。
と続いている。
トランプ次期大統領の選挙演説と共通するが、何処も内向きに国民に語る場合には自国の優位性を説き、それを台無しにしたしたものは何かを述べるところは同じで、決定版とはちと言い過ぎのような気もする。
日本の歴史は確かに特異な部分もあって、外来文化を比較的容易に取り入れそして完全に日本的なものに消化してしまう。
それは宗教さえも日本的なものに替えてしまうほどなのだ。
日本人論を強調せずとも染みついたDNAは外来文化を欲し、そして新たな解釈や付加価値を加えメイドインジャパンとして外に送り出す程の融通性をもっている。
「腕組みすることもないですよ渡部さん」と思って表紙を見たら、睨まれてしまった。
「NIPPONと書かずJAPANのユニフォーム」
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