俵山トンネルを通らず、昔ながらの峠道を上って南阿蘇へ向かう。
以前相方の母親を伴って訪れた時、ここからの眺めがいたくお気に召したようだった。
わざわざ不便な山道を登るルートなど普通は選ばないし、初めて見る眺望だったのだ。
(南郷谷:南阿蘇村)
峠から見下ろせば、右の阿蘇五岳と左の外輪山に挟まれてノンビリした田園地帯が広がる。
県下屈指の湧水地帯でもあり、白川水源をはじめ沢山の湧水池がある。
モクモクという表現が適切なほど水を噴き出している。
少し早いが、ススキの穂が風に揺れていた。
なるほど、ヒグラシが鳴くのも頷ける。
(ホタルブクロ)
(ウツギ)
(ユウスゲ)
(アザミ)
涼しい山の風に吹かれて、山野の花々が揺れていた。
峠を下りて南阿蘇を通過し、カルデラの中の一番東に位置する高森町方面へ向かう。
(月廻り公園)
阿蘇五岳の中で、左が高岳で右が根子岳。
眼前には広い整備された緑地が広がっている。
以前は駐車場も賑わっていたが、この日は私達を含めて車は3台ほど。
柵で囲われた一角で、山羊が草を食んでいた。
柵の外と内では、草丈が明らかに違っていて、山羊も中々の大食漢である。
菊池の龍門ダムの緑地を訪れた時は、杭に繋がれたロープの範囲内を、山羊がせっせと芝刈りをしていた。
杭の位置を上手く移動させ、隣の山羊との距離を調整して、そこら一面の芝刈りと餌やりを一挙に済まそうというアイディアだ。
ここでも採用できる方法だと思うのだが。
せっせと餌の草を食べる山羊を見ていたら、腹が減ってきた。
(道の駅:阿蘇望の里)
阿蘇望の里に引き返し、お食事タイム。
入り口の高台に、巨大な赤牛の像が建っていたが、良く見たら牛が大きなマスクをしていた。
親牛の後方には仔牛の姿も見えたが、これも小さなマスクをしていた。
ここは、何度か訪れたことがあるが、デーブルの配列・離隔・移動など実に適切で、コロナ以降も快調に営業を続けている。
直売所の近くの軒先に、ツバメ注意の但し書きがあり、見上げると通常とは違う配列のツバメたちが・・。
全員、巣の内側を向き、尻を外に向けている。
数えてみたら4羽ほど居た。
下からカメラを近づけても動じない。
撮し終えて後ろに下がったら、直ぐさま親ツバメが餌を運んできた。
どうやら私の撮影終了を待っていたらしい。
オモテナシは、山野草や動物たちの方が一枚上手のようだ。
幸い天気も崩れず、布団干しは問題なく出来たし、とても楽しめたプチお出かけだった。
「空の青地下水脈を忘れさせ」・・・・しろ猫
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