六月三十日(水)曇りのち晴れ。上海滞在二日目。
日本からパソコンを持って行き、毎日ブログを更新するつもりだったのだが、何と、ブログが、開かないのだ。ヤフーは開くのだが・・・。そうかグーグルが撤退した影響かもしれない。仕方がないので、ワードでメモ的にその日の出来事を書き込むだけにして、帰国してからアップしようと思った次第。
九時に朝食。ホテルのレストランで、お粥、目玉焼き、うどん。日本人が殆どいない。外国人と中国人が圧倒的に多い。マンダリンは静かでいいホテルである。
十一時から、今日も、万博の会場へ行った。やはり凄い人である。どのパピリオンも二、三時間待ちで、とても並んで入ろうと言う気力も体力もない。昼過ぎには、何と三十七度まで気温が上がった。人が並んでいるところにはミストシャワーがでているが、正に焼け石に水。一番空いているパピリオンを探して入ったのが「アフリカ連合館」と「北朝鮮館」。二日通って、この二館のみである。しかし、この時期の上海の暑さを少々ナメテいた。
やはり人気のないパピリオンだけあって、見るものなど何もなく、ただ土産物屋がならんでいるという感じ。北朝鮮館にいたっては、テレビでプロパガンダを放映しているだけで、見るものと言えば、小さな噴水だけ。売っているものも、北朝鮮の切手と「金正日全集」ぐらいで、興味も湧かない。その周りのテレビが、いかに北朝鮮が豊かか、という映像を流しているのだから、そのギャップのみが楽しめる。
※北朝鮮館の前で、隠岐康氏何を思うや。今週の「文春」にも出ていたが、後ろのベンチで寝ているような人が大勢いた。
余りの暑さに耐え切れずに、一度ホテルに戻ってシャワーを浴びてから、ガイドブックで見た「上海電子城」という電気の専門店を冷やかしに行った。秋葉原の電気街のようなところで、アイパッドやアイポッドのコピーを売っていたが、専門知識もないので、そういったものは買わずに、おもちゃのようなものを買って退散。まだ、陽が高いので、上海一の繁華街と言われている、バンドの近くの南京東路に行ってみた。万博の中では百元(約千七百円)もする万博のキャラクターをオバハンが十元で売っていたのには大笑い。それでも、本物とニセモノの区別がつかないので、隠岐さんと一緒に二つずつ買った。通りにある有名な和平飯店でお茶でもと思ったら、改装中で残念。
建物の中にいる時は、いくらか暑さもしのげるが、外に出ると、歩いているのが辛くなるほどの暑さである。耐え切れずに、ビールを飲みに横道にある料理屋に入ったのは良いが、つい調子に乗って紹興酒を二本も空けてしまった。四時にホテルに戻り、シャワーを浴びてから少し休んだ。
六時に、昨日もお世話になった、通訳の青年が迎えに来て、夕食をとりに出たが、先程の酒が残っていて、頭がハッキリしない。車で三十分ほど走った下町にある海鮮料理屋に入った。観光客などほとんど来るところではなく、地元の人たちの御用達の店だそうだ。店先に、蟹や海老、貝、シャコ、イカなどに混じって蛙や蛇なども置いてある。ガイドの青年に聞けば、上海では、「普通」とのこと。ここで食材を選んでテーブルに着く。料理の仕方など良く分からないので、ほとんどお任せ状態。
隣は、上半身裸のオヤジがいたり、その前は、いちゃついた若いカップルがいたり、人間観察も面白い。最初は気を使ってもいたが、酒が入るうちに、めんどくさくなって、いつもの自分のスタイルで酔っ払った。面白いことに、矢沢永吉似のギターを持った流しの兄ちゃんが来たので二三曲やらせてみたが、知らない歌ばかりなので、「日本の曲をやれよ、このタコ」と笑いながら言ってみたら、隣の裸の兄ちゃんが、流しの男に、「○△◇×・・・ムニャ」と命令すると、中国語の「北国の春」を歌いだしたのには大笑い。
これがキッカケで、隣の兄ちゃん達と打ち解けて、ビールの応酬となった。二時間ほど店にいて、もう一軒とも思ったが、昼間に歩き疲れたのと、暑さと、酔いが加わって、結局ホテルに戻って、すぐに爆睡状態となった。