七月十三日(火)曇り。
私が、お世話になっている人達には建築業関係の方が多いが、「民主党になって、めつきり仕事が減った」ということを、口をそろえて言う。工事が少ないから、警備会社、トラックや建築機会のリース会社、建築資材の会社など、軒並み苦戦しているという。
水清ければ魚住まず。という諺がある。事業仕分けなども、もちろん大切なことだが、こんな元気のない時期に、大型公共事業で景気を回復する、なんてことは私のような素人の考えなのだろうか。重箱の隅をつつくようなことをしても、人間が小さくなるだけだ。お金持ちのお坊ちゃんや、親の七光りが大半を占めている、政治家に、民のカマドの様子など分かりはしまいか。
夕方まで、依頼されている原稿を一本仕上げた。あと四本も残っている。いつもうーん、うーんと呻吟しながら原稿に向う。それでも、それが生活の糧なのだから頑張らなくては。
夜は、久し振りに、関内のすし屋「写楽」にて、お世話になっている方たちと待ち合わせて、暑気払いを行った。出る話題は、「不景気」のことばかり。有識者をあつめて、過去の政権の採点会を行ったらどうだ。その無能さ、売国的所業を公文書として後世に残すのだ。そうすれば、もう少し、政治に真剣に向うのではないだろうか。麻生政権の折り実施した二兆円もの定額給付金。あれは一体何だったんだ。あんなことをしても、しなくとも、国民生活に何の変化もないことを、お坊ちゃんは存じてなかった。
例えば、バブルの折の飲み屋でのネェちゃんへのチップがそうだ。今の民主党のようにバラマキをしている御仁を随分と見かけたが、そんなチップをやったからと言って、おねぇちゃんが何とかなるかと言えば、まずならない。五千円や一万円のチップを貰った時は嬉しいかもしれないが、それは一瞬の、その時だけの事だ。意外かも知れないがチップは、貰う人よりも、渡す方の人の方が満足度が高いのだ。税金をおさめる方よりも、配る者がデカイ顔をしているのだから、本末転倒している。
多分、お坊ちゃま麻生は、コーリャンクラブなどで、ホステスに割り箸に一万円札を挟んで、ワッハッハと得意になって、チップを渡す感覚で、定額給付金を配ったに違いあるまい。その実、家庭の(国の)財政は火の車だというのに、自分で稼いだことがないから、借金なんて気にしたことがない。まあ麻生は、割り箸に一万円札だったが、民主党はまなじ遊びを知らないから、チップも千円、いや千ウォン程度だ。お坊ちゃま政治家も駄目だが、市民運動家出身も、ケチで、多分飲み屋では一番嫌われるタイプだ。
一日、そんな話を肴に十一時まで飲んだ。お陰様で、中破・良飲の夜でした。