三月十六日(水)晴れ。
午前中は、久し振りの歯医者へ。車のガソリンの不足を示すランプが点いたので、仕方なく近所のガソリンスタンドへ行くが、何と一時間も並んだ。それでも満タンに出来たのでまずは一安心。
歯医者のスタッフの皆さんも、通勤に苦労しているとか。せめて電車だけは休日のダイアでも良いので、動かすことが出来ないかと思う。電力不足で我が家も節電に努力している。昼間は、多少暗くとも室内の電気は全て消してある。寒くとも重ね着して暖房などは入れない。幸いに昼間は暖かいので助かる。町へ出ても節電に協力をしているお店や企業が目につく。
公営のギャンブルは中止しているというのに、パチンコ屋は堂々と営業している。せめて、その業界が申し合わせて、一週間程度営業を自粛したらどうか。関東地方のパチンコ屋が全て一週間でも良いから営業を自粛したら、大いに助かると思うのだが。
私は、今回の災害で感心したことは沢山あるが、頭が下がったのは政経調査会の槇泰智氏の行為である。それは、地震が発生した夜に、所属する消防団の手伝いをする傍ら、電車が不通となり、徒歩で帰宅する人達のために、自宅のトイレをきれいにして、玄関に「トイレ使えます」の札を貼って、一般の人に解放をしたと言うのだ。
これは簡単なようで、中々出来ることではない。また日本だからこそ出来ることだろう。海外であったならば、それ幸いに強盗に豹変するかもしれないし、危なくて、夜に見ず知らずの人を簡単に自宅に入れることは、大変なリスクを伴うことは言うまでもない。
我が家は、幹線道路から随分と奥まったところにあるので、普段でも余り人通りがないが、もし地震などで電車やバスが止まり、停電などになったならば、キャンプ用のランタンなどを玄関の前に出したり、困っている人には、槇氏のようにトイレを貸してあげようと思っている。
もう一つ良い話を。福島にいる友人の話では、地震で、子供や孫が友人宅に避難してきた。着の身着のままで来たために、孫のミルクや紙おむつなどの替えがない。近くの薬局に行ったが、そのお店も棚から商品が落ちて、大変な状態になっていたらしい。必要な品物を探して、レジに行くと、「大変な状態なのでお代は後で良いです。困った時はお互い様」と言われたそうだ。頭が下がった。
こういった時にこそ、国民が助け合わなければならない。お陰様で、札幌や関西の社友会の皆さんより、食料やマスク、トイレットペーパーなどの品を送って頂いた。本当に感謝いたします。落ち着いたら、こういった人達へ報いたいと思っている。
また福島の原発の最前線で働いている電力会社の社員、関連企業の方々、自衛隊、警察官、消防署員などの皆さんに心からなる敬意を表します。
こうした大変な時期に、古い同士で、「新風」の代表である鈴木信行氏の奥様が急逝なされた。心からお悔やみ申し上げます。